諸悪の根源がポンコツすぎる件について
46「諸悪の根源がポンコツすぎる件について」
俺たちはようやく世界樹が見える位置まで歩いて来ていた
その間にも数日過ぎ、テントに寝泊まりしながらここまで来た
それとリノエが言っていた通り、世界樹周辺に近づくにつれ、モンスターが強く多くなっていった
やはり、ここに何らかの原因が存在するのだろう
「どう?カルラ?
この辺に何か異常を感じる場所はある?」
隣のエイダが俺に尋ねてくる
エイダは基本指示出し、俺たちの中のブレイン的役割を果たしている
迷わないように、木に切り傷を付けながら進んでいるのもエイダの発案だ
「うーん、今んとこ魔物がチラホラ反応
しているくらいかな・・・
ん?なんか世界樹の中から変なオーラを
感じる
なんか黒いような、嫌な感じだ」
ちょうど世界樹の根元、その辺りから
黒いオーラのような物が溢れている
もしかしなくてもこれが何らかの影響を?
「わかったわ
ここからは出来る限り慎重に
行きましょう
何が来るかわからないものね」
エイダはそう言って歩く速度を落とし、警戒を始める
うーん、よっぽどの事がない限り
エイダたちには指一本も触れさせない
つもりなんだけどなぁ
女神さまのチートもあって
俺は比較的楽観的だ
なんだかんだ言って、世界樹を観光
する方がメインだったりするし
「まあ、安心しろ
エイダもイリスも俺が守る
最悪ヤバくなったら撤退してもいいしな」
俺は皆を安心させるように言うと
カルラがヤバくなる所を想像できないと真顔で
返されたのだった
俺ってそんな印象なの?
なんだか釈然としないが、とりあえず世界樹に到着だ
「ほえー、やっぱデカイなぁ
他の木なんかと比べもんになんねーな」
「そうね、やっぱり何度見ても
この大きさには圧倒されるわね」
そんな事を言いながら世界樹に近づいて行くと
「「 あそこから嫌な気が出てる!」」
突然イリスはそう言うとぶるっと震える
確かに言った通り、木の根元部分が腐食している
場所があり、そこには直径3メートル程の穴が空いている
俺も嫌な予感がしてそちらに近づこうとすると
「止まれ! 貴様ら何者だ!」
突然目の前に黒いオーラが現れたかと思うと
中から黒い甲冑を着たオークのような
豚の顔をした魔物が現れる
そしてそいつは俺たちの前に現れたかと思うと
ブン!っと持っている斧をこちらに向け
威嚇してくる
「貴様らここがどこだかわかって入って来ているのだ?
ここは魔王軍副将様に任された大切な拠点だ
誰であろうと容赦はしない!」
なんかごちゃごちゃ言う豚だが
何やら結構簡単にここの情報を話してくれた
これなら、テキトウと煽っておけば重要な情報
も喋ってくれるかもしれない
「おい子豚
その魔法軍副会長か知らないが
お前らの企みはすべてお見通しだ
大人しく抵抗するか焼き豚になるかこの場で選べ」
出来る限り煽りに煽った言葉で
オークもどきを挑発する
すると案の定オークもどきは烈火の如く
憤慨している
「こ、この!人間風情が!
ここは王都制圧のための布石
無限の魔物製造装置なのだ!
貴様ら人間如き、この魔王副将軍
直々の部下!この私!
オークジェネラルの
アントニオ・デ・オルク「うるせぇ」グハァ!」
そのオークジェネラルことアントニオ某が
騒いでいるが俺には関係ない
目論見通り、計画とやらの内容と世界樹の
異変について聞けたのでもう用済みなのだ
俺は名乗っていた途中のアントニオ某を
普通にぶん殴り、世界樹の邪悪な部分に
突入しに行くのだった
俺が問答無用でぶん殴ったのを
仲間たちが引いた目で見ていたのは
気のせいだろう
・・・気のせいだと思いたい
そんなこんなで、俺たちは世界樹の穴に入って行くのだった・・・
魔王幹部の部下って無能なイメージあるよね笑
とりあえず、問題解決の兆しが出てきました
次話、世界樹突入編です!




