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姫さま復帰パレード!

27「姫さま復帰パレード!


俺は高笑いを続ける男の方へ平然と歩いて行った

男も俺の事を味方だと思い込んでいて、全く警戒していない


なんだこの茶番

俺は若干苦笑いして男の方に近づく


それにしても姫さまは何で何もリアクションを取らないのだろう?

ナイフまで突きつけられているのに大したものだ


そしてついに男のとなりに並ぶ


すると男は俺に姫さまを突き飛ばすように預け、脅すのに使っていたナイフまで俺に手渡してくる


そして男は大声で民衆と騎士たちに向けて話し出す


「というわけでだ!

姫さまやお前たちが死にたくなかったら

仲間を解放するんだな!

俺たちは・・・」


男は俺がちゃんと姫さまをナイフで脅していると思い込んでいるのか、またベラベラと色々喋り出す


俺はその隙に、姫さまの顔を少しこちらに向かせ小声で話しかける


「姫さま久しぶり お城以来だな

元気そうになってて良かったよ」


すると姫さまはやっぱり!と言って、俺と同じく小声で返してくれる


「私の危険にはやはりあなたが近くで

守ってくれるのね

ありがとうカルラさま、こんな形だけれどあなたに会えた事を嬉しく思うわ」


うん、俺もここに来て良かった

そう思ったが今はこの茶番を終わらせよう


未だ気持ち良さげに話し続けている男の方をトントンと叩く


「・・・、だから俺たちは!

・・・ん?どうしたんだ?

今いいところなんだから後に・・・」


男はなんだよ?と言わんばかりの表情で振り返る


そして俺は・・・


「◯ンパァーンチ!!!」


テキトウな掛け声と共に全力で男を殴り飛ばす


そして男は


「なっ!?なんでさ・・・ガク」


俺に殴り飛ばされて、そのまま気を失うのだった





少しの間民衆がシーンと静まり返っていた

しかし、男が完全に動かなくなったのを確認した瞬間


ワァァア!!!!


民衆が今日一番の歓声を上げて喜びだした

そしてそれと伴い騎士たちが壇上に上がってくる!


あれま?なんかこれ俺もヤバめ?


姫さまの方に騎士たちが殺到しているが、俺の方にもティアラが近づいてきている


俺は騎士鎧を脱ぎ捨て、いつものローブの姿に戻って壇上から退場する


その去り際にティアラの慌てた声が聞こえてくる


「ま、待て!あなたがあの!」


しかし、俺は足を止める事なく民衆の人混みに紛れて逃走を成功させるのだった・・・









ーーーー臨時避難用テントにてーーーー


私は姫さまを連れて、臨時避難用のテントに避難していた


パレードは途中までは順調だったが、長の代役と言った男が花束を渡すタイミングで事件は起こった


なんと男は姫さまの事を人質に取り、この前謎に自首して捕まっているブラックハウントのメンバーを解放しろと要求してくるのだった


壇上には1人の騎士がいたのだが、なんとその男は犯人グループの一味だったようなのだ

ということは、あの時帰ってくるのが遅かったのは・・・


そんな風に考えていたのだが、私の予想通りあの時町に爆弾を仕掛けていたらしい


私はそれを聞いてどうする事も出来なかった

相手の策略を見抜く事も出来なかったばかりか、自身の警戒不足によって姫さまだけでなく、民衆まで危険に晒しているのだ


私はその事実にどうしようもない無力感を感じた


そして、そうしてる間にも状況は動いてた

なぜか騎士の男が話し続けている男に近づいて行くのだ


なんだ?何かするのか?

私がその騎士の挙動を見つめているとその瞬間!


「・・・・!」


何かを言ったとか思うと、とんでもない勢いで話をしていた男を殴り飛ばしたのだ!


なっ!?何が起こっているんだ?

私は訳がわからなくなったが、男が完全に動かなくなったのを確認した瞬間


私は咄嗟に壇上に登っていた

そして、他の騎士たちが真っ直ぐ姫さまの方に向かうのを横目に、私は真っ直ぐ殴り飛ばした騎士の方に向かっていた


一体あなたは!


そう思った瞬間、騎士はこちらの存在に気づき走り出す

待ってくれ!そう思ったとき


ドカ!!!


なんとその騎士は自身の鎧を脱ぎ捨てたのだ

そして中から現れたのは!


「ま、待て!あなたがあの!」


しかし私が言い終わるよりも先に彼は走り去っていく


もう追いかけることが出来ない私は、民衆に紛れて見えなくなった彼の顔を思い出しながら


「あなたがあの"英雄さま"なんだな・・・」


その名前を心に刻むように呟くのだった・・・








姫さま復帰パレード編終了!

次話、閑話というか、また別の人視点書くかも

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