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お前を殺す(色んな意味で)

84「お前を殺す(色んな意味で)」


「君たち一体何をやってるのぉ?

誰に手を出しているのかわかってるかい?」



現在俺は、ガロスの冒険者ギルドに来ていたのだが

職員とおそらくギルド長と思われるものの、誠実とは言えない対応にキレて、半ば強引に戦闘になりそうになっていたのだが・・・



用事が終わって帰ってきたメリルたちが、その現場を目撃し、ギルド長に先程のセリフを言ったという状況だ


最初獣人たちは、いきなり現れたメリルに誰だ?

という視線を送っていたが、それがこの国の王女だと

気がつくと、ギルド内がザワザワとざわめき出した


「あっ、あれは兎人族のメリルさま?

絵で見ただけで実際初めて見た・・・」



「王女さま!?な、何でこんな所に王女さまが?

しかも、護衛らしきものも付けずに・・・」



皆の反応も様々だが、大概の奴は、メリルが現れた

事にとても驚いている


そして、冒頭のセリフを言われたギルド長はというと・・・


「これはこれは、ガロス王国の王女さま

今日は一体どういったご用でしょうか?

私共は今、そこの男に罰を与えなければならない

のですが・・・」



ギルド長は臨戦体勢の状態で止められたことで

イライラしているのか、王女さまを遠回しに邪魔

だと言ってるかのような対応をしようとしている


自分の国の王女さまにこんな対応するか?

俺はここのギルド長の、あまりにも失礼な対応に

呆れを通り越して、軽蔑の眼差しを浮かべるのだった


そしてその視線に気づいたのだろう


「あ?なんだ?その目は

喧嘩を売っているようなら、喜んで買うぞ?

なんか文句あるのなら、何か言ったらどうだ」



こちらを射殺さんばかりの目つきで、ギルド長は俺の事を睨んでくる

しかし興味も怒りも失った俺はまともに取り合う

事はなく


「アイナ、メリル、もう帰るぞ

ここにいても無意味な時間を過ごすだけだ

メリルもそんな雑魚に話を聞いても無駄なだけだぞ」



俺はギルド長を完全に無視して、アイナとメリルの

方に向き、そのまま帰るぞと声をかけた

2人は「大丈夫ですか?」と言っていたが、俺は

もう帰ると決めた

「大丈夫」と言って、そのままギルドから出て行こうとすると



「待て!このまま帰すと思うな!」



そうギルド長が叫んだかと思うと


ブン!!


なんと豪速球で近くにあった鉄球を俺たちの

進む出口に向けて放ってきたのだ



それには流石にメリルも黙っていられなかったようで・・・


「な、なんて事をするんだぁ!

これは明確な危険行為だよ!こんな行為

王族であるボクは許しは・・・」



そうギルド長に説教をしようとすると


「・・・せーよ」



「えっ?」



ギルド長は何かを呟いたかと思うと、次の瞬間

いきなり爆発した


「はっ!うるせーよ!ただのお飾り王女が!

お前みたいな、権力が無ければ何も出来ない

ような出来損ないの兎人族は邪魔なんだよ!

力こそ全てのこの国に、お前らみたいな奴は

必要ねーんだよ!」



ついに本性を見せたギルド長は、王女なんて関係なく、酷い暴言を吐いてきた

ただ邪魔だというだけでなく、メリルの存在そのものまで否定するというオマケ付きで



そしてそれを言われたメリルはというと


「ひ、必要ない・・・

ぼ、ボクは、みんなのために・・・」



そんな反論のような呟きをギルド長に返そう

とするも


「はっ!お前のやっている事なんて他の奴

でも出来るような事でしかないんだよ!

お飾りの王女さまは黙って、そこでその男が

ボコボコにされてる所でも見とけばいいんだよ!」



戦いを止められてイライラしているギルド長に

一蹴されてしまう



あまりの暴言に、メリルは堪らず泣き出してしまう

するとそれを見たギルド長は


「わかったか!わかったらそこを退け!

男と男の戦いだ、誰であろうと容赦はしねー!」



そして。再び臨戦体勢をとって、いつでもこちらに

襲いかかってきそうな状態になる

「ガルルル!」と唸っていて、本当に動物のライオンのようだ



しかしそれでもメリルは最後の抵抗なのか

頑なに俺の前から退こうとしない



それにギルド長は辛抱堪らず


「死んじまっても、どうなっちまっても

知らねーぞ!邪魔だぁ!女!」



四つん這いになったギルド長は、本当のライオン

のような飛びかかりでこちらを襲ってきた


そしてその右腕が、メリルに襲い掛かりそうに

なった、ちょうどそのタイミングで


バンッ!


俺は勢いよくメリルの前に躍り出て、その右腕

その爪をギリギリの所で止める事に成功したのだった



ただ俺が何か言われるだけなら、黙って帰る

つもりだったが、いい加減我慢の限界だ


俺は自身の右腕が止められた事に驚愕している

ギルド長に一言


「お前を殺す」



どこぞやの自爆主人公のようなセリフを

思わず、奴に呟いたのだった・・・




酷い脳筋ギルド長に、カルラも我慢の限界!

次話、カルラの完全無双!かも?

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