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ウサギちゃんとアイナとの散歩(お仕事)

82「ウサギちゃんとアイナとの散歩(お仕事)」


その後わちゃわちゃしていた俺たちだが

侍女が入ってきた事によって、皆正気を取り戻した


「さっきまでのボクはちょっとはしたなかったよぉ

カルマさんゴメンね」



自分がどんな体勢だったのかを後から聞いて

少し頬を染めながら、隣を歩くメリルが謝罪してくる



現在俺たちは先程の屋敷を出て、ガロス王国の

城下町、その市場あたりを歩いていた


しかし王女さまの命令もあり、俺とメリル

それとアイナの3人だけで歩いていた


「それにしても俺だけで大丈夫なのか?

そのギルド商会に着いて行くってのは」



他のみんなも行くと言っていたのだが

2人の意向で、俺だけが行く事になったのだ

一応理由としては、大人数で押しかけたら迷惑

になるかららしい

あっ、補足としては基本的に眠っている事が多い

イリスとルーも屋敷に置いてきている



それで話を戻してアイナたちの意見も、一応理にかなっているとは思うのだが・・・


「ふふ、これでカルマさまを独り占め

いえ、メリルさまもいるし・・・2人占め?」



「メラルもあんなに懐いちゃうなんて・・・

ボクもメリルには負けてられないよぉ!」



そう呟いて、左右、右にアイナ、左にメリルが

俺に左右から抱きつく形で引っ付いていた

これではこの為の人払いのように思えてならない


だと言っても、やはり俺も男なのでこの状態は嬉しいちゃっ嬉しいが、町中の男たちからの視線がヤバいことになってるから、少し自重して欲しい



こんな大勢に殺気立った目で見られたことがないので気を紛らわすためにも2人に話しかける


「そ、そういえば、商談って一体何の取引き

の話をしてたんだ?

アイナが何かを持ってきてるようには

見えなかったけど」



サンピア街道で会った時も、馬車以外に何も

無かったし、何の取引をしに来たのだろう?

そう思い俺がアイナに尋ねてみると


「いえ、実際に何かを持ってきたわけではない

のです

話は少し変わりますが実はここ数週間で

上級ポーションの値段がとても上がっているのです

それでこちらの国のポーションの在庫を確認

させてもらって、可能な量を我が国の予算を

使って確保しようとしていたのです」



そう言うとアイナは少しだけ難しい顔をする


そうだったのか、あんまり回復薬とは縁がないから

知らなかったが、どうやらユリヤス王国では上級

ポーションが不足しているようだ


俺がへぇと思いながら詳しく尋ねてみると

アイナの代わりにメリルがその問いに答える


「そうなんだよぉ、ボクの国はまだあまり影響

が出てないけど

他の国は結構問題になるレベルで値上がりしてる

みたいなんだぁ」



「だから大変なんだよぉ」と言っているが

口調のせいかあんまり深刻に聞こえない


しかしまあ、普通の冒険者たちからしたら

かなりの問題だろう

回復薬が高すぎて、それを買えず、そのせいで

命を落とすなんて事になったら、流石に笑えない



しかしポーションの値上がりって・・・


「どうして、上級ポーションが値上がりしてるんだ?

なんか値を上げないといけない理由でもあるのか?」



「そうですね、一番の理由としては素材の確保が

難しくなったことでしょう

ここ最近、ドラゴンの目撃情報が目に見えて減って

きています

そしてこの上級ポーションの作製には、そのドラゴンの爪が必要なのです

それによって、ドラゴンの爪の確保が難しくなり

ポーションの価値が跳ね上がっているという訳です」



そう言って答えるアイナの話を聞いて、当初の

目的、ルーの親のこと、ドラゴンの情報について

思い出した


しかし・・・


「ドラゴンの目撃情報が減ってる?」



俺たちはドラゴンの目撃情報、あわよくばルーの

お父さんの情報を集めに来たのに、情報が増える

どころか減っているとは


俺が少しその事について思い悩んでいると・・・


「あっ、見えてきたよぉ」



メリルがそう言って、少し先の建物を指差す

そしてそれについて説明をしてくれる


「ここの商会ギルドは冒険者ギルドとも引っ付いて

るんだぁ

だから、何か調べたい事があればそっちで聞くと

いいよぉ」



メリルは悩んでいる俺を見て、そう助言をしてくれる


そうなのか!2人が商会の方に行ってる間に

書き込みができる!

俺はメリルのその助言に感謝して


「ああ、それは助かる

2人が商会の方に行ってる時に、冒険者ギルド

の方に行ってみるわ」



2人は「わかりました(よぉ)」と答え

商会ギルドの方に入っていく

俺は2人が完全に見えなくなるまで見送ると

その隣の冒険者ギルドの方に入っていく



よし!ドラゴンの情報でも集めますか!

俺は久しぶりの1人の作業に、なんだか懐かしい気分になる今日この頃なのだった・・・

ここでようやく、カルラの情報収集が始まります!

ドラゴンの目撃情報が減ったのは何かある?

というわけで、次話 カルラの情報収集編です!

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