エルフの里再び
68「エルフの里再び」
出発前夜、しっかり睡眠をとった俺たちは
エルフの里に向けて順調に歩みを進めていた
その道中に現れる敵も難なくいなし
2日ほどかけて、俺たちは再びエルフの里に
到着したのだった
ようやく里の入り口に来たわけだが
これは一体どういう事だろう?
そしてそんな俺の気持ちを代弁するように
エイダがまず声をあげる
「ちょっと!これどういう事!?
な、なんで村のエルフが勢揃いしてるの!?」
そうエイダの言う通り、村の入り口から
円状になってエルフの男女、老若男女揃って
俺たちを出迎えてくれたのである
そしてエルフの皆が声を揃えて発した
第一声はというと・・・
「「「「「おかえりなさいませ!カルラさま!
エイダさま!」」」」」
そう口を揃えて俺たちを歓迎し
村の村長、マリーダのお父さんの家に
案内してくれるのだった
そして案内された俺たちは村長の家
に入る
すると村長と村長の奥さんらしき人
そして・・・
「お久しぶりです!カルラさま!
またお会い出来てとっても嬉しいです!」
マリーダはそう言うとバッと俺に
抱きついてくるのだった
すると隣にいたエイダが「ん」と
言って、俺が後ろに置いていた右手を
そっと取り、みんなに見えない位置で
キュッと握りしめた
どうした?と思い俺がエイダを見ると
ふん!っとそっぽを向く素ぶりを見せながらも
右手は握ったまま離そうとしない
それを見た俺はポツリと
「嫉妬?」
そうエイダにだけ伝わる声で呟くと
ぼっと文字通りエイダの顔が真っ赤になる
「ち、違うわ!」
エイダはひそひそするのを忘れて
大きな声を上げてしまう
すると村長がエイダを不思議そうに見て
「ど、どうかしましたか?
何が違ったのでしょう?」
と少し戸惑った様子でエイダに問いかける
エイダは「い、いえすいません寝ぼけてました」
と咄嗟に言い訳を村長にしている
俺はそれを横目に笑っていると
エイダは俺の手をギュッと抓ってくる
痛って!俺は声を上げそうになったが
何とか我慢して声は出さなかった
俺は少しエイダを横目で睨むと
エイダはぺろっと舌を出して、口パクで
「ごめんなさい」と伝えてくる
クソッ、ちょっと可愛いじゃないか
俺はエイダの珍しくお茶目な姿に目が離せない
でいたのだった
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そんな俺とエイダを見て、「私も頑張らないと」
とマリーダが呟いた事を気づいた者はいない
のだった・・・
その後俺たちは村長の家で昼食をご馳走
になり、今後の予定について話し合っていた
「それでは再び世界樹に行ってくださる
のですね?魔物生産装置を破壊する目的で」
俺たちの唯一の想い残りである
世界樹の生産装置を破壊しに行くことにした
あの時はそこにいた門番を倒しただけ
だからな
俺は村長の言葉に頷き、準備が出来次第
出発する事を伝える
村長も「かしこまりました」と言って
村の若い者に俺たちの手伝える事があれば
手伝うように伝えている
すると村長の隣にいたマリーダが
「カルラさま」と言って近づいてくる
初めは言葉を発するのを躊躇った様子だったが
意を決した様子で話し出す
「あの!私も連れて行って貰えませんか?
今度は私も一緒に行きたいです!
足手まといにはならないように今日まで
魔法も練習してきました!
だから!私を連れて行ってください!」
「お願いします!」と深く頭を下げて
俺にお願いしてくるのだった
久しぶりに会った時も思ったが
やはり俺たちと旅をしたいという思い
はまだ変わらないようだ
どうしたものか?
俺は少し考えてエイダを見ると
なぜかエイダは「正々堂々戦ってこそよね」
と呟き一人で頷いている
なんだ?と思い、エイダに尋ねようとすると
俺がそうするよりも先にエイダがマリーダに
話しかける
「マリーダさん、いえマリーダと呼ばせて
貰うわね
最後に確認するけどあなた本気なのね?」
エイダはただ世界樹に行くだけにしては
とても真剣な顔と声でマリーダに質問する
するとそれを聞いマリーダもハッと顔を
引き締め答える
「はい!私は本気です!エイダさん
いえ、エイダ!
お願いします!私も連れて行ってください」
マリーダはそう言うと再び
頭を下げて頼み込んでくるのだった
そうして頭を下げていたマリーダに
エイダが近寄って顔を上げさせる
そしてマリーダに右手を差し出して
握手を求める
「ええ、私たちはあなたを歓迎するわ
そして正々堂々戦いましょう
これからよろしくね?マリーダ」
そして手を差し出されたマリーダも
エイダの手を握り
「こちらこそよろしくお願いします
私もあなたには負けないわ!エイダ」
2人はそう言って握手したのち
楽しそうに雑談を始めるのだった・・・
なんだこの疎外感・・・
少し無視された形の俺は少々やるせない
気持ちになったので
肩で眠るイリスの頭を優しく撫でて気を
紛らわすのだった・・・
マリーダがやはり仲間になりました
女と女の戦いが始まる!的な感じかな?
とりあえず次の話から世界樹編です!




