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14話 「解放」

遅くなりましたー、すいません。

「早めに見つけて、なんとかしないと。」

僕ー新安エンは今、必死こいてある人を探している。

こんなに必死に探している理由は、先生達が勘づき始めてきたからである。

「あっれぇー、おっかしいな。家のここら辺に隠したはずなんだけどなぁ。」

ちなみに僕が隠したわけではない。

この情報と記憶は、前に殺して取り込んだ偽理事長のものである。

そう、僕が探しているのは理事長。

「理事長がいないと学園がまずくなった時に対処しづらくなるし、僕の今後の予定のためにもね。一応、肉体は殺させてないけど早いとこ見つけてなんとかしないと。」

僕は偽理事長の記憶を頼りに家の隅々まで探した。

しかし、見つからないどころか手がかりすらない。

「嘘だろ。偽理事長め、二度にわたって僕の能力の効果の幅を超えやがって。許さん、なんとしても見つけてやる。」


とは言ったものの、どうやって探そうか。

記憶で探しても家と大体の場所の把握しか出来なかった。

かと言って、じっくり念入りに調べていたら埒があかない。

どうしたものか、どう探すか。

「そうだ、解析しよう。ちょっとでかいけど、まぁいけるでしょう。念のため「常闇」で見られたり聞かれたりしない様にしよう。周りの人には悪いが、これは死活問題なんだ。わかってくれ、まぁ独り言だけど。」

そう言いながら、僕はここを中心とした半径6mの範囲に「常闇」を展開しながらこの家を異空間に取り込んだ。

「初めてだな、自分が物の中に入って取り込むの。割と揺れるなぁ、震度6強くらい。まぁそんな事はさておき、解析しよう。で、早く見つけて学園に帰ろうっと。」


待つ事15分、やっと解析が終了した。

結果、地下に部屋と思われる空間があることが判明。

で、肝心の行き方がわからないと。

「マジかー。まぁ、家の下一面に地下空間があるという事がわかっただけで充分。行き方は、どうにでも、なる。」

そう言いながら、僕はかかと落としで床を破壊して落下した。

「わぁ〜、高ーい。別にいいけど、着地をしっかりするし。」

そして僕は、ちゃんと顔から着地して地面に突き刺さってしまった。

だが、もちろん無傷。

痛くも何ともない、でも恥ずかしい。

「んぅ〜、はぁ。ちっ、着地失敗しちゃったよ。偽理事長め、余計に許さん。「始祖の厄災」である僕にどれほど恥をかかせるつもりなのか。あぁ、もう許せない。イライラしてきたぁ。おりゃ、てや。」

イライラが限界近くまで溜まった僕は、見つけた部屋を1つまた一つと木っ端微塵にしながら理事長を探した。


どれくらいの部屋を破壊しただろうか。

多分20〜30は優に超えていると思う。

大体、地下に来て2時間。

「やっと理事長を見つけた。」

それも厳重に管理されてる部屋だった。

「わかりやすい、すごくわかりやすい。実質、「ここに大事なものがありますよ」と言ってるようなものじゃないか。」

で、肝心の理事長の状態は肉体は五体満足。

魂も偽理事長の能力で前回の僕みたいに封印されているだけである。

「手っ取り早く理事長起こして、僕の予定の第1段階を終わらせないとな。」

偽理事長を殺した後に死体を取り込んでいたおかげで偽理事長の能力である「封印」の詳しい情報と阻害方法がわかったので、今回は簡単に理事長を起こせそうだ。

「えぇと、最初は魂に干渉します。魂に干渉、したくないな。ええぃ、こうなったら能力阻害で手荒に治してやらぁ。でも、やり方がわかんない。仕方ない、正規法でやるか。魂ね、魂。人の踏み込んでいい領域じゃないぞ、魂の干渉なんて。」

そう言いつつも、僕はテキパキと作業を進めていた。

理事長の髪を1本抜き、「封印」の能力を発動して髪を食べて飲み込む。

これで魂に干渉できるので、ここで慎重に偽理事長の「封印」だけを僕の「破壊」の能力で破壊する。

「慎重に、慎重に。ミスるとやばい、慎重に。」

そう言いながら作業を続けた。

僕の額からは解けかけた氷のように、多くの脂汗が顔全体から溢れ出して頬を伝ってゆっくり滴り落ちている。


19分後、なんとか無事に作業は成功して理事長が目を覚ました。

「こんにちは、本物の理事長さん。多分僕のことを知らないと思うので自己紹介しておきますね、僕は新安エンと言います。一応はあなたの管理しているアミナ学園の生徒です。以後お見知りおきを。」

「なるほど、エン君と言うのか。わかりました、これからよろしくお願いしますね。でもまずはこの状況の説明を求めます、エン君。」

やっぱり混乱するよな、でもこの人はこの状況で僕の名前を覚えるくらい情報の呑み込みが早いな。

「えぇーと、簡単に言うとあなたは眠らされて、あなたの偽物が学園を乗っ取ってました。でも偽物は僕が殺した後に、ここにいるという情報をつかんだのであなたを助けに来ました。わかりました?」

というか、これでわかったらすごいと思う。

どうなんだ、理事長。

僕は勝手に緊張して、唾を飲んだ。

「なんとなく状況はわかりました。救出ありがとうございました。私はひとまずは学園に戻ります。あなたはどうしますか?」

「いや、僕も帰ります。でもその前に1ついいですか?」

僕はこの場を去ろうとした理事長を引き留めた。

「何か私に用ですかね、エン君。私は早く学園に戻り、仕事を片付けなくちゃいけないから手短に頼むよ。」

よし、引き留められた。

「えぇ〜と、手短に言いますね。学園の全権限を僕にください。理由は学園の防衛時の指揮と僕の予定を達成するためには、学園の権限を手に入れた方が1番手っ取り早いので。お願いします、僕に権限をください。」

まぁ、藪から棒なこのお願いが「はい、そうですか。」で了承を得られるわけないよな。

「いいでしょう、しかし条件があります。権限を使う前には必ず、前もって申告してくださいね。わかりましたか?」

「へっ?」


僕はあまりの驚きに変な声が出たが、気を取り直して会話を続けた。

「わかりました、前もって申告ですね。はい、約束は守りますよ。あと、僕はこの身に変えても学園を守ると誓いましょう。「始祖の厄災」である僕が、アミナ学園を守ると誓いましょう。心強いでしょう。これで契約成立ですね。」

「そうですね。まさか始祖様が我が学園の生徒としているなんて驚きですが、喜んで了承させていただきます。」

そう言って、理事長は跪いて了承してくれた。

「ありがとうございます。では、先に言わせてもらいます。今から少しだけアミナから出かけるので、僕を出席停止にしておいてください。留年はごめんなので。それでは行ってきますね。」

そう言って、僕はお得意の「闇」の能力で影に消えた。

「ははは、さすが始祖様。気まぐれなお方だ、さて学園に帰って仕事と始祖様の出席停止処置をしなくてはいけないな。」

僕は影から「闇」に入り、移動している時にあることを思った。

「そういえば「常闇」を解除するの忘れてたな。まぁ、いいや。別に何とかなるだろうしな。」


そうして、僕はアミナ学園の正しい支配者を「封印」という呪縛から解放して学園に戻した。

そして、肝心な僕の予定をする為の準備は整った。


忙しいため、内容少なめ。

すいません

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