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戦いの終結

58「戦いの終結


その後俺たちは、冒険者と騎士たちが

戦いの後の処理として負傷者の回復や死傷者

の亡骸を担架で運ぶなどしている姿を後ろ

から眺めていた


「それにしてもなんか長かったなぁ

もう足もクタクタだし、さっさと帰って

寝たいもんだ」


俺は同じように光景を眺めていたエイダに

話しかけると


「そうね、と言っても私は特に

何もしてないし ・・・

お疲れ様カルラ、寝るなら私の膝枕

で寝させてあげてもいいわよ?」


と、冗談混じりに返してくる


だが、俺はその冗談を見逃さない


「そうかそうか、それなら今夜は

エイダの膝枕で寝るとするか!

イリスも聞いたよな?エイダが膝枕

してくれるって言ったこと」


肩のイリスをちょんちょんと触って

尋ねると


「「うん!エイダ、カルラを膝枕するって

言ったわ!

あたしも一緒にエイダにのる!」」


と心なしか嬉しそうにぴょんぴょん跳ねる

のだった


するとそんな風に和気藹々と話し合っている

俺たちの後ろから、突然女性の声が話しかけてくる


「あの?もしかしてあなたは"英雄さま"なのか?」


俺はビックリして振り返ると

そこには、確か姫さま復帰パレードにいた

ティアラとか言った女性が、甲冑姿で

そこに立っていたのだ


突然の質問に何も言えずにいると


「突然驚かせて申し訳ない

先程のバルカン副将との戦いの途中

あなたに注意をしたものだ

名をユリヤス王国騎士団の団長ティアラと

言う」


俺はそれを聞き先程の戦いで

上だ!と警告された事を思い出した


あれはティアラが警告してくれたのか

その事に素直に感謝しようとしてそのまま

ティアラと話そうと思ったが

とある問題を思い出した


俺、この国の王から逃げてんじゃん!

この騎士団長にカルラってバレたらまた

連れ戻されるじゃん!

という今更な事を思い出したのだ


そうだそのためには・・・


「あ、ああ注意喚起ありがとう

あの時は助かった

それでその"英雄さま"ってのは誰のことだ?

俺はちょっとギルドで目立っちゃっただけの

普通の冒険者?みたいなものだぞ?」


俺は咄嗟の言い訳として

もう一つの身分である、冒険者もどきの

身分だと言い張ることにしたわけである


その"英雄さま"とやらではあまりに目立ち

すぎる

それをティアラに知られれば俺の存在が

国王の耳にまで届いてしまうかもしれない


下手に感謝され、王城に呼ぶなんて

言われた日には死しか見えない


そのため、あえて誇張して冒険者もどきである

事を前面に出したのである

何も嘘は言ってないしね!



するとそう返されたティアラはと言うと


「っ!?ということはあの時カウンター

で騒がれていたフードの男が?

確かに背格好も似ている気がするし・・・」


何やら神妙な顔でブツブツ呟いている


な、なんだ?

なんかまずったか?


俺は内心ドキドキしていると


「いや、私の勘違いだったみたいだ

失礼した

ちなみにお名前を伺ってもいいかな?」


と何でもないといった顔で俺に尋ねてくる


内心俺はバクバクで、つい本当の名前を

名乗ってしまう


ヤバイ!これじゃバレる!

俺は内心ドキドキでいると


「ほう、カルラか

何やら聞き覚えのある名ではあるが

偶々だろう

ありがとうカルラよ 此度の戦いぶり見事であった

またどこかでお会いできる事を楽しみに

している・・・さらばだ」


どこか含みのある話し方であったが

とりあえずは俺を解放してくれた

そういえば国王にはカルマとかいう偽名

を名乗っていた事を思い出した

そのおかげで今回助かったというわけだ


ふへー、さっきの戦いより

よっぽど緊張したぜ


俺はその後そそくさと人目を気にしながらエイダとの合同宅に帰宅するのだった・・・

あっ、ちなみにその夜はエイダに膝枕してもらいました!

恥ずかしがる顔が最高に可愛かったです





ーーーーカルラとの接触後・ティアラ視点ーーーー


「うむ、やはりあの謙虚さ

やはりあの男が"英雄さま"で間違えない」


私は先程話し合った男、カルラのことについて

考えていた


最初私は"英雄さま"かも?とバルカン副将との

戦闘を見ていてその男に話し掛けたのだ


すると男は"英雄さま"ではないとそう言った

しかし、その口ぶりは何かを隠しているようで

それはまるで真実は言っていないが

嘘はついていないといったような口ぶりであった


それに気づいた時に私は思い出した

"英雄さま"がとても謙虚で自身を誇るような

マネをしないということを


するとそこでハッキリとした答えが見えたのだ


「"英雄さま"は自らの行いを英雄視

してはおらず

ただ冒険者に近い身分の者として

王国のために戦っただけで、自分は

ただの冒険者であって英雄ではないと

答えたというわけか・・・

どこまであなたは英雄と呼ぶにふさわしい

人物なんだ」


私はその考えに辿り着いて

先ほどのカルラと名乗った"英雄さま"の

言動に震えが止まらないのだった


それは町の者たちが英雄と称すること

だろう

あれ程までに伝説に出てくるかのような

人物は見たことがない



しかし、それはそれとして私はある事が気がかりであった


「それにしてもあの方の事を

あのギルド職員は見抜いていたというのか?」


私が前にタカナシ カルマについて

ギルドで情報収集していた時にそれを見た

カルラ、"英雄さま"はギルド職員になぜか

しつこく勧誘されていたのだ


あの時は何だ?あの職員は?

と、半分変なものを見る目で見てしまったが

今、あのフードの男の正体が"英雄さま"であると

知ってしまってからは見え方が変わってくる


あの職員はただ冒険者登録について

聞きに来ただけの"英雄さま"の正体を

その場で見抜いたという事になるのだ

それかもしくは、あの職員が"英雄さま"に

ついて何か知っているかという事だ


いずれにしても大変興味深いものである


「よし、明日冒険者ギルドであの職員と

話をしてみよう」


私は"英雄さま"について何かわかる

かもしれないと、上機嫌に"英雄さま"調査

をすると国王さまに報告するのだった・・・




ティアラにカルラの存在がバレそうに

なりました!(ある意味バレてるけど)

まあそんなわけで次話、ティアラの調査編です!

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