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戦況の変化(な、なんだ!?あのカップルは!)

55「戦況の変化(な、なんだ!?あのカップルは!)」


その後も俺たちは走っては追いかけられ、走っては追いかけられを続けていた


「も、もうなんなのよー!!!!

次から次へと追いかけてきて!」


エイダは声を上げすぎて若干可笑しな

テンションになっている


そして肩にいるイリスはというと


「「わぁー!百鬼夜行よ!

魔物の百鬼夜行よぉ!!」」


とまあこちらも違う意味でテンションが

可笑しな事になっている


かく言う俺はというと


「はははっ!もっと来い!

そんなんじゃ全然俺を捕まえらないぞ!」


と、可笑しなテンションでなぜか魔物たちを煽っているのだった・・・





ーーーーユリヤス王国・王国合同軍ーーーー


ただただ、1万の増援という報告に

呆然としていた私、ティアラは戦況の変化

を報告しにくる部下のノックの音で正気に

戻ったのだった


「入っていいぞ」


「失礼します!現在の戦況は謎の男女

の活躍により、徐々にですが戦況を巻き返して

いる模様です!

このまま進めば撤退にまで追い込める

かもしれません!」


部下は先ほどまでのドンヨリした

空気をかき消すように嬉しそうに

報告してくる


そしてそれまで重苦しい空気だった我々

はその報告にざわめき出す



実際はもっと部下にシャキッとしろと

説教しないといけない所なんだろうが

私もその報告に喜びを隠せずにいた



そして同じく報告を聞いていた者たちも

次々と活力が戻っていき、会議が終わる頃には

みんな活き活きとした目をしていた


いいぞ!これはいける!

誰もがそう思う中


しかしその謎の男女とは誰だ?

私はその事だけが気になってしまうのだった・・・





ーーーー魔王軍・参謀本部ーーーー


「なっ!?なに!

どんどん兵士が消えていっているだと!?

それも小隊2つ3つレベルでだとぉ?」


ワシは戦況報告に来た部下の言葉に

耳を疑った

つい先ほど報告に受けていた部下の

失踪報告からまだ30分と経っていないが

戦況はとんでもないレベルで変動していた


「何やら不思議な男女に魔物

たちが吸い寄せられるように集まっている

ようなのです

何が原因なのかは現在調査中です!」


一体何がどうなっているのだ!?

その男女とは一体?


ワシはその戦況をひっくり返す男女

とやらの存在に初めて戦場に立った時のような緊張を思い出すのだった・・・





ーーーーユリヤス王国城壁周辺ーーーー


「はははっ!もっと来い!

そんなんじゃ全然俺を捕まえらないぞ!」


俺たち冒険者はその可笑しな光景を

ただただ呆然と眺めていた


先ほどまで複数で戦ってくる

魔物たちに苦戦し、中々倒せずにいたのだが


何やら楽しそうに叫び走り回っている

男女が横を通り過ぎたかと思うと

その後ろから大量の、いや尋常じゃない数の

魔物が2人を追っていたのだ


俺たちと敵のオークはその光景に

一瞬戦いの手を止めてしまったほどだ

そして次の瞬間


「「「「ブヒィィィ!!!!」」」」


俺たちを相手にしていたオークたち

は俺たちを無視してそちらの方に

突然走り出したのだ


そして俺たちが何か言う前に

男女を追う群れに混じりその姿が

見えなくなるのだった



「なっ、なんだ!?あのカップル?」


俺たちはお姫様抱っこで戦場を駆け抜ける

不思議な男女に驚きつつも

そのおかげで敵がいいように拡散して

いることに気がついて、楽にバラバラに

なった魔物たちを討伐するのだった・・・












戦場を駆け抜けるバカップル、カルラとエイダ

のおかげで、かなり戦況が好転しました

次話、ついに魔王軍副将との対面?

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