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メテオで始まる異世界生活。  作者: るるる。
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ダンジョンウルフ

約束通り今日はリザとダンジョンにやってきた。


まずは鞄の確認だ。今日も鞄はあった。謎仕様だがここはダンジョンだ、いちいち気にしていたら禿げる。そう思って気にしないことにした。


「さて鞄も確認したしゴブリンの次は何が出るんだ?」

「ダンジョンウルフよ。20階にウルフキングがいるからこいつを倒しに行くわよ。最初は私の実力を見せるからハルキは手を出しちゃダメよ?」

「おー、噂のリザの強さを実際に拝めるわけか。楽しみだな」

「噂になってるのはハルキだけよ、私はなってないわよ!」

「え?でもメアリーさんはそう言ってたぞ?」

「違うわよ、私は結構前からハンターやってるから、普通に皆知ってるだけよ。断じて噂はされてないわ!」


断固たる意志を感じる。何かそうさせるのか? まぁ噂なんてあんましいい気分でもないしな。




ダンジョンウルフ。


体長2メートルほどの大きなやや茶色い狼。犬歯が鋭く、人の腕など簡単に食いちぎりそうだ。


そんな奴に程なくして出会ったが森に居たのとだいぶ違うぞ?


「居たわね。さっきも言ったけど、ハルキは手を出しちゃダメよ? いい?」

「え? でも相手3匹もいるぞ? 危なくないのか? 本当に大丈夫なのか?」

「大丈夫よ、問題ないから。まぁ見てなさいよ」


そんな俺の心配を他所にリザは、ダンジョンウルフ3匹に向かっていつも通り歩き出す。


本当に大丈夫なのか? いやいつもダンジョンに来てるだったな。


両手には愛用の双剣が握られ良く切れそうだ。ダンジョンウルフは縦に各々がリザ目掛けて、口を大きく開け、涎を垂らし、その牙をむき出しにしながら、リザに同時に飛び掛かった。


危ない!!


俺は本気でそう思った。


が、次の瞬間何故かダンジョンウルフが消えた。


いや消えたのはリザが倒したからなんだが? あれ? 剣振るってないよね? それにいつの間にか剣は鞘に収まってるし。まさか時を止めた!?


「ちょっとハルキ、なにボケっと突っ立てんのよ? 早くこっち来て魔石しまってよ? おーいハルキ? ハルキってば!」


「あぁすまん、ボケっとしてた。ところでリザ質問だが今どうやって倒した?」


おれは謝りながら駆け寄り質問した。


「え? 普通に歩いて近づいて斬っただけよ? もしかして見えなかった?」

「あ、はい見えませんでした。食われたと思ったら何故かダンジョンウルフが消えました」

「ンフフフ。そうか、ハルキには見えなかったかぁ。まだまだよのぉ。今度私が特訓してあげるわ。まぁ私ほどにはなれなくても、きっとそこそこ強くなれるわよ」


リザはしてやったりと笑顔だ。今度特訓されるらしい。


「お手柔らかにお願いします。命だけは勘弁してください」

「別に取って食いやしないわよ、大げさね、もう……」


俺の勘弁してくださいにリザは若干頬を膨らませ拗ねた。


それにしてもまったくリザの動きが分からなかったのには吃驚だ。俺も若干は神様に強化されてはいるはずなんだが。


「冗談だ。リザこんど時間があるときに俺に剣を教えてくれ」

「何よ急に素直になって。わかったわよ、ちゃんと教えてあげるわよ。でも私の特訓は厳しいわよ? ついてこれるかしら?」

「……善処する」

「そこは素直にならなくていいわよ」


俺はリザに剣を教えてもらう約束をしさらに進んで行く。


俺が手前の敵をメテオで瞬殺し、リザがそれをすり抜け、奥の敵をさらに斬殺していくスタイル。


死体が残らないって素晴らしいと思う。魔石を回収しながら俺はふとそんなことを考えていた。


そんなリザは時々立ち止まっては剣の柄で何やら採掘していた。聞くとダンジョンで採れる鉱石らしくそこそこのお金になるらしい。俺も倣って採掘した。今度ツルハシとか探して買っておこう。


しかしこの鉱石は俺のサバイバルスキルに全く反応しない。たぶん森とか関係なく食えないからだと思う。


だって薬草はちゃんとわかるから。


ゴブリンの時は元々生えてなかったのか、前しか見てなかったせいか、はたまた緊張から気づかなかったのか分からないが、今回は若干余裕もあり、地面から薬草が生えている事に気づいた。リザは取ってないから俺も取らずに進んでいる。リザぐらい強いと要らないのかな? 手に取って聞いてみた。


「なぁ薬草って採らないのか?」

「ハルキ良くそれが薬草ってわかったわね?」

「食えるもんなら大抵わかるぞ?」

「それ食い意地がはってるだけよね? 薬草ってお金にならないのよ。成分を抽出してポーションの材料になるんだけど、そのためにきちんと管理して栽培してるわ。それにポーションの方が効果高くて嵩張らないし、ダンジョンでポーション切らしたときに応急手当に使うか、お腹空いて空腹を紛らすくらいしか使われないわ」


この世界にもポーションがあるらしい。まぁ魔法あるしな。ダンジョンの非常食扱いか?


「ポーションってどこで手に入るんだ?」

「ギルドでも売ってるし薬局でも売ってるわよ? 後で買いに行こっか」

「おーよろしく頼む」

「案内は私に任せておきなさい」


後で買いに行くことになり、とりあえず俺たちは今日のダンジョンウルフ狩りに精を出す。


先立つものが必要だ。まずはポーション代を稼がないといけない。


先程と同じ要領で次々と狩っていく。


俺の魔法は間違って味方に当たったり、爆発等で巻き込んだりもしないので安心してリザは突っ込んでいく。結成したばかりだが俺たちは良いコンビだと俺は思っている。こうしてボス部屋の扉の前までやってきた。


「さぁボス部屋よ。ボス部屋の敵はボス1匹だけだからハルキ瞬殺しちゃっていいわよ。じゃ行こっか」


リザの軽い言葉に扉を開き足を一歩踏み入れたところで、即メテオをかました。


そして瞬殺される哀れなウルフキング。今までのダンジョンウルフよりも一際大きく、体長3メートルほどだったと思う。何しろ扉を開いて即座に入場からのメテオ、それ以外分からなかった。


「帰りましょ」


リザの言葉に奥の扉からボス部屋を後にし、転送陣からギルドへと戻った。







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