湧き出る魔物たちの先には
47「湧き出る魔物たちの先には
その後俺たちは、アントニオ某が言っていた
魔物製造装置とやらの所に来ていた
そこの穴に入った瞬間、ケモノ臭さと言うのだろうか?
さまざまな獣が集まったような悪臭が鼻につき、早くも帰りたくなった
「うっ、ここの臭いはすごいわね・・・
どうにかならないのかしら」
エイダもこの臭いが厳しらしく
顔をしかめた鼻を押さえている
すると俺の肩に乗っていたイリスが
任せなさい!と俺たちに言うと
「「おっ?臭くない!?」」
なぜか悪臭が完全に臭わなくなった
おお!マジでありがてぇ
俺は感謝を伝えイリスを撫でてあげると
「「ふふん!もっと撫でてくれていいのよ?
あたしだって役に立つんだから!」」
と可愛くアピールしてくるのだった
とりあえずはイリスのおかげで助かった
あのままだとそのまま回れ右していた可能性すらある
俺たちはそのまま奥に進むと
何やら奥にひらけている場所が
見えてきた
何やら嫌な予感が・・・
そんな俺の予想を裏切らない
魔物たちの群れがそこに密集していたのだった
「あっ、こんにちは皆さん
僕たちは奥に用事があるので
ここを通して・・・」
俺が言い終わるよりも先に
狼的な魔物がそのまま襲いかかってくるのだった
ふざけんなこの野郎!
「はぁ、はぁ
流石にこの量は疲れたな」
俺はそこから2人を守るために
敵をボコボコにしていたのだが
流石に量が多過ぎて疲れたのだ
一応練習のためにショートソードを
使って戦ったのだが、どうだろうか?
俺はどうだった?とエイダに助言を求めよう
と振り返ると
「な、何でそんな使いこなしてるの?
もしかしてそれも女神さまの力?」
とても驚いた表情のエイダがそう言うのだった
自分ではそんな力を使っている自覚がないが、もしかしたら無自覚に使っているのかもしれない
俺はそう納得して先に進むのだった
そして俺たちはそのまま歩き続け
ようやく世界樹の根元の一番奥、諸悪の根源
の部分に到達するのだった
「「ワァ〜!いっぱいの魔物だ!
色んな魔物が沢山だ!」」
イリスはその部屋に入った瞬間
いつもの大人ぶった話し方ではなく
子供のように無邪気に喜んでる
イリスからすれば面白いのかもしれないが
普通の人なら絶叫ものの光景が目の前に
広がっていた
その部屋には、ホルマリン漬け?のように
なっている魔物たちが、部屋一面に
カプセルの中に入れられて入っていたのだ
それを見た俺とエイダの反応はと言うと
「これってちょっとまずくね?
見た感じ強そうなやつしか並んでないんだけど」
「これは!エンシェントエイプにファイヤードラゴ
しまいにはエビルデーモンまでいるじゃない!」
何やらのせい能天気な感想の俺とは
違い、エイダは本気でヤバイって感じの
様子だ
まあ何となくだけど、アントニオ某が
言っていた計画の話や実際にここを見て
今回の騒動の裏側が見えてきた
俺とエイダでそのことについて話し合ったんだが
大体おんなじ感じの予想だった
筋書きとしてはこうだ
まず、魔王軍が何らかの理由(ただ単に世界征服の可能性もあるが)で、王都に攻め入ろうとしていて
その攻め入る一環として、魔物を大量に発生させたのだろう
この世界樹の根元、ちょうどこの部屋で
そして、ここで生まれた様々な魔物が
本来ここの森にいる魔物を殺戮、捕食し
森の生態系に影響を与えたのだ
そしてアントニオ某が言っていた通り
全自動魔物製造装置と言うのが本当であるなら
そのエネルギーはこの世界樹本体ということだろう
そしてこれらの事が、今回の騒動の大部分では
ないか?といったものだ
俺たちは互いの見解を示したのだが
この後どう動くか
そうして2人で話し合っている
「急がなくてもいいのかしら?
ここから逃げ出したとにかく凶暴な
ファイヤードラゴがエルフの里に向かってるわよ?」
突然部屋から声がしたかと思うと
バサッ!
突然俺たちのちょうど目の前に当たる頭上から
如何にもな羽を生やした美女が現れたのだった・・・
次話から騒動に巻き込まれていく予定です!




