111話 のんびりと魔法
なんでみんな魔法出来るんでしょう、暗号じゃないですか?
ケルトさんに頭を撫でられながら、食事をしてると。ふとノームって何時も何してるのか気になった。
でも……そんな考えも霧散してく~。
魔性過ぎるよ……ケルトさんだからかな? 安心するし、何も考えずに食事してるしか無いわね。
メルトさんが「何時もしっかりしてる感じなのに、こんなに変わるんですわね」とかメイドのカエーダさんも「新鮮ですね」と言ってる。
「あら、マリアさん。そんなにとろけた表情してどうしたの?」
「あ、ごきげんよう~」
「ごうきげんよう」
安堵した様な表情になっていたのか、やってきたノームに言われる。だってこれ、凄いのよ。
どうしようもないのか、呆れた様子でノームがこっちを見ている。
何とか、魔性のなでなでから解放してくれたので……ノームに聞いてみる。
「ノームさんって何時もどんな事をしてるの?」
「私? 大抵、庭園にいてのんびりしてるか……そうね、メオドールさんと一緒にいるわ」
「そうなんだ、あまり見かけない時もあったから」
メオドールさんと上手く行ってるようで良かった。ノームは「……とりあえず、問題はないでしょ」何か呟いてるけど、よく聞こえない。
ケルトさんは「気にする必要無いですよ、人には色々やることあるんです」と言っているので、ひとまず考えない事にする。
「ノームさんもお食事ですか?」
「そうよ、最近は誰かさんが問題起こさないから。気持ちが楽だわ」
「私は好きで、問題起こしてるわけじゃないわよ」
失礼な、私が故意に問題起こしてるみたいじゃない。正直な話、なんで問題が起きると私が絡むのよ。
まぁ……ノームが心配してくれるのは良いことだけど。
ノームって去年、一応試験受けてるはずよね?
「試験ってどうなの?」
「いきなりどうしたの? まぁ……私は、そんなに悪く無かったはずだけど」
「そっか、記憶だけなのね」
ノームは首をかしげてるから、私が言うと頷いたので。やっぱり、記憶だけじゃ曖昧なのかな?
ケルトさんは「こちらの試験は、戦闘試験なので基本考えないでいいのですが」と言ってる。一応、試験あったんだ……。まぁ従者といっても、在学中の学生だからね。
メルトさんとカエーダさんは、試験の事で「魔法陣は……」「……違いますよ、こうです」と言ってるので、話し合っているみたい。
「私でよければ、手伝うわよ? といっても、あまり良いわけではないけど」
「少なくと私よりは、いいと思う……無知識だから……」
言ってて、落ち込みそうになるわ。と言っても分かる訳ないから、誰かに教えてもらわないとね。
聞いてても呪文だし……魔法だから、あながち間違えではない?
ケルトさんは「僕は魔法の事、全然なので……」と力にはなれないと言ってる。
そうしてる内に、午後の授業が始まりそう。少し後に休みがあるから、勉強会とか無いかな?
「休みの日に……お願いします」
「いいわよ、どうせ私も勉強しないといけないし」
内容違うと思うんだけど……そういえば、来年はもっと難しくなるのね。頭かかえたくなるわ……。
メルトさんとカエーダさんに「授業始まるから行こう?」と言うと2人も慌てて立った。
午後の授業も全然理解できない……魔力量とか、精神とか何ですか?
どうしてみんな普通に理解出来てるのよ……。実技の方はもっと苦労しそう。
放課後の時間になって、再度ぐったりしてる私だった。
ナタリアさんが近づいてきて「苦労してそうね……」と声をかけられる程。オルドさんに後で教えてもらおうかな……。
「放課後なんだから、オルド先生の所行って教えてもらうかな」
「それがいいかもしれないわね、普通に先生に聞くのが1番だし」
という事で、ナタリアさんも付いてきてくれるらしいので。2人で先程出ていった、オルドさんを追う事にした。
途中ケルトさんと合流し、後ろ姿を見つけて声をかける。
「オルドさん」
「ん? どうしたんだ、お前ら」
「魔法学教えてください!」
オルドさんは「お前、なんで測定とか出来るのに。そういう事は全然なんだ?」と頭を掻きながら、言ってきた。しょうがないじゃない、だって……知らないんだし。
ナタリアさんが「この子、学べる状況じゃなかったのよ」とフォローを入れてくれた。
貴族の人達は、小さい時に学ぶのかな? 普通の生活じゃなかったから、本当にゼロからね。
「まぁ……いいだろう、だが魔法研究部と共に勉強するようだが?」
「むしろ、歓迎です!」
「そういえば、あの後も聞いた話だけだが。交流あったみたいだしな」
ミネールさんは何時も朝、顔を合わせてるし。研究部は料理と魔法はそれぞれ、顔を出している。
そういえば、生徒会ってどんな所なんだろうね? 私には関係なさそうだから、行ったこと無いけど。
オルドさんと歩いて、5人で魔法実技室に訪れた。すると、何時ものメンバーがいた。
ゼボーラさん、ホフォードさん、クォルドさんが丁度休憩してる最中なのかゆっくりしていた。
「こんにちわ~」
「あ、マリアさんこんにちわ」
「お前らサボってたわけじゃないよな?」
3人一緒首を横に振った、凄い団結力……実際どうかは分からないけど、サボってたら必死に隠すわよね。
ゼボーラさんは、軽く喋りかけてくる。意外と計算高い場面があるから、見てて凄いと思う事がほとんど。
クォルドさんは、人と話す事があまり得意じゃないのか。全然話しかけてこない、無理やり話かけたけど……逃げられた。
オルドさんはあまりここには来ない、自主性とか言ってサボってるんじゃないかな?
そうして私は試験勉強を教えてもらうことに。
次は、ノームさん視点 過ぎた1ヶ月と?




