第15話 ペットの首輪脱出計画 後編
今日は、割とノッテました。連投します。
「幸助、出てこい」
「ファアア、よく寝た」
バギーに呼び出されて起きるとそこはまだ黄金の丘であった。ただ、今いるのは町の入口にかなり近い所なようで、【黄金の町】と書かれた看板が吊り下げられた門を離れたところに見ることができた。
「あれ、まだ黄金の丘?何日経ちました?」
「ああ、お前がケガしてから3日経っているな。これから狩りにいこうかってとこだ。お前は大分弱いみたいだが、盾として使えそうだしな」
かなり非情なことを言うようだが、ペットとしての使い道としてはそんなものだろう。ただ、インベントリ内で寝ているときに聞いていた会話にしてもそうだが、俺に対し、ここまで非情なことを言う人間に対して、これからすることに何のなんのためらいも無くなった。
「あれ、お前、手に何もってるんだ?」
「ああ、兄貴、これ、あんたが持ってたペットの首輪。」
「なんだと?」
「このごじゃっぺがぁ」
そして俺は、1個目のペットの首輪を取ると、自分の首に嵌めた。
ガチャ。ガチャ。施錠と開錠の音が響く。
<<天職実行を認定します>>
<<lv60にレベルアップしました>>
<<レベルアップにより各数値上昇しました>>
<<称号:S級バックラーを獲得しました>>
<<称号獲得により、スキルを追加します>>
なにやら、頭の中にシステムからのコールが響く。そして…
「ヒャアアアアアア、ハアアアアァアアアアア、かいかああああああああああん。脳汁デるぅうううう」
俺は叫ぶ。
「何…だと…?」
どうやら、俺の首に、俺自身が嵌めた首輪が残っており、バギーが嵌めた首輪が外れているのを見て、バギーは驚愕した。たぶん、俺の豹変ぶりにではない。きっと…。
俺は、最初、バギーに首輪を嵌めることを考えていたが、ペットの首輪が嵌められていた俺にとって、飼い主に対する直接および、間接的な危害が不可能であることから、それは実行不可能であった。また、ジャコに対し、首輪をつけることも考えたが、間接的危害も不可能であることから、首輪をつけたところで、役に立たないと思われた。
そこで自分自身にならどうかと考えた。バギーは、「モンスターにステータスプレートが出せるのか?」と聞いていたが、俺には出せた。つまり、俺は、モンスターでありながら、中身は人間であるというバグ的存在であると仮定した。つまり、他種族間でのペットの首輪の契約が成立するのであれば、モンスターでもあり、人でもある俺は自分自身にペットの首輪を嵌めることができる。ちなみに、ペットの首輪を鑑定してみたところ、こうであった。
-----------------------------------------------
ペットの首輪
(飼い主のレベル以下の他種族に対し有効、
二重契約は不可)
命令の絶対服従、逃走不可、
飼い主に対する直接的、間接的危害不可
------------------------------------------------
また、もし、自分自身で首輪を嵌めた場合、バギーと自分により二重契約となるが、二重契約は不可となるため、俺が嵌めた最新の首輪に上書きされる。
「よーしよしよし。よーしよしよし。」
その時、バギーがムツOロウさんよろしく近づいてきた。
月曜起きられるか心配です・・・。




