3話 「平穏な学園生活?」
なんか、普通に平日でも行けそう。
でも、一応は休日メインで。
平日は不定期で投稿します。
そして、いつもの二倍の文字数。
4300文字、我ながらすごいと思ったよ。
どうぞ、楽しんで。
「レイアさん、これは前回の腹いせですかね?」
最強と名高いアミナ学園に転入してから二日目。
僕ー新安エンは呆れている。
理由は、クラス、いや学園全体で僕の話題で持ちきりだからである。
「レイアさ〜ん、いるんでしょう。出てきてくださいよ~、早く」
僕は笑みを浮かべながら廊下でレイアさんを探しに歩き回った。
もちろん理由はお分かりのはず、この件には絶対レイアさんが関わってるからだ。
根拠は複数あるが、僕が厄災であることや能力の一つが「闇」に関することなどが学園中で噂として流れているからである。
そのせいで、
「エンさんですよね、昨日の戦闘は凄かったです。しかも、闇の始祖の直系の子孫って聞いたんですが本当ですか?」
「いや、違います。昨日のはたまたまですよ。すいません、用事があるので僕はここで。」
こんな感じで色々な生徒たちから噂について聞かれる。
正直言うと、至極面倒である。
目立つし、なによりこの噂が肥大化するのが怖いからだ。
そんな事をしてくれたレイアさんとは、じっくり「お話し」をしよう。
そのために、いち早くレイアさんを見つけようと、少し歩くスピードを上げて探し回った。
昼食時間。
結局、レイアさんは見つからなかった。
「嘘だろ、どうしよう。まぁ、ご飯を食べながら考えよう。」
そう思い、お気に入りの場所である屋上につながる扉を開けた。
「あっ、こんにちは。新安エン、昨日ぶりね。」
そこには、一人でお弁当を食べているレイアさんがいた。
「おっ、丁度よかった。助かりましたよー、探す手間が省けて。」
正直、うれしい誤算だった。
弁当を食べながらどこを探すか考えるつもりが、探している人を見つけたのだから。
「少し用事がありまして、お時間いいですよね?」
僕は優しい頬笑みと「闇」から取り出した漆黒の剣を、レイアさんの白い首元ギリギリまでそっと向けた向けた。
「す、少し待って。私が何をしたっていうの?」
レイアさんは見るからに動揺し、少し震えている。
だが、そんなことは関係ない。
「何って、わかってないんですね。じゃあ、聞きます。何だと思いますか?」
これで正解し、謝ったら許してあげようと思ったが、「わからない、私は何もしていない」の一点張り。
それなら教えてあげますよ、少しの恐怖を添えてね。
「正解は〜、昨日の話の内容を学園中に広めたことでした〜。そのせいですごい目立っているんですよ、僕。有名人、わかる、Even an idiot could understand thatright。目立ちたくないの、僕は。それを見事に木っ端みじんに破壊してくれましたね、あなた。さて、どうしてくれるんですか?」
正直、すごいキレそう。
と、いうかキレてる。
確かに、決闘で圧倒したのは僕が悪い。
自己紹介で正体を明かしたのも今考えると、結構まずかった。
だが、多分僕は言ったはずだ「目立ちたくない」と。
それをどうして言ったのか、レイアさんの意図が分からないな。
「そもそも、どうして僕の正体を言いふらしたんですか。決闘で負けた腹いせですか、嫌がらせのつもりですか?」
ここで確実に言った意図を知る、絶対に。
「だって、あなたってすごいってことをみんなに知って欲しかったから。あと、私が負けたのも仕方ないってことを知ってほしくて。」
なるほど、絶対に本命の理由は後者だな。
プライドお化けのレイアさんだ。
十中八九、いや十中十九、後者の理由が本命の理由だろう。
僕が始祖の直系だから、負けたのも仕方ない、だから私は弱いわけじゃない。
これが行動の意図に違いない、絶対にそうだな。
「理由はそれだけですか?」
その問いに、レイアさんは大きく頷いた。
「はぁ、無意識でこうも傲慢だと、どうしようもないですね。まぁ、理由を正直に言ってくれたことを免じて今回は許してあげますよ。だけど、今度からは許しませんよ。いいですね。」
僕は決闘の時のようにレイアさんの首元に剣を突き立て、忠告して屋上の扉の外に出た。
「あっ、弁当食うの忘れた」
その日の放課後、いつも通りに屋上に向かおうと教室を出ると
「おうおう、お前が噂の転校生か。レイアに圧勝って面白いことを転入初日にした後に、自分が始祖の直系の子孫ってことを教えていることを踏まえると、お前は相当な目立ちがり屋だな。そんなお前に朗報、今度はこの俺が戦ってやろう。光栄に思え、転入生。レイアとは格が違う、能力の強さもエレントも。」
そこには、筋肉もりもりで体格がすごく良い女性が立っていた。
「なんですか、あなた。まさかですが、決闘を申し込みに来たとか言いませんよね。」
すると、女性は不思議そうに首を傾げた。
「それ以外何があるって言うんだ。お前、頭悪いんだな。」
なんかこの人イラつく、レイアさんとは違うイラつきがある。
レイアさんは遠回しに言ってくるが、こいつはすごいストレートに言ってきやがる。
偏見だが、こういうやつはだいたい脳筋だ。
「いやです、決闘はしません。だって、目立ちたくないので。それに僕は争いが嫌いな性格なので。」
「何言ってんだ、お前。拒否権なんてねえ、こい」
すると、女性は僕の制服の襟をつかみ、引っ張っていった。
「マジか~」
そんなことを考えながら僕は闘技場まで引っ張られていった。
「うわ、危ないですね。」
闘技場につくと、女性は僕を乱雑に闘技場に投げた。
「よし、入ったな。そのまま戦闘開始だ。」
そう言って、女性は思いっきり殴りかかってきた。
が、たやすく避けられる。
「避けずに来いよ、転入生。面白くないやつだな。」
避けた拳が地面に当たった瞬間、大きな衝撃とともに地面が割れた。
「嫌です。生憎、死ぬのはごめんなので。」
あのパンチはまずい、多分能力が混合されてるな。
考えられるのは、「衝撃」か「破壊」。
どちらにしても、前回のように攻撃系の能力を使わずに勝てる相手じゃない。
「仕方ない、やってあげますよ。「常闇」」
辺りが暗闇に包まれ、一切の光すら通さない。
「なんだこれ、何も見えねー。それに、なんだ。だんだん音も小さくなってきた。あー、あー。ダメだ。聞こえね~」
「でしょうね。聞こえてないと思いますが、この空間「常闇」は常に能力と五感を遮断する。だから、僕の武器庫にちょうどいいんですよ。」
そういって、地面から漆黒の剣、「覇剣ロキ」を取り出した。
いや、別に聞こえてないから正体を明かそう。
もちろん、覇剣と名前に付いてるだけあってとんでもなく強い能力がこの剣には付いている。
それは、「能力阻害」である。
いかなる能力や力の効果を受けずに一方的に攻撃できる、いわゆるチート武器である。
そしてその覇剣ロキで、そっと女性の体の肉を削ぎ始めた。
相手は五感が遮断されているため、雄たけびはあげていないが、独り言がうるさい。
「あー」やら「畜生。出てこい、ぶっ殺してやる」と言っていて、とにかくうるさい。
仕方ない、そう思い、適当にパパっと切り落として「常闇」を解除した。
「よし、やっと見えるようになって来た。覚悟し、えっ。あ、あぁぁぁぁ。痛い痛い、痛い。お前、卑怯だぞ。こんなやり方が許されるか、このカスが。」
「はいはい、そうですか。でも、はい。あなたの負け、お疲れさまでした。あっ、ついでに言っておきますよ。その傷は治りませんよ、能力でも自然治癒でも治りませんよ。じゃあ。」
そういって、僕は一方的に決闘を終わらせて、堂々と正面出口から闘技場を後にしようとした。
「黙れ。黙れ黙れ黙れ。お前ごとき、簡単にひねりつぶせる。ぶっ殺してやる。」
そういい、女性は、何やら赤い液体の入った透明なカプセルを飲み込んだ。
「おいおい、嘘だろ。ふざけんな。自分から能力を暴走させたのかよ、イカれてるな。」
女性の体は徐々に膨張していき、赤黒い血液が身体中から吹き出した。
その姿はまるで怪物の様だった。
「ずいぶん醜くなりましたね、そこまで敗北が悔しかったですか?」
「黙れ黙れ、黙れ。殺す殺す殺す。」
そう言い、女性が最初の時の様に拳を振り落としたが最初の時と同じ様に避けた。
変わったのは、その拳の能力だ。
拳が当たった地面は溶け、中から血なのかなんなのかわからないが赤黒い液体が溢れ出した。
「ダメだ、完璧に知能がないな。こういう時はどうしたらいいのやら、制圧か殺害か。」
そんな事を考えてる間も女性は自分の拳を僕に振り落として来たが、その攻撃が僕に当たる事は無かった。
「よし、決めた。制圧するわ、結構手荒で」
僕はそう決めた瞬間、女性の両腕を切り落とした。
「これでお得意のパンチが使えなくなりましたね、気分はどうですか?」
「黙れ黙れ黙れ、殺す殺す殺す」
やっぱり、知能は無いようだ。
「ひとまず拘束して、どうしようか?」
そう考えていると「そこら辺は心配ご無用」と聞き慣れた声が聞こえた。
振り返ってみてみると、そこには声の主のレイアさんと学園の大半の教師の方々の姿があった。
「おぉ、ちょうどよかった。この人はどうしたらいいですか?」
すると、久しぶりに冷徹な雰囲気を纏ったレイアさんが
「殺してくれて結構、自由にしてくれて構わないわ」
と、言い放った。
教師もその言葉に頷いていて、同調している。
「そうですか。じゃ、自由にさせてもらいますね。」
そう言い、僕はなんと躊躇いもなく女性をどす黒い沼のような「闇」にそっと沈むように取り込んだ。
先生達は体を震わせて化け物を見るような恐怖した目で見ていたが、レイアさんは堂々としていた。
女性を完全に「闇」に取り込み、今度こそ闘技場を出ようと思い、歩き始めると
「どうしてあんな状況になったの?」
と、レイアさんが尋ねてきた。
「勝手に決闘を申し込まれて、無理矢理運ばされて、倒したらキレてなんか怪しいカプセルを飲み込んでました。で、ああなった訳です。理解しましたか?」
「カプセル。それって、赤い液体の入った透明なカプセル?」
その答えを聞いたレイアさんは、すごく焦っていた。
「はい、そうですが。どうしてそれを?」
その正体は衝撃的だった。
「あのカプセルは特別危険薬物の一つ、「SNEN」。このカプセルは、能力を爆発的に強化・変質させる代わりに、知能の大幅低下や体への膨大な負荷がかかる事から使用又は所持を禁止されてるカプセルなの。仕組みはどうかわからないけど、とにかく危ないから使わないでよね。って、言ってもあなたが使うはずないから。元から化け物みたいな強さしてるからね。」
「マジか、通りで急に頭が悪くなった訳だ。納得、納得」
でも、流石にレイアさんに学園生活を壊されてとんでもなくキレていたとはいえ、やり過ぎだったかもしれないと思い始めてきた。
こうして、学園生活二日目も思い描いた平和な学園生活とは真逆の事件ばっかりの波瀾万丈な学園生活になったのであった
「SNEN」の読み方は任せます。
英語が苦手なので、読み方が分かんない。
結構、今回はうまくいっていない気がするけど、まぁ、いいか。
ご鑑賞ありがとうございました。




