メリルを否定する奴がいっぱい?(うるせー!邪魔な奴はまとめて一掃だ!)
85「メリルを否定する奴がいっぱい?(うるせー!邪魔な奴はまとめて一掃だ!)」
「お前を殺す」
俺はギルド長の暴言を、メリルに対する心の無い
言葉を許すことは出来ず、ギルド長に対してそう
宣言した
奴の暴言に傷つき、涙を流すメリルを横目で見れば
奴に対する怒りが、俺の心の中でふつふつと湧き上がってくる
しかし奴は完全に頭に血が上っているようで
「あぁ?俺を殺すだ?
そんなモヤシみたいな奴が、出来るわけねーだろーが!」
俺の「殺す」宣言に反応したギルド長は、速攻で
ブチギレて俺に殺意に満ちた視線を寄越してくる
俺も宣言したからには、殺すまでとは言わなくても
かなり痛い目に合わせようと思う
そう思い、女神さまの力をいつもより多く解放
していると
「か、カルマさん!殺しちゃダメぇ!
ボクにも問題があったから・・・
その、だからぁ!殺しちゃダメだよ」
かなり酷いことを言われたにもかかわらず、メリル
はギルド長のことを守るようなことを言ってくる
それでもやはり先ほどの暴言が効いているのか
その細い腕は少しだけ震えている
「っ・・・」
俺はその震えながらも、同族を思いやる気持ちを
忘れない彼女を見て、改めてコイツには痛い目を
見せないといけないと、確かにそう思ったのだった
俺はその思いと共に、メリルの頭を優しく撫でる
「大丈夫だ、ちょっと痛い目見せるだけ
ホントに殺したりなんかしない
だから、安心して俺の後ろにいろよ?」
そう安心させるように顔を覗き込むようにして
至近距離でそういうと・・・
「わ、わかったよぉ・・・
ちゃんと後ろにいるから・・、お願いします」
そう言うとメリルは、それまで掴んでいた俺の服の袖を離し、少し頬を赤くしながらも、俺の願いを聞き入れてくれるのだった
俺は一言「任せろ」と言って、ギルド長と向かい合う
そして俺は先程の奴のメリルに対する暴言を思い出し、その周りの奴らのことも思い出す
ギルド長がメリルに必要ないと言っているのを
周りの奴らは止まるどころか、「そうだそうだ」と
煽っていたのだ
そんな奴らを含めて許す気はない
俺は周りにいた野次馬どもを指差して
「おい、さっきこの雑魚ギルド長と一緒に笑って
たような臆病者ども
そんな所からしか何も言えないのか?
メリルはちゃんと雑魚ギルド長にも正面から
話をしたのにな?」
俺はなるべく奴らが怒り出すように、血の気の多い
冒険者がキレるようなセリフを選んで、奴らを挑発
する
これは俺という存在が、メリルにはついている
という事を示すための挑発だ
これによって、他のメリルを気に入らない奴らも
まとめて一掃することができる
そして俺の目論見通り、野次馬の奴らは武器を
持ち出し、俺に暴言を吐き始める
「あいつだ!あいつをぶっ殺しちまえ!」
「俺たちもギルド長に続くぞ!」
「俺もあの女のこと気に入らなかったんだ!」
続々と挑発にのった冒険者たちが、俺に向けて
武器を構え出す
よし、これで全部のヘイトを俺に集めることが出来た!
「おらおら、雑魚どもがかかって来いよ!
俺はメリルを守る盾(護衛として)だ!メリルを否定する前に俺を倒してみせろ!」
俺はギルド長ほか、メリルを否定しようとする
全ての奴に向けて、そう宣言したのだが・・・
「なぁっ!か、カルマさん!?
そ、そんなことみんなの前で宣言するなんて
大胆過ぎだよぉ」
なぜか敵よりもメリルの方が、俺の言葉に強く
反応しており、そしてその顔も完熟したトマトのように真っ赤になっている
ううん?なんかメリルの反応がおかしいが?
とりあえず今は、目の前の奴らの討伐だ
「かかってこいよ雑魚ども
全部まとめて俺が相手してやる
メリルの忠告もあるし、特別に誰一人として
殺しはしないから、お前らメリルに感謝しろよ」
俺はどの世界でも共通の中指を立てるポーズで
挑発しながらそういうと、徐に背中のショートソード
を奴らに向けてしっかり構える
「後悔しろ!俺たちを敵に回したという事を!」
俺は女神さまの力を現状持てる限り最大に解放
し、奴らをボコしに向かうのだった・・・
ーーーーカルラvsギルド長とそれに続く者達ーーーー
ボクは目の前の光景をみて、物語の中の英雄譚を見ているような、そんな不思議な気分だった
「ぐぁぁ!!」「なんで攻撃が当たらない!」
「この野郎!」「なんて太刀さばきだ!」
ボクの目の前ではカルマさんが圧倒的な力をもって戦い続けている
カルマさんはギルド長を含め10人以上の冒険者たちを相手に、一歩も引かない
いやそれどころか、ほとんど圧倒的な力で、それをいなし、そして返り討ちにしている
その剣さばきは眼を見張るものでありながら、
近接戦闘も大したものだ
どこかの格闘技の技なのだろうか?
敵を掴んで投げてを繰り返しているだけなのに
誰もカルマさんに近寄ることが出来ていない
そしてカルマさんは敵を倒しながらも
みんなに向かって語りかけている
「お前らみたいな脳筋は何もわかってない
ようだがな・・・
メリルはメリルで頑張ってるんだよ!」
そう言っている間にも、1人2人と次々と
なぎ倒していく
「メリルはな!お前らみたいな知識がない
奴らの代わりに、外交関係をあの若さでやってる
んだよ!
自分のしたい事とかもせず、みんなのため
この国のためにな!
お前ら知ってるのか?メリルがうさぎ病だって
ことを、そのせいで周りにも相談出来ずにに1人で
交渉とかをやってるんだ」
カルマさんはそう言いながらも、戦いの手を休めていない
そしてその戦いが進むにつれ、カルマさんは口調をさらに強めてみんなに訴えかける
「お前らが思っているような非力な存在の女の子が
国を背負って、頑張ってるんだぞ!
それがどれだけのプレッシャーなのかを、お前たち
は理解しているのか?
可愛いだけの存在?自分じゃ何も出来ないような子供?バカなことを言うな!
メリルが頑張っているおかげで、この国が獣たちの国として成立できているんだぞ
そんな子に感謝こそすれ、その存在を否定するとは一体どういうつもりだ!」
カルマさんの力強い言葉と、恐ろしく鋭い攻撃
の数々が、戦う獣人たちに明確な身体的、精神的なダメージを与えていく
それによって、武器を下げて呆然としている者、ただがむしゃらにカルマさんの攻撃を防ごうとする者、ためらう様子でとりあえずの攻撃を行う者などと、さまざまな反応である
冒険者たちの方はほとんど無力化したに等しい
状態だったが、問題の張本人、戦いを挑んだギルド長はというと・・・
「な、何をやってるんだ!お前たち!
敵はたった1人だけだぞ!そんなガキ1人
サッサとやっつけてしまえ!」
最初は威勢のいいセリフを冒険者の後ろから
ヤイヤイ言っていたが、カルマさんの圧倒的な戦闘力
を前に、完全に及び腰になっていた
しかしギルド長が、冒険者を焚きつけようとするも
皆、この戦いによって何か思うことがあるようだ
大抵の冒険者が、もうギルド長の言う通りには動こうとしない
そしてそんな状態のギルド長を、カルマさんは
見逃す訳もなく・・・
「そんなメリルを・・・、みんなのために頑張る
彼女の努力を、お前みたいな奴に絶対に否定なんか
させない!」
その言葉と共に右腕から繰り出されたカルマさんの拳は、見事にギルド長の顔面に突き刺さり、完全にギルド長をノックダウンに追い込んだのだった
そしてカルマさんはギルド長を横目に最後の一言
「メリルの頑張りや存在価値を、評価していいのは
メリル自身、その人本人だけだ」
そう言ってカルマさんは、全てを完封しきった後とは思えないような、とても素敵な笑顔をボクに向けて
くれるのだった・・・
なんか戦闘描写って書けないよね・・・
普通に戦闘描写書いてる人、尊敬します
とりあえず次話、事後処理的な話?




