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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
6章 貴族と平民と試験
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110話 試験とメイドの名前

試験って、正直勉強しないよね

 私は、ワクワクしながら待つけど……みんなも少し浮いてる感じだけど。


 そんな空気を感じて、ナタリアさんの方に見ると「みんな知らないのよ」と言ってる。

 少し待つとオルドさんが教室内に入ってくる。

 みんな浮かれてるのが気になったのか、オルドさんが声を上げる。


「お前ら、平民クラスとも当たるからな?」


「「「「え!?」」」」


 私とナタリアさんは、知ってるから特に驚かないけど。そんなに衝撃的だったのか、貴族達でも声を上げていた。

 そんなに、関わるのが嫌なのかな? 私は誰とあうのか気になるからな~。

 オルドさんは「上級生から聞いてないのか?」と全員に聞いてる。


「さて、授業を始めるぞ……今日からは試験対策の授業になるからな」


「試験って、筆記と実技のですか?」


「そうだ、今日は筆記の方だが……俺の魔法学は内容知らないと、そのまま点数になるからな」


 確かに、私の場合は全然知識無いから……しっかり学ばないと点数なんて無いに等しいし、前世に魔法なんてあったら別な科学が発展しそうだわ。

 計測とは内容は問題ないし、地域学だっけ? それが必要かな。別な万能な記憶でもない限り学んでおいて損はしないよね。


 授業……というか、対策の時間は特に問題なく進む……はずなんだけど。

 内容が色々詰まっていて……私的には混乱どころじゃないわよ?

 例えば魔法陣、知るわけ無いでしょ! 詠唱、なんか恥ずかしいし。


 ぐったり……。ナタリアさんが近づいてきて「何かやつれてるわね……魔法学そんなに難しい?」と聞いてくるから「屋敷に住んで、勉強してるなら別だけど……」と呟く。

 お昼時間になったけど、頭がショートして動きたくない。


「確かにね、私は元が記憶の中に入ってるから。簡単かも」


「こっちはゼロからのスタートよ? 難解過ぎるわよ」


「マリアさん! 試験はどうです?」


 メルトさんが声をかけてきた。首を横に振ることしか出来ない……魔法学って何よ、まだ科学の方が理解出来る気がするわ。

 何か言いづらそうにしてるけど、どうしたんだろう?


「どうしたの?」


「お食事一緒にしてもいいです?」


「いいわよ」


 何故ナタリアさんが、答えるのか分からないけど……。答える手間は省けたので、頷いておく。

 メルトさんが喜びながら「ありがとうございますわ!」と言って、手を握ってくる。

 何があったのか分からないけど、一緒に食べたかったのかな?


 という事で、私達は3人で教室を出て。ケルトさんとメイドさんと合流して昼食を食べる為に買いに行くんだけど。


 そういえば、あまり聞かないけど弁当って無いのかしらね。だって、弁当あると……ってまず冷凍食品が無いから、作って詰めるしか無いのね。

 日本の技術は凄いわね~魔法はそれはそれで便利なのだけど、危険伴うのよね。

 いや、異界人からすれば危険がいっぱいか……車とか知らないと平気でひかれるし。


「どうしたんですか? マリアさん」


「いや、向こうと全然違くて……凄いな~って」


「そりゃね、少なくとも根本の生活が違うからね」


 ケルトさんが考え込んでるのが気になったのか、話かけてくる。私が言うことにナタリアさんも同意みたいで、懐かしい様な……寂しい顔をしていた。

 メルトさんは全然話が分からないのか、首を傾げて「2人は前に会ったことあるんですの?」と言ってきた。うっ……それ聞かれると、言い訳に困るわね。


「幼い頃に会ったことあるのよ、本当に偶然のね」


「それはいいですわね! 友情は大事ですわ!」


「お嬢様うるさいですよ、周りの人がこっちを見てるじゃないですか。やめてください」


 相変わらず、メイドの毒舌は冴えてるわね。そういえば、メイドさんのお名前聞いたことないわね。

 さり気なく「名前何ていうんですか?」と聞くと。


「カエーダ……カエーダ・ネモトと言います」


「カエーダ・ネモトさん……ね?」


「なんか予想は着くけど、今は気にしない事にしましょう」


 そうね、ネモトっていう姓があるなんてよくあるものね。

 カエーダさんは首を傾げて「どうしたんですか? 何か聞きたいことでも?」と言ってくるけど。ナタリアさんが「親御さんって生きてる?」と聞くと……。


「今は、お亡くなりになりました。ですが……マリアさん達と同じ黒髪だったような気がしますね」


「そうなんですね、辛い事思い出せてごめんなさい」


「いえ、問題無いですよ……笑顔で亡くなられましたので」


 そうなんだ、こっちに来ていい事あったんだね。

 転生者多すぎる気がするけど……どうなんですか? 女神さん、最近全然絡んでこないけど。

 と何時もと同じく突然女神が話かけてくる。


――今、失礼な事思いませんでした?――


『口に出しては、いないんだからいいでしょ』


――転生を管理する人多くて、他にもいっぱいいるんですよ? 誰が来るなんて私が全部把握出来るわけないですよ!――


 わかったから、響くから叫ばないでほしいんだけど……。

 そんなやり取りを女神としながら、購買で買って庭園に歩いて行く。女神の言葉本当、頭にキンキン響くからやめてほしい。


 少し疲れた表情になっていると、ナタリアさんも少し苦笑いしてる。そういえば、ナタリアさんって女神の声聞こえるのかな?

 内容を察してる気がするけど、口に出さないから分からないわ。

 庭園の椅子に並んで座って。


 私、ケルトさん。メルトさん、カエーダさん。ナタリアさんという風に時計回りに座った。


「試験が上手く解けるかが一番不安よ……」


「マリアさんの方は、大変そうですね」


 といって、サンドイッチを頬張ってると。ケルトさんが私の頭に手を乗せながら言ってきた。

 あ、撫でないで……ふにゃ~。


「可愛いですわ……!」


「これは、私も同感です」


 メルトさんは興奮したような声を上げてる。カエーダさんも心なしか、少し声のトーンが上がってた。

 ナタリアさんは「前より距離が縮まってるわね」と茶化してる。

 何とか、食事を食べて……恥ずかしいのもあるけど、何も考えない事にする。


 この先、どうなるのかな? そういえば、ノームって何時も何してるんだろう?

次は、のんびり食事と?

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