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11話 「魂」

初めての~、予約投稿。


「はい、対戦相手のラヴァーさんの意識を取り戻してきた為、遅れました。」

僕ー新安エンは今、全力で授業担当の先生を説得しようとしている。

「何を言ってるのだね、新安エン君。そんなバカげた理由で遅刻、君は強くても言い訳が下手だね。もういいよ、席に座り給え。」

「ありがとうございます、以後気を付けます。」

そう言って、大人しく席に座った。

が、内心はすごいキレている。

寝不足でキレやすいのに加えて、さっきの先生の言い方。

「やべぇ、殺してぇ。いっその事やるか?」

僕はそっと机の影の「闇」からラヴァーさんを殺すときに使ったナイフを取り出し、先生に向かって構えた。

「痛っ、なんだ?」

投げる瞬間、僕は頭を叩かれたのと同時に聞き覚えのある声が聞こえた。

「やめなさい、エン。そんなにキレれないの、あなたがキレたらだれも止められないってのに。」

「そうだニャ、師匠。冷静に、冷静にニャン。それにここで先生殺したら、すごーく目立つニャンよ?」

振り向くと、そこにはレイアさんとミャオさんがいた。

「あぁ、おはようございます。ホヮヮヮ、眠くてついカッてなっちゃって、止めてくれてありがとうございます。ホヮヮヮ。」

僕はあくびをしながら二人に感謝を伝えた。


にしても眠い、すごく眠い、めちゃくちゃ眠い。

どうしてだろうか、深夜からさっきまでラヴァーさんと話してたからか?

「どうしたの、エン。あなた、隈がすごいわよ。何かあったの?」

「そうだニャ、師匠凄い疲れてる顔してるニャ。保健室で仮眠でもしてこればいいんじゃニャイかニャ?」

そうしよう、今は冷静な判断が絶対にできない。

それで問題起こしたらまた目立って、面倒くさい。

「そうさせてもらいますよ。よっと、とぉぉおお。痛てっ。」

あっれ〜、おかしいな。

どうしてもよろめてしまうな、なんでだろうか。

「わぁ、危ないわね。ミャオ、エンの左肩を持って。私は右肩持つから。」

「わかったニャン。んっしょ、んぅぅ~ん。重いニャン。」

「そう、私は軽いわ。ミャオ、少しくらい筋肉つけなさいよ。」

「嫌だニャン。スピード落ちるのは僕の戦闘に甚大な被害を与えるニャン。じゃあ、レイアも剣術だけじゃなくて体術も鍛えろニャン。前みたいに剣が折れて泣いたら恥ずかしいニャンよ~。」

「あの剣は特別なの。詳しくは話さないけど形見なのよ、形見。あと、前にエンからもらった剣もあるから大丈夫だわ。まぁ、まだ使ってないけど。ほら、保健室着いたわよ。ミャオ、ゆっくり持ち上げるのよ。せーの。っしょ、エンって割と軽いのね。華奢な体のこのレイア様でも軽々と持ち上げられるなんて。」

「いや、十分重いニャンよ。それにレイア、君の体のどこが華奢だっていうニャン。最近太ったくせによく言うニャン、笑いすら出ニャイニャン。」

「はぁ、そ、そんな事な、ないし。それにそんな情報どこから出てきたのかしら、そんな真偽不明な情報を。」

「君のクラスメイトとお友達からニャン。友達にはそう思われてるってことニャン、残念だニャンね〜。」

「へぇ〜、そんなに私を侮辱すると痛い目に遭うわよ。ちび猫さん?」

「おぉ、戦う気ニャンか。いいニャンよ、手加減はしニャイけどやってあげるニャンよ。ポンコツレイア?」

「威勢がいいこと。闘技場行くわよ、闘技場。」

「上等だニャン。その決闘、受けてやるニャン」


「んんぅ~ん、ん。なんで保健室?」

やばい、記憶がない。

確か今日は遅刻して、先生を殺そうとして。

う~~ん、ここまでしか思い出せない。

あぁ、そうだ。

レイアさんに頭叩かれたんだ、今度叩き返そう。

「ひとまず動くか、そうしないと何も始まらない。」

そう思い、僕は保健室の窓のカーテンを「シャッ、バギッ」と心地いい音が鳴るくらい勢いよく開けた。

「なぜ?」

空が暗かった。

記憶の最後に残ってるのは9時半くらいなのに、起きたら空が暗かった。

「仕方ない、寝るか。寝不足は恐ろしい恐ろしい、始祖の厄災である僕ですら効果抜群だからね。睡眠大事、睡眠isLife。よし、寝るか。」

そう言って、僕は保健室のベッドで二度寝した。


「エ〜ン、起きなさいよ。エ~~~ン。」

「そうだニャンよ、師匠。早く起きなさいニャン。」

「やっぱり駄目だわ。これで何日連続で寝てるの、エンは?」

「四日ニャン、寝過ぎという概念を超えるくらい寝てるニャン。」

「仕方ない、昼休みにでもまた起こしに来るわよ。」

「そうするニャン。」

なんか二人が会話してるな〜、ということは朝か。

そろそろ起きるか〜。

「ん〜ん、ホヮヮ。あぁ、おはようございます。レイアさん、ミャオさん。」

僕は、体を伸ばして二人にあいさつした。

すると二人が涙をこらえながらすごい勢いで駆け寄ってきた。

「どうしたんですか、二人とも。そんなに心配でしたか、僕が睡眠不足でぶっ倒れたのが?」

心配してくれているのかと少し涙ぐんだ僕だが、返ってきた答えに驚愕した。

「そりゃあ、心配するわよ。四日間も意識不明で呼吸していなかったのよ、てっきり死んだのかと思ったわよ。この馬鹿。」

「そうだニャン、心臓は動いたけど息はしてなかったニャン。起きてよかったニャン。」

僕は青ざめた。

全身の血がなくなったくらい青白くなった。

「これって、ラヴァーさんのやつと同じやつだ。なるほど、してやられたわけだ。なら、お望み通りやってあげますよ。」

僕は急いで立ち上がり、急いで保健室を出た。

もちろん、レイアさんたちを置いて行った。

なんか言ってたけど、今はそれどころじゃない。


「僕とラヴァーさんと接点がありそうな人ね~、なんか一人しか思い浮かばないわ。」

そう考えながら、ある部屋のドアを蹴り飛ばして中に入った。

「突然すいませんね、理事長。少しお聞きしたいことがありまして、お時間よろしいですよね?」

そう、理事長室。

この前回の模擬戦のあとで、僕とまともに接触した人はこの人だけだ。

そしてラヴァーさんと僕を会わせて、治療するように命令してきたのもこいつだ。

「前回の模擬戦で僕が殺した相手、ラヴァーさんの件覚えてます?」

すると理事長は「あぁ、もちろん。あの件は解決したのかい?」と答えた。

「そこら辺は解決しました、能力により魂が封印されていました。問題はそこからですよ、理事長。その症状が今さっきまで僕にもありました、貴方はこの件に関与しましたか?」

関与してないわけがないけどね、だってこいつとしか接触してないし。

「何を言ってるんだね、エン君。悪い夢でも見てたんじゃないかい、私は生徒を第一に思っている。それも始祖の厄災である君に隙なんて無いでしょうに。どうやって、そしてなぜ私だと思ったんだい。聞かせておくれよ。」

ここまでの回答を聞いて思ったことは「どこまでも下衆な奴だな。はっ、笑いも出ねえや。」だ。

ひとまず、一応は解析させてもらおうか。

「理事長、悪いですが能力を使って調べさせてもらいますね。」

僕は理事長を能力で取り込み、解析した後に瞬時に取り出した。

「ほぉぉ。さっきのがエン君、君の能力かい。暗くてびっくりしたが、それだけだったよ。何もない、何も見えない、何も感じない。面白みのない能力だ。」

「そうですか、でも便利ですよ理事長。いや、偽理事長の誰かさん。能力は「封印」で、相手の遺伝子情報を取り込むことで相手の魂を封印することができる。多分、僕の場合は採血した血で、ラヴァーさんの場合は髪の毛とかでしょうかね。詳しいことはわかりませんが。どうですか、正確な解析能力でしょう?」

偽理事長にそう告げながら、僕は異空間から覇剣ロキを取り出した。

「ほぉ、面白い。そこまでわかるとはあっぱれです、始祖様。ですが、一つ教えてあげますよ。採血した理由にはあと二つあります。一つは「SNEN」を作るため、もう一つの理由はどうせ知ることになるので教えません。そして、能力であなたを眠らせて再度血を奪う。」

そんな馬鹿げたことを言った後に、偽理事長は僕から採血したであろう血液を入れたカプセルを飲み込んだ。

「無駄ですよ、先に言っておきますが。今さっきの解析で能力を無効化できますし、そもそも今は僕のある能力を発動してるので能力は意味を成しません。残念でしたね、じゃあ死んでくださいね。」

僕は偽理事長が何か言おうとしているのを横目に、偽理事長の首を落とした。

「後処理が面倒ですが、まぁ、いいでしょう。死んでくださいね、僕は帰るんで。」


そうしてこの事件は理事長室によって始まり、紅色に染まった理事長室を後にすることで終わりを告げた。


前日に、ぱっと書いて予約投稿。

これでいいのか?

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