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ティアラの聞き込み(この町に何が!?)

19「ティアラの聞き込み(この町に何が!?)」


その後私は、捜索の準備を終え、王城を出ていた


そして、身軽に動けるように簡単な装備と冒険者風の服装を服屋で購入していた


改めて、露天に置いていた鏡で自身の姿を確認する



うむ、これで私が王女さま直属の騎士とは誰も気づけまい

そう思えるぐらいにはいい感じに町の風景に溶け込んでいた


「とりあえずは町の住人に聞き込みをしてみるか」



私は人が多くいる住宅街、露店の多く並ぶ場所に歩いていく

うむ、何やら人が数人集まって話し込んでる場所があるな


数人の男たちが集まって何やら話し合っている

私は少し悪いとは思うが、後ろから盗聴させてもらうことにした


「・・・っ、それ本当かよ!?」



「ああ!昨日の夜に突然帰って来たんだよ!

なんか若い男が送って来てくれたんだ!」



「聞いた!俺もそれ聞いたぞ!

若い男が多くの連れ去られた娘たちを送り

届けてくれたって!」



ん?何やら聞くところによると、拐われた娘が帰ってきたのか?


男たちの話を断片的に聞いたが、多くの連れ去られた娘たちが、若い男によって家に帰って来たというものばかりだった



そういえば、他国で指名手配になっていたレッドの冒険者が、なぜかボロボロになって集団で自首してくるという事件があったのだ

この国でも問題になっていた件なので、騎士団も調査に乗り出す予定だったのだが・・・


なぜ自首したのかも謎であり、理由を尋ねるもただ震えるばかりで話にならなかった


それにしても、男たちの話と何か関係があるのかどうかはわからないが、この町に何か起きているというのは明らかだ


しかし・・・


「その若い男というのが何やら気になるものだな・・・」



話に出ていた若い男について調べるのも何かに繋がるかもしれない


そう思った私は朝食はまだだったと気づき、遅めの朝食を食べに行くのだった









ーーーー月下亭にてーーーー


私はそういえばだいぶ前に、町の見回りした事があり、その時に一度来た事があった月下亭という食事処に来ていた

そこでの食事が美味しかったことを思い出し、少し遠いがここまで来たのだ


「やはり、ここのオーク定食は良いものだ」


記憶にあったオーク定食はやはり美味しく、特にオーク肉の噛みごたえが最高だった


私はその食感を楽しみつつ、優雅に過ごしていると



カランコロン


そんな音と共に、 一人の若い男が食堂に入ってきた

その男は少しだけチラッとこっちを見た後、店員に何かを話しかけ席に座った


うむ、ちゃんと冒険者に見えてるみたいだな

全然怪しまれていない


私は自身の変装のできに満足して食事を楽しむのだった




そして食事も終わりかけた頃、突然カウンターから大声があがった


「ああー!!あの人!」


厨房にいた若い娘が身を乗り出して、もう一人の客である若い男を指差している


なんだ?と思いそちらの方に目を向けると


ガタン!!!


若い男が突然立ち上がり、ものすごい速さで店を立ち去っていく


「なっ!? ・・・何という身のこなし!」


若い男はそのまま帰って来ることはなく追うことも出来そうになかった


そのため私は突然叫んだ娘と母親らしき従業員の会話に聞き耳をたてるのだった




ティアラの捜索、カルラに近づく手がかりは・・・

次話、ティアラの聞き込み(物理)です!

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