エイダへの説明〜突然のラブコメ
29「エイダへの説明〜突然のラブコメ」
「カルラちゃんと説明して頂戴?
あなたは昨日どこで何をやっていたの?」
俺は素材の買取をしてもらう為エイダの元に訪れたのだが、開口一番そう尋ねられた
昨日のこと? パレードに行ったことか?
俺は特に大した事はしてないので、事なさげに普通に返した
「昨日はパレードに行ってたぞ(騎士に成り代わって)
姫さまも(目の前で)ちゃんと見れたし満足だったぜ」
まあ姫さま助けたり、ティアラから逃げたりと色々あったが大したことではないだろう
すると俺の話を聞いたエイダは眉をひそめる
「本当に?本当にそうしてたの?
何か大きな事件に関わっていたとか
ほら、姫さまを助けたとか・・・」
ティアラは本当の事を言ってと俺に言ってきた
あれ?エイダ知ってんの?
何やら思い詰めたような顔をしているが
何でだろう?
「ああ、姫さまはしっかり助けたぜ
偶々あそこにいてラッキーだったよ」
と、知ってるなら早いやと話し出すと
えっ!本当なの?
ちょっと待って!?少し落ち着かせて!と
なぜか俺の話を遮ってくる
そして少し経つと落ち着いたのかエイダは俺に質問してくる
「え、ええと、という事はあなたが
町の娘たちを助けて、姫さまも助けた
という事なの?」
「ああ、そうだ
町の娘たちを助けたのはついでだけどな」
俺がそう返すと、ついで?と不思議そうに聞いてきた
「ああ、少し長くなるんだけどな
俺は・・・」
それから俺はこの世界に来たこれまでの事を話した
最初は本当?とエイダは疑わしげだったが、女神の力を実際に見せてやると、俺の話を信じると決めたようだ
そして色んな事を話し合った・・・
その後俺が話し終えると
エイダはずいっと俺に顔を近づけてくる
うわ!なんだ?
俺は内心ドギマギしていると
「カルラ、私はあなたの事を信頼しているし
心配しているわ
だから言わせてもらうけれど、その話は
聞かれたからといって簡単に教えてはダメよ
それこそあなたが願っている
自由を失うことに繋がるわ」
と言って、とても心配そうな顔だ
俺は彼女のその顔を見たとき、姫さまの
諦めたような顔が頭に浮かんだ
そして、彼女にそんな顔をして欲しくない
笑顔でいて欲しいと強く思った
俺は彼女にそんな顔をさせた事を申し訳なく思い
「ごめん、俺の考えが甘かった
もうエイダを心配させるような事はしない
でも、エイダだから話したんだ
信頼できるエイダだから・・・」
その時の俺は情けない顔をしていただろう
そしてそれを見たエイダは、俺の事を優しく
抱き締めてくれる
そして
「うん、ありがとう私も信頼してる
私の事を認めてくれたあなたを
だから一人で抱え込まないで?」
と俺を落ち着けるように優しく語りかけてくる
そして俺はエイダの優しさに感謝しながら、少しの間抱き合い続けるのだった・・・
「ごめん、それからありがと
エイダのおかげで自分の迂闊さに気づけた」
俺はエイダから体を離し、しっかりと彼女に感謝を伝えた
すると彼女は気にしなくていいわと少し顔を赤くして返してくる
だがまあ本当に助かった
誰にでも話すつもりはなかったが
もしかするともしかしたかもしれない
「まあ、テキトウな性格してる俺だけど
自由じゃなくなるのは嫌だからな
できる限りでバレないようにする」
俺はあえてエイダが安心するよう意思表明をしておく
具体的にはどう気をつけるのか皆目思いついてはいないのだが
そんな事を考えながらした意思表明であったが
しかしそれを聞いたエイダはというと
「できる限りってどのくらいよ?
具体的にどうするつもりなの?」
と、なぜか呆れたような顔をして若干問い詰めるかのように聞いてくる
えぇ?
ここはわかったって納得する所じゃないの?
俺の予想裏切り逆に質問されてしまった
なぜいい空気になっていた筈なのに
問い詰められているんだ?
ていうか速攻で中身のない意思表示だという事を見透かされた
俺はエイダの鋭さに、何も言えずにいると
はぁとエイダは溜息をつく
「本当にあなたってテキトウな人ね
・・・私がいないとダメなんだから」
ん?なんか俺ダメだしされてる?
などと見当違いをしている俺に対しエイダは
「しょうがないから
私が一緒にいてあげるわ
隣であなたの代わりにあなたの
そっち方面の警戒をしてあげる」
と、照れながらも言ってくるのだった
ん?
俺は訳がわからず
「具体的には?」
と、エイダに問い返すと
「一緒に生活する!
あなたに私も付いて行くってこと!」
と真っ赤な顔で答えるだった
どうしてこうなった
彼女の言葉に驚愕しているのだが、不思議と嫌だとは思わない自分に気づくのだった・・・
エイダに身バレ(自白)の話でした
まさかこんな展開になるとは、超展開過ぎるかもしれませんが書き進めるとこうなりました
次話、エイダとの生活&閑話かも




