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久しぶりの冒険(束の間の休息)

62「久しぶりの冒険(束の間の休息)」


エイダの告白から数日

俺たちは戦いの後の休養期間として

数日間は家にいたり、2人で買い物に行ったり

して思い思いに過ごしていた


そんな日の朝、エイダは朝食後

「ねぇカルラ」と話しかけてきた


「今日は少し遠出して薬草取りに行かない?

お昼ご飯も持って行ってピクニックみたいに」


ふむ、確かにこの頃あんま外にも

出てなかったし

たまにはエイダと薬草デートもいいか


そう思い俺はエイダの提案に乗る事にした


「そうだな俺もエイダと遊びに行きたい

ついでに魔物でも狩っていい晩ご飯でも

食べる事にするか」


今まであんま高額な買取になったことはない

が、素材に損傷が少ないためある程度高め

に買い取って貰っているのだ


ちなみにエイダとは一緒に住む事になった

ので、買取をして貰っていない(同じ財産だしね)

エイダに頼んで別の業者さんに売って

貰っているのだ


エイダも俺も出て行く準備を直ぐにして

2人にイリスも呼んで、3人で外に出て行くのだった





ーーーー王都郊外・深い森ーーーー


「うーん、久々のピクニックも

気持ちがいいなぁ

なんかこのままどっかの木陰で

寝てしまいたい気分だ・・・エイダの膝枕で」


俺たちは王都からそこそこ離れた

あまり人がいない森に来ていた

そこなら誰かに気を使わずに自由に行動できると

考えてのことだ


すると俺の言葉を聞いてエイダは赤くなる


「そ、その事はもう忘れて!

あんな恥ずかしいのもうしてあげないわ!」


その時のことを思い出したのか

先ほど以上に真っ赤だ


しかしそれも可愛いが・・・


「ええ?もうしてくれないのか?膝枕

俺あれ好きなんだけどなぁ

エイダに触れてるから落ち着くし

安心出来るから」


少し残念そうなフリをして

そうエイダに伝えると


「そ、その・・・

絶対嫌ってわけじゃなくて

もう!いいわよ!してあげるわよ!

言ってくれればいつでも!」


と焦ったように訂正するのだった

しかし慌てたためか膝枕を約束してくれた

だけでなく・・・


「ほぉ!頼めばいつでもしてくれるのか?

それならこの後にでも頼もうかな?」


俺はニヤニヤしながらエイダの顔を

覗き込むと、嵌められた事に気づいた

のか恥ずかしいような怒ったような顔で

「もう!」と俺の肩を叩くのだった


反応が可愛いかったのでこれぐらいにして

おこう


「悪い悪い、からかっただけだ

まあ、安心するのは確かだから

頼みたいときはよろしくな?」


俺がエイダの頭をポンポンと撫でながら

そう言うと

「んっ」と軽く頷いてこちらに身を寄せて

頭を撫でやすい姿勢になるのだった


さりげない反応が可愛いな

エイダの思いがけない行動に俺は密かに

ドキッとさせられたのだった・・・





その後俺たちは、魔物を少しずつ倒しながらも

薬草を採取して歩いて行った

やはり人が少ないだけあっていい薬草も

ちゃんと生えているようだ


「ここはやっぱり人が踏み込まない場所

だけあっていい薬草が生えているわ

これだけ取れればいい薬が作れそうだわ」


エイダはその日に取れた薬草を眺めて

満足そうにニコニコしている


そしてそれを隣で眺めている俺はというと


「全然ここ魔物いないんだけど・・・

マジでクッソ暇なんだが」


と空を見上げて愚痴ることしか出来ないでいた


ていうか、マジで!


「何でここの森、何も魔物がいないんだ?

ここに人が来ないってのと何か関係あるのか?」


俺はたまらずエイダに問いかけると


「うーん、そうね

これはこの時期特有のものなのだけど

この時期のこの場所はドラゴンの産卵

の場所になっているのよ

その時期はドラゴンは相当神経質になって

るから他の魔物も近寄らないのよ

もちろん人間もね」


そう微笑みながら俺に答えたのだった


そうか、ドラゴンの産卵場所だから

ここには人も魔物もいないのか

なるほど、なるほど?


・・・ん?

じゃあ何で俺たちここにいんの?


「あれ?もしかしてここってまだ

その場所じゃないとか?

けど場所が近いから魔物がいないとか・・・」


「いや?ここはもうドラゴンの産卵場所よ?

それにここは特に危険と呼ばれている

地域に分類されている場所ね」


と平然とした顔でそう返すのだった


いやいやいや!

じゃあダメじゃん!

ここにいちゃ不味いじゃん!


「おいおい、それならここにいちゃ

不味いんじゃないか?

流石にドラゴン倒すのはメンドそうだぞ」


俺が冷静にそう突っ込むと


「まあ普通はそうでしょうけど大丈夫よ

ここの場所は"妖精龍"っていう特別なドラゴン

の産卵場所なのよ

でもこのドラゴンは殆ど人の前に姿を

現さないの

だからここは危険である場所の中で唯一

安全と呼べる場所なのよ」


と、驚いたでしょ?と言わんばかりの顔で

そう返してきた


なんだ、じゃあ安心じゃないかと

俺は安心して近くにあった木を見て


「じゃあ、ここでソロソロ昼ごはん

にでもしようか」


と、そう俺はエイダに提案したのだった・・・



ちょっとした休憩タイムです!

まあ、ただの休憩では終わらないんですが

というわけで次話、未知との遭遇編です!

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