女の子に傷は厳禁
36「女の子に傷は厳禁」
「「「「ちょっと待てぇぇぇ!!!」」」」
俺はエルフの里にマリーダに連れられて来ていた
そしてマリーダを助けれてくれた御礼として、木箱に入った世界樹の実を貰ったのだ
その後帰宅しようとしたのだが、マリーダの手首の傷跡の事を思い出し
世界樹の実を絞って、その汁で手首の傷跡を治したのだ
結婚前の女の子に傷を作ったらダメだと
母さんも言ってたからな
その後気になっていた事も終わったので帰宅しようとした訳だが、先程のようにエルフの皆に止められてしまった
俺は何かまだあるの?と思い振り返り聞くと
「どうした?なんかあるか?」
「「「「あるよ!?」」」」
皆声を揃えて即返してくる
何だよみんな興奮して、なんかいい事でもあったのか?
すると村長が前に出て、戸惑った顔をしながら俺に尋ねてくる
「あ、あの・・・
先程の行動は一体?
なぜマリーに、いえマリーダに世界樹の実
を使用してしまったのですか?
あれはとてつもなく価値のある物なのですよ!?」
ん?どういう事?
俺にくれたんじゃねーの?あれ
俺は意味が分からず
「あれ、俺にくれたんだろ?
だから、普通に使っただけなんだが?」
するとマリーダが村長の前に出て来て、下から俺を見上げて話し出す
「そ、その!どうして渡してに使用した
のかという事です!
あれを売ればとんでもない大金が手に入る
のですよ!?
どうしてあなたのものになった世界樹の実を
私に使ってしまったのかという事なのです!」
マリーダは何故か泣きそうな顔で俺に言ってくる
そして、村長や他の村人たちもうんうんと頷いている
「なんでって・・・
女の子に傷残ったらマズイだろ?
だから使ったわけなんだが・・・
万能薬って言うならあれが使用用途だろ?」
俺がマジでわからないと言う顔をすると
隣で固まっていたエイダが復活して、溜息交じりに俺に話してくれる
「あ、あのねぇ・・・
そういえばあなたはそういう人だったわね
要するに皆はあなたの行動に困惑してるのよ
あなたへの御礼としてあげた筈のものを
村の者に使ってしまったという事に
しかもその使用したものが世界樹の実ときた訳よ
普通、自分のために使う事以外考えられないわ」
エイダは呆れたように、でも少し嬉しそう
に俺に言ってくる
あー、そういう事な
なんか回復薬程度に考えていたが、実はすごいものだったんだあれ
俺はなるほどなぁと思っていると
エルフの皆がザワザワしている
そして村長は最初見た無表情が嘘だった
かのような、とても眩しい者を見るような表情
で話しかけてくる
「あなたの高潔な行動に最大の
敬意を表します旅のお方
娘の傷を治して頂きありがとうございました
私自身、娘の傷の有無など些細なもの
などと愚かな事を考えておりました
改めて感謝申し上げます」
村長が今度はしっかり
深く頭を下げて、俺に感謝を伝える
それに合わせて、マリーダも頭を下げる
俺は若干気まずく感じて
「いや、気にしないでくれ
そんな感謝されるような事してないから
それより俺もう帰りたいからさ
話も終わったしもう帰ってもいいか?」
俺がそう言うと、エルフの皆はバッと一斉に頭を下げ、代表にマリーダが
「もう少しここにいていただけませんか?
どうかお願いします!」
と必死な顔で言ってくる
ん?何かあるのか?
俺がそう聞くと
「はい、現在村は存続の危機に
陥ってるのです・・・
どうか、私たちに力を貸して
いただけませんか?」
と言って、それまで以上に頭を下げる
うーん 早く帰りたいんだけどなぁ
俺はそう思ったが、同じエルフだからだろうか
エイダは少し期待した目で俺を見てくる
まあ、こんなに頼み込んでるししょうがないか
それに世界樹観光まだしてないし
俺は自分にそう納得させ、マリーダに伝える
「ああ、まあもう少しだけいる事にする
観光ついでに力を貸せそうな事は貸すわ」
それを聞きマリーダは少し涙ぐみながらありがとうございます!と頭を下げるだった・・・
エルフの里編の続きです!
マリーダのお願いにカルラたちは?
次話、世界樹編です!




