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残虐な乗り物



 パッキャムオン?!


 「いらっしゃいまし、ゴッドさん」

 「ぶふぃ。今夜も来てやったぜ」


 ドアを開く音?が聞こえた時点で、酒の準備を始めたので、ゴッド様が座ってすぐに酒を渡すことが出来ました。

 しかし、ついに『?』までドアを開く音に入れてくるようになりました。神とは、何でもありですね。


 「ぶふぃ、ありがとよ」

 「こちらこそ、毎晩ありがとうございます」



 ゴッド様が、グラスを傾けています。


 「ところでマスター、知ってるかい?ぶふぃ」

 「何をですか?」


 次の酒の準備を始めます。


 「『ヘリコブター』って、子ブタをプロペラ代わりにして飛行する残虐な乗り物……ではないらしいぜ」

 「……知ってました。それと『ヘリコブター』ではなく、『ヘリコプター』ではないでしょうか?」

 「……ぶふぃ、知ってやがったか。……酒だ!もっと酒をよこしやがれ!」


 用意していた酒を出します。


 「ぶ、ぶふぃ……やるな、マスター」



 ……キィ♪


 「いらっしゃいまし」

 「マスター、お久しぶり。あら、ゴッドさんもいたのね。お久しぶり」

 「ぶふぃ、ハ、ハナコちゃんじゃねぇか!久しぶりだぜ」


 ブタ族の歌姫ハナコさんが、いらっしゃいました。


 「ぶふぃ、マスター。そろそろ帰るから、勘定を頼む」

 「あら、ゴッドさん。わたしが居るのが、嫌なの?」

 「ち、違うぜ。あれだ、ほら。チャシューだよ。報告を聞きに行くんだ」



 ……ギィ


 「こんばんはでやす。あ、ゴッドさん。ここに居たでやすか。丁度いいし、飲みながらニンゲンどもの情勢を報告するでやす」

 「チャ、チャシューゥウ」



 ……ゴッド様は変に気をつかって、私とハナコさんが二人(二豚?)だけになれるよう、出ていこうとした様子でした。

 チャシューさんが来たので、結局皆さんここで飲み続けることになりました。


 「マスター、桃のお酒を頂戴」

 「かしこまりました。川中島の桃を使った酒でございます」

 「マスター、デリシャス残飯とワイルドピッグをお願いしやす」

 「かしこまりました。まずは、ワイルドピッグをどうぞ」


 それぞれの注文の品を、出します。


 「ぶふぃ、俺もワイルドピッグだ、マスター」

 「かしこまりました」






 「甲子園が始まりやしたよ、ゴッドさん」

 「ぶふぃ。……その話題には、触れてくれるな」

 「デリシャス残飯でございます。チャシューさん、どうぞ」

 「マスター、ありがとうでやす」

 「ゴッドさん、元気出して?」


 皆さん、美味しそうに飲んでおられます。


 「ああ、おいしい。なんだか、歌いたくなっちゃったわ。マスター、ピアノをお願い出来るかしら?」

 「ぶふぃ、ハナコちゃんの歌にマスターのピアノか!いいねぇ」

 「是非聞きたいでやす。マスター、お願いしやす」



 今夜は、久しぶりにハナコさんの歌に合わせて、ピアノを弾きました。

 ハナコさん回でした。

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