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メテオで始まる異世界生活。  作者: るるる。


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ジャンボパフェ。

「オーダー、焼きそばにAランチ」

「オーダー、フライ定食にフルーツパフェ」

「あいよー」


ただいまギルドの厨房で修行中。と言う訳でもないが人手不足らしく、ここしばらく武器が出来るまでの間お手伝い中だ。


「いやーロイ君も付き合わせてごめんなー」

「構いませんよ。賄い出ますし報酬良いですしね。それに向こうに比べれば楽ですよ」


「うー。何で私がこんな恰好でウェイトレスをすることに…?」

「えーリザちゃん可愛いですよ!」

「ありがとう、リリィちゃんも可愛いわよ!」

「2人は良いけど何で俺まで?」

「似合ってるわよ?」

「そうっすか?」


リザとリリィちゃんはメイド姿、ロイド君は執事服で給仕している。ちなみに本来は各々が動きやすい服装にエプロン位しかしていない。


「またごねてるんですかリザ? ちゃんと報酬出してるんですからキリキリ働いてください。それに可愛い服が着れて嬉しいでしょ?」

「出たわね元凶! いたいけな私をだました罪は重いわよメアリー!!」

「酔ったリザが悪いのでしょ? あとおねえちゃん呼びでもいいんですよ?」

「な!?」


リザは顔を真っ赤にしている。誕生日会で酔ったリザがメアリーさんの口車にまんまと乗せられた結果こうなった訳だが、服装自体は気に入っているようだ。うん、可愛いぞ。


「あと今日はこれもつけてくださいね。可愛さと人気が爆上がりですよ!」

「は!?」

「わぁ!」


そう言って渡したのは猫耳カチューシャだが、何故この世界にそんなものがある?


「ほーら可愛いですよリザ。リリィさんもとても似合ってますよ」

「ありがとうございますメアリーさん! これ別に報酬出ますか!?」


リリィちゃんが報酬の上乗せを交渉し始めた。出ないなら外す構えだがすんなり認めて貰えた。


「良いでしょう。認めます。つけた方が可愛いですからね」

「わー良かったねリザちゃん」

「ぐぬぬ。まぁ報酬が増えるなら別に良いわ。そうだ! メアリーも可愛いと思うならこの恰好すれば良いじゃない!」

「いえ。私は受付案内なので結構です」

「ん? なんだメアリーも着たいのか? なら許可しよう」

「は!!?」


リザの提案をぴしゃりと却下したメアリーさんだが、突如現れたギルド長がそれをあっさり許可した。


「いやいやギルド長! 私は受付ですよ!? 何言ってるんですか!」

「ん? ならメアリーも今日は給仕するといい。代わりに私が受付をしよう」


メアリーさんは抗議しているが、無駄に終わったようだ。しかしギルド長が受付で良いのだろうか?


「ざまぁ! ふははは。ほーらメアリーも着替えていらっしゃい」

「はぁギルド長命令なら仕方がありませんね。それと後で覚えておきなさいリザ!」

「きゃーメアリーおねえちゃんが怒ったーー!」


怒ったと言いながら笑っている。実際はただじゃれているだけだ。そう言って着替えに向かったメアリーさんは少し嬉しそうだが、着たかったのか? しかし何故ある?


「所でなんでギルド長が此処に?」

「いや、ハルキ君がギルドに就職したと聞いて見に来た」

「いやいやいや。手伝いにきた臨時ですよ!」

「冗談だよ。ハルキ君達のおかげで普段休みを取れない職員に休みをやれたからお礼に来たのだよ。また気が向いたら頼むよ」


なるほど。人手不足というのは本当らしい。





「なぁロイ君、さっきからリザとリリィちゃん戻って来なくね?」

「そうですね? 変ですね?」


俺とロイ君が厨房で頑張っているのにあの2人はいずこに?


「あ、メアリーさんリザとリリィちゃんは何処行ったんです?」

「残念ながらそのお2人捕獲されました」

「「は?」」


丁度戻ってきたメアリーさんに聞くと謎の返答をされ、俺とロイ君は首を傾げる。


「見に行った方が早いですよ」

「「?」」


疑問に思いながらも俺とロイ君は少し厨房を離れホールを見にいく。


「ほらあーん」

「リリィちゃんもあーん」


ジャンボパフェをイリーナさんとシンリーさんが2人に食べさせている。離れた席にウィルさんとバルドさんが座っているが、どうやら遠征から戻ったらしい。


「どうもー遠征から戻ったんですね」

「やぁハルキ君。いやー軽くのつもりだったんだが思いのほか調子に乗って遠出してしまってね。マジックバッグのお陰で色々持ち帰ることが出来てね、ウハウハさ」

「あぁ。それでギルドに寄ったらリザさんが居てな。先日誕生日と知ったあの2人が離さないんだ。済まない」


帰ってこなかった理由がそれか。


「ほらリザにリリィちゃん、パフェ食ってないでそろそろ仕事に戻るぞ。メアリーさんに怒られるぞ」

「そうだよリリィ。報酬貰ってるんだからちゃんと働かないと」

「え? このジャンボパフェ頼んだらリザちゃんとリリィちゃんを相席させても良いってメアリーさんに言われたわよ?」


俺とロイ君が2人を注意するとイリーナさん達に意外なことを言われる。捕獲って言ってたがメアリーさん売りやがったな! 俺が働くメアリーさんに目をやると視線に気づいたのか、ばつが悪そうにやって来た。


「ささ、パフェで相席できるのは此処までですよ。お2人は仕事に戻ってください」

「「はーい」」


ジャンボパフェを既に食べ終えた2人はご満悦顔で返事をした。ちなみにこのパフェお値段は通常パフェの5倍で容量も5倍である。そりゃ満足もする。


「待って! 延長! 延長するわ! もう1個パフェ頼むから!」

「えぇ! 何なら2個注文するから!」


イリーナさんとシンリーさんが食い下がってきた。いやギルドは元々そんな店じゃ無いんだが? 


「こらこらいい加減にしないか。リザさんもリリィさんも今は本来仕事中だぞ。メアリーさんが気を使って相席させてくれたのにこれ以上我儘を言うんじゃない」

「そうだぞ。誕生日のお祝いは改めてすれば良いじゃないか。ハルキ君達はいつまで此処で働いているんだい?」

「週末までですね」

「ならその後にお誘いするよ。さぁ僕たちは帰るよ」


ロイドさん、ウィルさんに連れられイリーナさん達は渋々帰っていった。最後まで猫耳メイドと言っていたが、イリーナさんこのコス何処で手に入れたんだ?


「あ! ハルキ君! 何故だかさっきからパフェの注文が止まらないの! 手伝って! ロイ君もお願い」

「はいです」

「わかりました」


厨房に戻るとパフェのオーダー表がずらりと並んでいた。俺達は急いで作り上げていくが、これさっきまでリザとリリィちゃんが美味しそうに食べていたからじゃ? パフェを食うだけだ売り上げに貢献したのかあの2人は。







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