4話 「禁断の力」
今回は少し駄作かも、すいません。
うまく内容をまとめられませんでした。
楽しめていただけたら幸いです。
「今回の事件は結構面倒ですね。」
僕ー新安エンは真実を知ってしまった。
その事件とは、僕が昨日半強制的に決闘に参加させられて、その女性を一方的に倒したら危険薬物を使用して能力も容姿も人外になった事件である。
そして、この事件の原因である女生徒の情報をレイアさんに聞きに行っている途中である。
「よし、来たわね。では、話すわ。一回しか言わないから、心して聞いて頂戴ね。」
「はいはい、お願いします。」
そんなことは言われなくてもしているさ、そこまで馬鹿じゃない。
「あの女生徒の名前は「金峰ガン」エレントは35位で、能力は「分解」。私も一応彼女のことは知っていたわ、でもわからなかったのには理由があるの。」
「なんですか。彼女、レイアさんとは格が違うって言ってましたが大して変わりませんね。」
まぁ、僕からしたら戦闘能力が半分以上違わない限りわからないが。
「で、わからなかった理由とは?」
「彼女、戦闘前と明らかに体格が違うの。ほら、見て。」
そう言い、レイアさんがある写真を見せてきた。
「確かに別人ですね、特に雰囲気が。」
その写真に写っていたのは、瘦せていて眼鏡をかけている真面目そうな人が写っていた。
「多分、あなたと戦う前に「SNEN」を使ってたと思うの。でないと、この変化は説明がつかない。何か、さっきの説明で違ったとこはないの?」
「ありますよ、能力は「分解」ではなく「衝撃」でした。殴った物の内部から衝撃を発生させて、破壊する。これが彼女の能力でした。」
説明していて、「そうなんだ」と自分でも思ってしまった。
だって、知らなかったからね。
でもそこで「闇」ではない、別の僕の能力の真価が発揮される。
その真価とは、取り込んだ物や人の能力を解析及び完全再現出来る事である。
だから前に言ったように、他の人が1つの能力で頑張っている中、僕は複数の能力を持っているのである。
で、さっき、ちょうど話してたガンさんの解析が終わってその説明をした。
そして、ついでに「SNEN」の正体についてもわかってしまった。
その正体は、「純血の厄災の血液」だったのである。
だから能力もその純血の厄災の能力に引っ張られて変化するし、この能力の出力に体が耐えられずに体が怪物みたいになる訳である。
今回、ガンさんが最初に取り込んだのは「衝撃」で、2回目が「毒」の厄災の血液。
だから「地面を殴った時に溢れ出した赤黒い液体に触れてなくてよかったー」と思った。
まぁ、毒は基本効かないが、一応は厄災の力だし警戒するに越した事はないだろう。
で、次の問題はこれをレイアさんに伝えるか否かだ。
前回、レイアさんが僕との会話を全部暴露して学園生活を木っ端微塵にされている為、信頼性は皆無である。
もし今回の情報が漏洩した場合、今より簡単に「SNEN」の効果を受けられるようになるだろう。
だって仕組みさえわかれば、純血の厄災見つけて血を貰うだけで「SNEN」と同様の効能を得られる訳だからね。
だから言いたくはないが、ここで情報を提供しないと後から面倒な事になるかもしれない。
どうしたものか、言うか言わないか。
「よし、決めた。こうする。」
「えっ、何を決めたの。エン、もったいぶらずに早く教えてくれるかしら。」
「いや、レイアさん、あなたはダメです。僕はあなた、あなたに教えますので少しこちら側に来て耳を貸していただけますか?」
そう言い、そこにいた先生の一人に「SNEN」の正体と効能を教えてあげた。
その先生はブルーベリー並みに顔を青くしていて、全身が南極にいるのかってレベルで震えていた。
それもそうか。
厄災の純血を体内に取り込むってことはその厄災の影響を心身ともに受けて、実質自分を捨てるような行為に他ならないからな。
「この事は生徒には他言無用でお願いしますね。もしも漏洩した時は、今より「SNEN」の被害が広がる事になるので。」
その先生は震えて岩のような首を必死に動かし、小さな縦に振った後に逃げるように他の先生の所に帰って行った。
「よし、帰る。先生、今日は早退しますね。理由は疲れたから、ではさよなら〜。」
そう告げて、僕は校門に向かい学校を出た。
翌日、学園生活4日目。
僕が昨日思い描いていた最悪の事態がそこには広がっていた。
「聞いた、危険薬物の「SNEN」って純血の厄災の血なんだって。一回だけならなんの効果も無いって聞いたから、私も使ってみたいなー。」
「嘘だろ、この学園には約束って言葉が存在しないのか。それか誰も知能がない脳筋なのか?」
僕は膝から崩れ落ちた。
この様な事態をさせる為に「生徒には他言無用でお願いします」と情報を提供した先生には言ったのに。
ひとまず、僕は「SNEN」について話していた人に話を聞いた。
「その情報ってどこから聞きましたか?」
すると、こう返ってきた
「知らない、でも素晴らしいって噂を聞いてさー。今度使ってみよーかなって思ってんの。」
「そうですか。ありがとうございます。でも、先に行っておきますね。死なずに、可愛いままで生きていたいならやめておいた方がいいですよ。それでは、僕はこれで」
僕はそう告げて、その場を後にした。
「着いた」
次に来たのは、職員室。
「すいません、誰か先生居ませんか。」
しかし、そこには誰も居なかった。
「クソ、どいつもこいつもこんな肝心な時に。全くもって無能だな。」
どうしたものか、これをどう解決するか。
「そうだ、使ったらどうなるのか見せてやろう。」
そう思い、僕は学園の中央広場に向かい、叫んだ。
「今から「SNEN」を使ったらどうなるのか検証していきまーす。」
そう言い、自分の影を媒体に「闇」から前に取り込んだ金峰ガンを取り出し、首を掴んで持ち上げた。
で、「SNEN」を飲み込まそうと思ったが、肝心の「SNEN」を持っていない。
「どうしよう、うーん。まぁ、少し強すぎるけど僕の血でいいや。」
結構、「SNEN」は純血厄災の血液なので、別に僕のでもいい訳だ。
一応、血の中に含まれる厄災の能力の純度は異次元だが、実証して危険性を示すだけなら問題はないだろう。
僕は自分の指を軽く噛み、血を出してそれをガンの口に流し込んだ。
少しすると、ガンの体が黒く変色し始めて、最終的には黒い塵となって崩壊していった。
「皆さん、これが「SNEN」です。恐ろしいでしょう、噂はデマです。使用はしないでください。」
まぁ、今回使った血は「SNEN」よりも厄災の能力の純度が高かったからあんな風になったが、普通は前回みたいに体が変化するだけだろう。
だが、恐怖を植え付けるって意味では都合の良い。
「やば、私はまだ死にたくないから使わないかな。」
「えぇ、体が崩れるの。噂では体が大きくなるって聞いてたけど、崩れて死ぬのはごめんだね。」
よしよし、いい反応だ。
何の効果もないっていう根も葉もない噂を、実証して効果を見せる事によって覆す。
これで、まだ少しはましになればいいのだがね〜。
でもそんな簡単にいくわけないよな、この噂を流した人もその意図もわからないままだし。
まぁ、いいや。
授業を受けに行こう。
僕は人ごみをかき分けて、教室へ向かった
こうして、無能な教師のせいで起きた地獄のような惨劇を防げてよかったという気持ちと「SNEN」に対する不信感が高まった事件は表面上は解決した。
薬物ダメ、絶対。




