ミラさまの探し人
18「ミラさまの探し人」
ーーーー王城にてーーーー
「カルラさまはまだみつからないの?」
王城、ミラさまの個室にて私は何度目かになる催促の言葉を受けていた
ちなみに私は、ミラさまの従者兼護衛であるティアラという者だ
しかし、最近私はとある悩みを抱えている
それは・・・
「ねえ!ティアラ聞いているの?
私はやくカルラさまに会いたいわ!
探しても見つからないなら、賊に捕まったフリをして助けに来て貰おうかしら?」
と、冗談なのかわからない事を平然とした顔で仰っている
そう、カルマという青年に命を助けてもらってからというもの、姫さまは随分とその青年にご執心なのだ
そのため、はやく会わせろとの催促が日に日に強まっている気がする
しかしこのままでは、姫さまが本当に危ない真似をしかねない
仕方がない・・・、ここは私自ら一肌脱ぐ事にするか・・・
「いえ、姫さま!心配には及びません
私自らその青年を捕まえ、必ずや姫さま
との再会を実現させてみせましょう」
するとミラさまは、「ティアラが出るなら安心ね」と私に言ってくださる
不承ティアラ、姫さまのために頑張ります!
そうして私は、いち早く自身の主人にその青年を合わせてあげたいと強く思うのだった・・・
ーーーー王の間にてーーーー
「・・・以上、姫さまのこの頃の行動となります
これ以上長引くと姫さまが何かしら動き出される可能性もございますが、いかがなさいますか?」
私は姫さまの今週の行動などを国王さまに報告する義務があり、報告したのだったが・・・
やはり国王さまもこの頃の姫さまの行動が不穏に感じているようだ
「うむ、やはり其方もそう思うか・・・
警備のものにもっと力を入れるように言伝するか?
いや、それだけだと・・・」
よし、この流れを待っていたのです
私はこれを好機とみて、国王さまに提案をする
「それでしたら、私が自ら赴き
見事その青年を捕まえてみせましょう」
すると私の提案を少しの間検討していたが、やはり他の案が思いつかなかったのか、うむと頷き
「わかった、其方にタカナシ カルマの身柄の確保を頼むとしよう
其方が出るとなると、ミラも少しは安心して落ち着いてくれる事だろう」
そう言って、部下の1人を通して少なくない額の資金を私に与えて下さるのだった
「では、その資金は自由に使っても良いぞ
何か費用が掛かることがあるなら、そこから使用するがよい
それではティアラよ、よろしく頼むぞ」
私は「はっ!」と深々頭を下げ
「かしこまりました!必ずや、くだんの青年を確保して参ります!」
私が話し終えるとと、国王さまは下がってよいと言い、部屋から出て行こうとする
しかし、私は1つ疑問に思うことがあり、「聞きたいことがあるのですが・・・」と言って切り出す
「対象の青年の名前のことなんですが・・・
タカナシ カルマで、間違いないですよね?
姫さまが、カルラさまと仰っていたのですが・・・」
そう、姫さまはなぜか青年のことをカルラさまと仰っていたのだ
しかし、先程国王さまと話していてもカルマと言っていた
すると国王さまもうむと頷き
「うむ、タカナシ カルマだ
やつがこの世界に来たばかりの頃に、ワシにそう名乗っていた
それがやつの名前で間違いないだろう」
なるほど、姫さまが間違えて覚えてるという事か・・・
「かしこまりました
わざわざ引き止めてしまい申し訳ありません
それでは準備が整い次第言って参ります」
私はそうして王の間を後にするのだった・・・
しかし、この会話が誤解と混乱を巻き起こす事は、このとき誰も知らないのであった・・・
ティアラの冒険の始まりです
次話、聞き込み(盗聴)調査開始!




