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ウサギは寂しいとどうなる?

80「ウサギは寂しいとどうなる?」


その後俺たち、アイナを除いた全員がウサギちゃん

の部屋を出て、商談が終わるのをその隣の部屋で

待っていた


そして俺たちの仲間、俺、エイダ、ヒメル、そして

カバンの2人だけの空間になったのだが・・・


「カルラはいっつも女の子にモテちゃうから

ぜんぜん気が抜けないわね・・・」



「そうなんです!そうなんですが・・・

私もその1人ですし、カルラさまのような

方には自然と女性が・・・」



「ルー、ちょっと遊ぼう?

えっ?やだ?なんでよー、わたしは女神よ!

だからこれは女神命令よ!」



若干一名がルーに遊ぼうと持ちかけて断られて

いるが、皆が俺の前でチクチクと恨み節を話し合っている


「そうね、カルラはたまに変なことするけど

かっこいい所もあるし、たまに優しいから女性

たちも・・・、でも!やっぱりなんかモヤモヤするわ」



「私もです・・・、カルラさまの活躍は嬉しい

のですが」



と言った感じで浮気性の男を嘆く女たちの会話

のようで正直居心地が悪いです・・・


俺は居た堪れない気持ちになって


「わ、悪いちょっとトイレに行きたくなった

から行ってくるわ

何処にあるのか分からないから遅くなる可能性

もある

アイナたちが帰ってきたらそう伝えておいてくれ」



そう言って俺はそそくさとこの部屋を退散するのだった・・・





「ふぅ、つい居た堪れなくなって

出てきてしまったが・・・

トイレってホントにどこにあるんだ?」



特にトイレに行きたかったわけではないが

まあ行っても構わないかと思い、俺はトイレを

探し廊下をテキトウに歩いていた


「それにしても結構ここ広いのに・・・

やっぱ人が全然いないな」



この結構広い屋敷の中にはなぜか

ウサギちゃん以外、数人の侍女しかこの屋敷

に存在しなかった


何か理由でもあるのか?そんな風に考え

ながらぶらぶらとトイレを探していると


ピロピロ


何やら視界の端で、何かがチロチロ動いている

のが目に映った


「うん?なんだ?」



俺は疑問に思い、その何かを見ようと

廊下の端に歩いて行った


すると俺の声が聞こえたのだろうか?


「キュッ!?」



何かの生き物だろうか?そんな声が聞こえた

かと思うと


ピョコピョコ


そんな擬音が聞こえてくるかのように

脱兎の如くその生物は逃げて行ってしまった


「あっ!ちょっと!」



俺は当初の目的も忘れて、その生物を追うべく

その生物の逃げて行った方向に歩いて行くのだった・・・






五分ほど追いかけただろうか?

その生物はどこかに隠れてしまったのか

その姿が見えなくなってしまった


「おかしいな?こっちに来た音はしてたんだが

もういなくなっちゃったのか?」



俺は女神さまの力でその生物の反応を確認

しながらも、あえて見失ったフリをしてそう

聞こえる声で呟く


先程から追いかけっこして気がついたのだ

この生物は、俺から逃げてるように見えて

実は誘っているのだ


俺が離れすぎると立ち止まり、近づきすぎる

と急いで逃げる

それを繰り返していたことから、この生物には

知能、もしくは遊びたい心がある事に気がついたのだ


だから俺はそのお望み通り追いかけっこを

していたのだが・・・

もうソロソロ終わろうと思い、最後に俺は

その生物とお別れを告げようと思ったのだ


ピクッ!


その生物は俺が行ってしまうと思ったのだろう

その生物はこちらを伺うように曲がり角からその顔を覗かせる

俺が帰らずにその場で立ち止まって、その曲がり角

を見ていることを知らずに


ピョコ!


まず初めにちょっと小さいしゃもじ程の耳が

2つ、それらが見えたかと思うと、真っ白な子ウサギ

がそこから顔を現したのだ


そしてこちらがしっかりと顔を向けて

バッチリ目が合うと


「キュイ!?キュッ!」



文字通り脱兎の如く背を向けようとしたが


「はい、捕まえた

大丈夫だ、ほら乱暴はしないから」



俺はそれより先に子ウサギを抱き上げ

その柔らかい頭部を優しく撫でる


もふもふ


子ウサギの頭部、特に両耳は柔らかく

撫でていてとても気持ちが良かった


「ほらほら、気持ちいいか?

あんまり元気なのはいいけど

こんな所に迷い込んだらダメだぞ?

お前は知らないかも知れないが、ここは

ウサギちゃんの屋敷なんだ

やられる事は無いだろうが、捕まえられる

かもしれないからな」



俺が撫でながらそう話しかけると

「キュウ〜」と気持ち良さげに返事ともいえない

鳴き声をあげる

俺はその姿に癒されて子ウサギをもふもふ

していると


「なっ!?こんな所で何をしているのだ!?

カルマ殿!早くメラルさまを下ろすのだ!

あんまり構いすぎるとメラルさまが!」



突如曲がり角から現れたバローナが

悲鳴のような警告を俺にしてくるのだった


俺はどういう事だ?とバローナに尋ねると


「メラルさまはメリルさまの妹君で

メラルさまと同じく、ウサギ病を発症されて

おるのだ!

だからあんまり構いすぎるとストレスで

身体に異変が生じてしまうのだ!」



だから早く離せとバローナが俺の腕の中の

子ウサギ、メラルを覗き込むが


「キュッ!キュウ」



しかしメラルは俺から離れるどころか

頭を擦り付けるように俺の腕の中で丸くなる

そしてあろうことかそのまま腕の中に収まり

寝息をたて始めたのだ


これってストレス感じてるのか?とバローナ

の方を見ると


「なっ!?なぜカルマ殿から離れようとしない?

ほ、ホントにストレスを感じてないのか?」



バローナは信じられないものを見る目で

俺のこと、正確には俺の腕の中のメラルを

見つめてくる



なんかまたやっちゃった?

俺はその驚くバローナを見て、また変なこと

をしてしまったか?と少し不安になるのだった・・・



毎回次回予告するけど、それ通りにならない

可能性が多々あるね

これからは予告もどき必要ないかも?

まあとりあえず、次話 ウサギ姉妹との話かも?

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