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アイナさまの護衛依頼

78「アイナさまの護衛依頼」


その後俺たちは他愛のない話をして、キリがいいタイミングで俺たちは馬車を出ようとしたのだが・・・


「えっ!?な、なぜですか?

このまま乗って行って貰っても・・・」



アイナは俺を止めるように、右手を掴んだのだが

俺はその手をそっと離してもらい


「いや、俺たちは普通に歩いていく

たぶんいく場所も違うだろうし、俺たちは

ちょっとガロス王国の冒険者ギルドにでも行く

つもりだからさ」



そう言って俺が最初に席を立ち、それに続いて

エイダ、マリーダ、ヒメルと続いたのだが、ヒメル

の時ぐらいで、後ろから「お待ちになって!」という

声が上がる

俺たちがそちらの方に目を向けると


「そ、その・・・、護衛!護衛をお願い

出来ませんか?

ちゃんと報酬も出します!ですから・・・

その、お願いします!」



貴族であるアイナが頭を下げるなど尋常じゃない

事態だ、現にバローナも「お嬢さま!?」と悲鳴

にも似た叫びを発している


「お、お嬢さま!そのような事をなさらなくても!

そ、その私からも頼む!護衛の依頼受けてくれ」



と言って、必死な様子で俺たちを引き止めに来る

流石に主君にだね頭を下げさせる訳にはいかない

のだろう

主君の面目のため、バローナは断らないで!

といった必死な顔である


その気迫に俺たちはどうしようか?と顔を

見合わせる

流石に大の貴族にここまでお願いされてここで

嫌ですと答えるのもどうだ?と思って皆を見渡すと


「・・・、そうね

ここまでお願いされてるし、助ける意味

でも受けましょうよ、この依頼」



エイダはその優しさから、護衛の依頼を

受けるように提案してくる

そして他の2人もうんうんと頷き、その意見に

同調している


ていうかヒメルもちゃんと同調するんだな

てっきり「えぇ、メンドくさいわ」とか言うと

思ってていた



俺も別に無理やり離れようとは

思っていなかったので


「ああ、そこまで頼まなくても大丈夫だ

ちゃんとアイナたちを護衛することにした

あんまり長くないかもしれないが宜しく頼む」



俺はそう言ってアイナの依頼を受けることに

したのだった・・・





「それにしてもあんたたちはどこに向かって

るんだ?ガロス王国なのはわかっているんだが

正確な場所は知らないんだ」


俺は再び馬車の中に戻り、この馬車の行き先

について尋ねた

すると


「私たちはガロス王国の王女さま、メリルさま

のところに行くつもりだ

トーラス家との商談の事でお話があるようなのだ」



とバローナがアイナより先に答える

先を越されたアイナは若干不満そうだ


「そうなのですバローナの言う通り

私たちは王国の方々との大事な商談があるのです

ですから出来れば商談の会場にもいらして

頂きたいのですが・・・」



と言い、少し上目遣いで俺の方を見上げてくる

まあ、流石に報酬も貰えるわけだからそれぐらい

はするとしよう

俺は「わかった」と了承すると


「ホントですか!?ありがとうございます!

私とっても嬉しいです!私のことちゃんと守って

くださいね?カルマさま?」



少し微笑み、悪戯っぽい声でそう俺に言ってくる

のだった・・・





その後俺たちは他愛のない話をアイナたちと

していたのだったが、1時間ほどすると馬車が

キュッと止まり、馬車の行者さんがドアを開けて


「アイナお嬢さま、ガロス王国に到着致しました

数分程しますと迎えの者が来るようですので

少々お待ち下さいませ」



初老のいかにもな執事風の男性が俺たち

主にアイナに向けてそう言う

アイナも「わかりました」と言い、その男性

を下がらせる


「それではカルマさん、今から王女さまに

会いに行くのですが・・・

無いとは思いますが、くれぐれも粗相はなさい

ませんようにお願い致します」



アイナは俺たちの方、主にヒメルの方を見て

そう警告してくる

まあ、先ほどのヒメルの行動を見ていたのなら

そう言いたくもなるだろう


しかし当の本人はというと・・・


「うーん、長かったわねぇ

私少しお尻が痛くなっちゃったわ!

お腹も空いちゃったし、早く何か食べたいわ!」



となんとも呑気な様子で、お腹が減ったと

俺に伝えてくる


やれやれと思いつつも、なんか小さな子供みたい

で可愛かったので、俺はヒメルの頭をポンポンと撫でて「後で昼ごはんに行こうな」と伝えたのだった・・・




護衛依頼を受け、ようやくガロス王国へ

次話、王女メリルとの対面です!

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