エルフの里(世界樹ってどこにあんの?)
35「エルフの里(世界樹ってどこにあんの?)
その後、俺たちは少女の頼みを聞き入れエルフの里に向かっていた
実際は大丈夫だと断ったのだが、彼女の勢いがあまりにも強かったので押された形だ
彼女は俺たちの前を進み、どんどん森の奥に進んで行く
彼女の名前はマリーダという名前らしい、俺の予想通り16歳だった
エルフの里に生まれた娘で、先程の場所に野草を取りに来ていたようだ
そのタイミングで先程の男に見つかり、襲われたという話だ
俺は御礼貰うついでに世界樹でも見れたらなぁ
などと考えていると
「ねぇカルラ気づいてる?
そこら中にエルフたちがいるわよ」
となりのエイダが辺りを見渡してそう言う
そうなの?
俺は女神の力を使い辺りを見渡すと
いるわいるわ、そこら中から黄色のマーク
が点滅している
黄色マークは警戒の色だから
こちらに気づいているが、攻撃してこない
と言う事なのだろう
俺が予想した最悪のものには
ならなかったみたいだ
俺たちが話し合っていると
前方のマリーダが足を止めてこちらを振り返る
「わざわざ里まで来てもらい すいません
ここがエルフの里です
村長を呼ぶので少々お待ちください」
マリーダはそう言って、タッタッタと
村の奥に走っていく
俺はエルフの里を眺める
景色はどこか田舎を思い出させるような
茅葺の屋根の家が立ち並んでいた
そしてその村の奥、それよりもっと遠くの方に巨大な大木が目に映る
あれが世界樹なのかな?
それで村人はというと
村にいたエルフたちはこちらをジッと
見ている
どれも有効的とは言えない視線で
エイダは少し居心地が悪そうだ
俺はそんなものはあまり気にしないが
エイダが気にしてることから、用が
済めば早々に帰ろうと思った
俺はエイダに小声で
「安心しろエイダ
もしもの事があれば
俺がお前を守ってやるから」
そう囁き、彼女の手を握る
エイダは何も言わずに
俺の手を握り返し、微かに微笑むのだった
大体5分ほどたっただろうか?
村の奥から、マリーダと村長と呼ぶには若々しい男
がこちらの方に歩いてきた
うん? 村長読んでくるんじゃないの?
俺が疑問に思っていると、その男が俺に話しかけてくる
「この度は村の者をお助けいただき
誠にありがとうございます
村の者を代表して感謝します」
やはりこの男が村長みたいだ
若々しいのはエルフが長寿な種族な為みたいだ
しかしこの男だけに限らずマリーダ以外
の村全員が無表情なのがとても不気味である
そのため正直感謝されている気が全くしない
俺も早く帰りてぇなぁ
などと俺が思っていると
なにやら村長が俺に何かが入った木箱を渡してくる
「それは?」
俺はその木箱を眺めながらそう言うと
「これは娘を救ってくれた御礼です
この中には世界樹の実が入っています
この実はどんな万病にも効き、あらゆる怪我に
この実の汁を垂らすと傷1つ残さず
直す事の出来るという、いわば万能薬です」
そして少し微笑み
「それを売れば、一生お金に困らない
ほどの大金を手に入れる事が出来るでしょう
御礼ですのでどうぞお受け取りください」
そう言って、俺に木箱を差し出してくる
だが俺に木箱を渡そうとする村長の隣でマリーダ
がこちらをジッと見ている
なぜこっちを見てるんだ?
そう思った俺だったが
とりあえず俺は村長にありがとうと言ってからその木箱を受け取る
すると、心なしかマリーダが落ち込んだ
表情を浮かべる
なんだ?と思ったが
用は済んだことだし帰ろうとした
しかしその時、俺は忘れていた事に気がついた
「あっ、忘れてた悪い悪い」
俺は脈絡なくマリーダの方に歩いていく
するとマリーダとその隣の村長は困惑した表情を
浮かべているが気にしない
そして目の前まで来ると
「えっとたしか汁を垂らすだったか?」
徐ろに木箱から世界樹の実を取り出すと
躊躇うことなくマリーダの手首の傷跡に
絞った世界樹の実の汁を垂らす
すると、マリーダの手首に残っていた
傷跡が完全に消えていった
しかし絞った世界樹の実はというと
「うわ!力入れ過ぎた・・・」
俺が絞った世界樹の実は
力入れ過ぎたせいか、もうシワシワの
皮だけになってしまっていた
あーあ、まだ残ってたら
食べてみようかと思ったのに・・・
俺は少し残念に思ったが、過ぎたことは仕方ないと思い
「まあ、そういうわけだから
もう変な人間に捕まんなよマリーダ」
俺はそう言って手を挙げ、再び家に帰るべく
エルフの村に背を向ける
あっ!世界樹見るの忘れてたなぁ
などと考えて歩き出したんだが
エイダがなぜかついて来ない
「おい、エイダ帰るぞ
早く晩ご飯食べたいしな」
俺はなぜか固まっているエイダ
の手を取りそのまま帰ろうとすると
「「「「ちょっと待てぇぇぇ!!!」」」」
後ろから村長、マリーダ、そしてよくわからん誰かが
俺の帰宅を邪魔してくるのだった・・・
エルフの里編です!
久しぶりのカルラのぶっ飛んだ行動!
作者自身、彼の設定忘れている事が
多々あります笑
次話、エルフの里の続きです!




