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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
6章 貴族と平民と試験
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112話 ノーム・ハーネス

予告通りならなかった! でも、ノームさん視点です!

文、誤字修正

 数人を目の前に、喋っている。


 知っていると思うけど、人の好みは……個人差という物がある。

 自分が不幸になれば……他人に押し付ける人。単純に好きになれない人。人気者をただ嫌う人。

 嫌いな人しか上げてないけど、全部上げようと思ったけど……途中で考えるのをやめたわ。


「ノームさん! 今日は、マリアさんの机にいたずら書きがあったので処理しました」


「ありがとう、今日も絶えないわね」


「ナタリアさんが付いてますので、今のところ問題は無いと思います!」


 端から見れば、何をしてるんだ。なんて言われると思う。

 目の前2人は、色々と世話になっている。確か……マリアさんを影から支える隊だっけ? 平民クラスの子だったはず。

 何をしているか、いたずら処理よ。簡単な話、好きな人もいれば嫌いな人もいるってことよ。そんな事を思っていると女神が話しかけてくる。


――やっほ、今日もやってるね――


「……貴女は相変わらず、何処から話しかけてくるんだか」


――天からって前も言ったと思うけど?――


 女神の名前はなんだったか、別な女神から聞いたような気がする。覚える気も無かったからいいけど。

 顕現した時は割と幼い姿なんだけど……冷たい印象のある声だ。ただ……第一印象のせいで喋り方が違和感を感じるけど。

 最初に会った時は……。本当に困ったものだ、最初に会って。


――貴女死ぬことになるから~、今から教える手順で死なないようにしてね~――


 だった……正直、適当なのもあるけど。ちゃんとしろって話。

 さてと、今日は問題わね……。試験まで後1週間か……試験の時は、流石にかばえないからね。もうあの人なら大丈夫だと思うけど。


「ノームさんはこの後、昼ですか?」


「えぇ、また庭園にいるマリアさんにでも会おうかしら」


「分かりました、私達はこれで失礼します」


 2人に「えぇ……貴女達も無理に付き合わなくてもいいのに」と言うと口を揃えて「マリアさんの笑顔は私達の元気の源ですから」と言って、女子生徒2人は笑顔で去っていった。

 あの子も愛されてるわね……まぁ、前世の私をあんなに良くしてくれる人……なんてそうそう居なかったし。

 庭園に足を運ぶ途中考えてみる……マリアさんの事を。


 彼女がメイド服で帰ってきた時、戻ってきてから。学生間では、悪い意味でも良い意味でも噂になった。

 隷属は解除されたと言うけど、なったという言葉は重みがある……と思う。前世でも小さな事を気にする程。

 前世の彼女を知ってるから、気にしないのは知ってるけど……どんだけ鈍感なんだか……。


 知っている、前世の彼女を……白雪 葵を。だって……前世の私の上司だもの。


 そんな事を思いながら、庭園に足を運ぶと5人で食事してる姿が見えた。

 マリアさんとケルトさん、ナタリアさんと……メルトさんだっけ。あと従者のメイド。

 何か、マリアさん凄い顔とろけてない? そう思いつつ近づいていく。


「あら、マリアさん。そんなにとろけた表情してどうしたの?」


「あ、ごきげんよう~」


「ごうきげんよう」


 挨拶すると、緩い声で返ってくる。ケルトさんは少し変わったわね、どう近づいていいかとかの雑念があったんだと思うわ。今は少しスキンシップが激しいとも聞くわ。

 マリアさんは「ノームさんって何時もどんな事をしてるの?」と聞いてくるので、無難な答えを返しておく。

 突然聞いてくるから、私としては凄くびっくりするけど。


 その後も、色々なやりとりを交わす。試験勉強の約束をしちゃったけど、問題は無いと思う。


 マリアさん達から別れて、自分の教室に戻っていく。マリアさん達は1年生だしね。

 もう少し、時間あるし……昔を思い出してみようかしら。

 そうして机に座って、試験の勉強をするフリをして……昔、ここに転生して来たことと前世の事を軽く思い出してみる。


――――――――――――――――――


 私の体は難病だとか、障害だとか言われた……足が不自由な生活を送らされてきた。詳しい病名とかは知らないし、生活が苦しかったから覚えてもいない。

 大人になってもそれは変わらないし、障害者という事で1人で住む事も……まして就職も出来やしなかった。


 どうしても、親に大丈夫だと言っても。真実を言えないまま、生活は難しかった……お金も尽きそうでいた時。

 その時に会ったのが……白雪 葵さん、その人だった。ゲーム会社で何かの途中で詰まっていたらしい。

 最初会った時は、明るい人で笑顔も絶えない人だと思った。



 働いて数年程、ある事件に遭遇する……白雪 葵の死亡する事故を。

 今はもう、昔の事だと思う。何故なら、その事故があったのは……転生前の年を考えても、12年は経っているんだから。


 会社は私が切り盛りして何とかなっていたけど。

 どうしても思い出せない事があった……。それは、私の死因。


 何時、何処でどの様に死んだのか……分からない。


 起きた時には、女神がいた。


――ありゃ~、死んだのか最近多いな~――


「死んだの?」


――そうそう、でもなんでこんな事になってるのか分からないんだよね~――


「そうなんだ……」


――そして……転生するんだけど――


 女神は言ったあの一言を……。


――貴女死ぬことになるから~、今から教える手順で死なないようにしてね~――


 混乱したし、聞いたけど。聞き耳を立てず……私はその時に転生をした。


――――――――――――――――――


 今思えば、なぜ死んだのかしらね……。恩返ししたいし、マリアさんには幸せになって欲しいから。

 メオドールさんと恋人同士になれたのも、マリアさんのお陰だしね。


「……ノームさん」


「はい?」


 そんな事を思っていると、授業が終わって。誰かに話しかけられた。

 顔を向けると、エオリアさんだった……昔の前世で一緒にいた人の1人。


「……少し聞きたい事が」


 そう言って、返事を待っているエオリアさんは少し俯き気味で……何が知りたいのか気になった。

次は、同じくノーム視点です。2人と?

もう少しお付き合いください。

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