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第14話 ペットの首輪脱出計画 前編

連投シマース

「すいやせん兄貴、力不足で…」


「インベントリオープン、幸助をインベントリ内へ」

 

 俺は、今、まさに狙い通りのことをしてくれたバギーに対し、ほくそ笑みを禁じえることができず、少しニヤついてしまったまま、バギーのインベントリ内に吸い込まれた。

 

 リアルシティオンラインのゲームでのペットを回復させる手段は2通り有る。しかも、俺はそれを知っていた。1つは、普通にポーションなどの回復アイテムをペットに対し使用することであるが、もう一つは、飼い主自身が保有しているインベントリに一定期間(約2日間)、放り込むことである。当然ながら、放り込んで回復している間は、ペットを呼ぶことは出来ないという制限つきである。インベントリにペットを放り込むとペットは死亡以外、いかなる重傷を負おうと、一定期間後、自動回復した状態に戻る。


 俺は、バギーの今までの言動から、バギーのややケチっぽい性格として、便利な道具(ペット?)として見なしはじめていた俺に対し、俺に危機が訪れたとき、高価なポーションを使用することはないが、俺を見捨てることはせず、回復させるだろうと踏んでいた。そして、インベントリに放り込むだろうと。


 俺は、インベントリ内に入ると、少し驚いた。インベントリ内部は、いわゆる道具箱でいろいろなものがごちゃ混ぜになっているだけでなく、いろいろなペットがそこには居たからである。バギーの天職は動物の飼育員だけあって、思った通り、動物をテイムするのは長けていたようだ。そして俺は、ポーションを探し当て、それを頂き、回復に努めた。中級ドラゴンを狩るような冒険者であれば当然ながら持っているであろうと予測はしていたが、ほぼ狙い通りだったようだ。


 そして、俺はアレを見つけ、3つ確保した。


「あった、あった。やっぱ、持ってたか~」


 嬉しい誤算として、インベントリ内部からは、外の情報は聞こえないと思っていたが、インベントリ内部から、外部の音は聞こえるようだった。


「痛かったし、疲れたし、寝るかな」


 そして、俺は情報収集も兼ねて寝ることにした。

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