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初めての恋心②(マリー視点)

39「初めての恋心(マリー視点)」


そうして私は、どうにか頼み込んで2人を里に

呼ぶことに成功した


どうかこの人がいい人でありますように

私は祈るような気持ちで一杯だった


ただあの時彼が私の怪我を癒したあの光、とても暖かく、どこか私を安心させるもので・・・


そしていざ村人たちによる2人への

試練が始まった!


お父さんがカルラさんに木箱に入った

"世界樹の実"を渡す


世界樹の実とは、世界樹からなる実でその希少性から滅多に市場に出回らないのだ

その価値は人が一生遊んで暮らせるお金が楽々と手に入るほどで

どんな人間もそれを見れば顔色を変えるほどのものだ


私は祈っていた

彼が誘惑に負けずその箱を受け取らない事を


実際は私が助けられていない場合は、その箱をこの里に来た歓迎としてあげる予定の設定だ

しかし当然ながら歓迎で貰うには、価値がとんでもないものだ

それを平然と受け取るようならば、欲深い人間だとして、村人たちは信用してくれず

依頼を頼まないという事になっていた


どうか!お願い!

私は必死に彼の行動を見守っていた


しかし私の祈りも虚しく彼は木箱を受け取ってしまう

ああ・・・

やっぱりこの人でも箱を受け取っちゃうんだ・・・


私はひどく落胆を覚えて呆然としてしまいました


そして彼がそのまま帰ってしまう

もう、このままこの里はダメになっちゃうのかな・・・

私はぼんやりとそんな事を考えていた

そのとき!


「あっ、忘れてた悪い悪い」


彼はそう言うと突然振り返る

どうかしたのだろうか?

まあ、もうどうでもいい事なのだけれど・・・


すると彼は徐ろに私に近づき、私の手を取ってくる


えっ!?何?


私が驚いて何も言えないでいるうちに

彼はとんでもない事をしてきたのだ!


えっ!?何を!?

何をしているの!


なんと彼は木箱から世界樹の実を取り出し、それを絞り出して私の手首の傷跡に垂らしたのだ


サァァ


みるみるうちに私の手首の傷跡が消えていく

そして傷一つない綺麗な手首に戻ったのだ!


私は、私と村の人たちは驚きのあまり何も言う事が出来なかった

そして何も言わない私たちを気にすることなく


「まあ、そういうわけだから

もう変な人間に捕まんなよマリーダ」


そう私に言った彼は、これで用は済んだと言わんばかりの顔で、手を挙げてそのまま帰ろうとするのだった


「「「「ちょっと待てぇぇぇ!!!」」」」


村人全員でそう言ったのは当たり前だろう


そんなみんなで叫ぶ中、私はカルラという男性に不思議な魅力を感じていたのだった・・・

マリー視点二つ目になります!

おそらく次くらいでマリー視点最後になります

次話、初めての恋心編の三つ目です!

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