王都への突入(なぜいつもギリギリの到着なのだろう?)
52「王都への突入(なぜいつもギリギリの到着なのだろう?)」
その後俺たちは王都に向かって全力で駆け抜けていた
もちろんエイダに言われたように魔法は使わずに走ってきた
だからだろうか?
「な、なんか魔物がいっぱいついて
来てるんだけど!
何でこんなに追ってくるのよ!?」
俺の腕の中のエイダは後ろを振り返りながら
そう叫んでいる
俺は前だけ見て走っているから見えないがそんなに
付いてきているのだろうか?
とにかく全力で走っている俺は、その後も振り返ることなく走り続け
ようやく俺たちの眼前にはユリヤス王国が見えてくるのだった
「うお!メッチャ敵多いじゃん!」
俺は足を止めることなく王国に
攻め入っている魔王軍を確認したのだが
優に5万は優に超える数の魔王軍が王国に
攻撃を仕掛けていた
「カルラ不味いわよ!
結構町にも被害が出てるみたい
私たちも急ぎましょう」
エイダは大丈夫かしらと心配そうに
町の方を見ている
あれだけ冷たくされた町なのに
エイダは助けることしか考えていない
俺はそんなエイダの優しさを改めて感じながら
どうにかエイダ本来の姿をみんなに認めて
もらいたいと心から思うのだった
ーーーーユリヤス王国・襲撃当日ーーーー
ここは王城、私ティアラはいつものように姫さまの朝からの様子を国王さまに報告していた
「ふむ、ミラはやはり書物を読み
この国について学んでいるか・・・
病気が治り、王女としての自覚が
身についたということかの
うむ、良い事だ」
国王さまはこの頃の姫さまの勤勉っぷり
を見てそのように感じたようだ
しかし私は"英雄さま"の一件からの変化
だと知っている
あのとき姫さまは"英雄さま"から何と言葉を
掛けられたのだろう?
私はその事がとても気になった
そして私が失礼しますと王の間を下がろう
とした
そのとき
「し、失礼します!
現在北西の方角から魔物の大群と
思わしき軍勢が王都に向けて進行中!
あと30分程で王都に到達するものと思われます!」
突然入ってきた兵士が切羽詰まった顔で
報告をしてくる
ザワザワ
王の家臣たちもこの報告には動揺を隠せない
そして国王さまはその兵士により詳しく尋ねる
「なっ!それは誠か!
それはもしや魔王軍なのか?
その隊列の先頭に何かいなかったか?」
「はい!翼の生えた人間らしき者を
確認したとの事です
ギルドと共に確認したのため間違い
ありません!」
兵士の返答に、国王さまの顔色が曇る
なんだ?それほどの敵なのか?
私は恐れ入りますと言ってから、国王さまに質問する
「その、羽の生えた人間という者は
一体何者なのですか?
国王さまが気にするほどの者なの
でしょうか?」
私の質問に国王さまはうむと深く頷き
「そうだ、奴は20年ほど前にも
王都に攻め入っている
奴の恐ろしさというのはその賢さだ
統率のとれた魔物を使って攻めてくる
事から、迎撃がとても難しいのだ
かつての戦いもその事に苦戦しておったわ」
と言い、眉間のシワを深くする
なるほど、統率のとれた敵ほど
厄介なものはない
普通魔物は大量にいてもバラバラに
動く事から比較的、時間と人員を割きさえすれば
制圧することは出来る
しかし統率のとれたらものとなると
その制圧の難しさは段違いに跳ね上がる
これは国の存亡に関わる一大事だ!
私は早々に王の間を退散して、大群の進撃
に備えるのだった
そして、それから30分ほどした後
魔王軍の先頭が王都の門に到達し
魔王軍vs王都の戦える者、ギルドの冒険者、王国の騎士などを含めたユリヤス王国総力あげての戦いが始まったのだった・・・
王都にようやく到着です!
次話、魔王軍と対決編です!




