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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
6章 貴族と平民と試験
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108話 寮生と心配する人達

最高水準(私基準)凄い……

 私達は話し声の方に歩いて行く。


 ムンアさんは「お姉ちゃんの声が……」とい言ってるので、そこにいるのは間違いないと思うけど。

 ホレンダさんやケルトさんが「不穏な空気ですね」「もめてるみたいですね」と言ってる。


――ムンアさん! これはどういうことですか!


――ムンアさん? この人はリンアと言ってましたよ!


――えっと……


 えっと……名前も含め色々大変な事になってるけど。ノームさんの声が聞こえる。

 4人で向かうと、3人がそこに居た。えっと……リンアさんを挟んで、ミネールさんとノームさんが怒った顔で喋っている。


「リンアさん、ミネールさん、ノームさんどうしたの?」


「「「マリアさん!?」」」


「あれ……私いちゃいけなかった?」


 ケルトさんは「むしろいいタイミングだと思いますよ」と言ってる。なら、よかった……だっていない人の様に思われてたら嫌だし。

 ホレンダさんが前にでた……ホレンダさん普通に入ってるけど大丈夫なのかな? 衛兵さん、何食わぬ顔で入れてたけど。


「リンアさん……強制連行させてもらいますので――」


「え?」


 そして、リンアさんは飛んでった。鮮やかです……悪いようにはならないから、気楽にいられるわね。

 ポカーンとしてる2人は、正気に戻って私の方に歩いてくる。


「「マリアさん大丈夫だったんですか!」」


「え、えぇ……丁度、奴隷商人から買い取ってくれた人が。知ってる人のお父さんだったから」


「「運良すぎでしょ……」」


 2人共、同意見なのか。ハモりながら追求と安堵の声を出している。最近ハモるの大人気ね。

 ケルトさんは「マリアさんの行動が、予想外過ぎるのもあります」と言ってる。なんでよ~あ、こら頭に手を~。


「「……」」


「ケルトさん……可愛いのはわかりますけど、話が進まなくなります」


 珍しく、ムンアさんがケルトさんに言っていた。あぅ~……。

 ケルトさんが「申し訳ありません」と言いつつ、なでる手を止めようとしない。


「戻ってきたと思ったら、堕落してるわね」


「そうですね、これはこれで……」


「それよりも……事の説明をするので……」


 ムンアさんが強気だ。中々言うようになったわね、なんとか誘惑を振り切って「えっとね……」と言って。

 これまでのムンアさんが入れ替わりの事を、私は捕まってからの事をそれぞれ喋りだした。

 2人は頷くと……。


「まぁ……マリアさんが無事ならそれでいいわ」


「貴女の人脈と、運の良さは度肝を抜かれるわ……」


「僕は、始め死んだような目してたらしいですし」


 そうなんだ、ケルトさん……大丈夫かな? と思うけど、立ち直ったみたいだし聞かなくても大丈夫だよね?

 そうすると、奥から……丁度、庭園の方から走ってくる人がいた。


「マリアさん! ……無事で良かったです」


「えぇ……エオリアさんの、お父さんに買われるとは思ってなかったけどね」


「お父様がですか?」


 あれ? 知らなかったのかな。慌てて走ってきたのかエオリアさんは、息を整えながらこっちに質問してきた。

 ケルトさんは「エオリアさんとあまり上手く行ってない、と言ってませんでした?」と聞いてくる。そうだったわね……。


「まぁ、デオさんと少しくらいゆっくり喋ってあげたら?」


「デオさん……」


 そういえば、名前……デオルズドだったわね、少しの間とはいえそういう風に呼んでたから。エオリアさんがポカーンとしてる。

 とりあえず、私とエオリアさんが喋ってる間は。ノームさんとミネールさんは、ムンアさんに問い詰められていた。


「なんでこんな事をしたのよ!」


「えっと……私よりも……」


「そんな事をされても、誰も喜ばないわ」


 2人我が強すぎるのよね……ミネールさんは委員長っぽい所あるし、ノームさんは相変わらず。

 まぁ……いい人だから、ムンアさんも困りながらも嬉しそうな顔をしてたから。会話に参加しなかったのよね。


 それから特に誰も来てないし、聞いたら放課後だっていうから……寮に戻ったんだけど。


 入った瞬間、寮に戻ってきていた生徒全員に囲まれてしまった。

 私に向かって「大丈夫!?」「突然いなくなったから心配した!」「何処行ってたのよ!」という声が聞こえる。


「えっと……ただいま」


「「「「おかえりなさい」」」」


 声が途切れない中……言うと、全員からおかえりなさいという声が聞こえた。

 なんかもみくちゃにされないだけ、いいけど凄い人数が……。

 話しかけてくるけど、多すぎて全部聞き取れない……何処かの偉人じゃないんだから。


「はいはい、マリアさんも混乱してるから」


「あ、ナタリアさん~」


「この子達が騒ぐのって、貴女ぐらいだから帰ってきたと思ったのよ」


 奥からナタリアさんが、手を叩きながら来た。みんなもそれに同意なのか、散っていった。

 エオリアさんやムンアさん、ミネールさんがいたんだけど……みんなに押されて外に出ちゃったみたい。

 みんな散ったのが分かったのか、こっちに走ってくる。


「……みんな、マリアさんの事が心配だったんですよ」


「そうだったんですね……凄い人で……押されました」


 何処と無く疲れてるのが分かる、ぐったりしてるもん……。ミネールさんは平気そう。

 ナタリアさんは「しょうがないわよ、だって美味しい料理が。食べられなくなるんだし」と言いながら、散ってる人達に目を向けていた。


「まぁ、それもあると思うけど……一番は、この寮の雰囲気がマリアさんいないと暗くなるのよ」


「そうなんですか?」


「えぇ……昨日なんか――」


 今この場にいるナタリアさん達を除く、寮生全員が「言わないで!」と叫んだ。

 ナタリアさんも「ほらね?」と言ってくる。どういうこと?


「もう少しだし、試験の勉強とかあるんだから。休まない方がいいわよ」


「好きで休んだわけじゃないんですけど……」


 そう言いつつ、割と疲れていたのか……お風呂などに入ってから、エンカの相手も出来ないまま。そのまま眠りについた。

次は……えっと予定では、日にちを飛んで試験1週間前に行く予定です。

次は、試験準備と?

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