104話 再会と本当の先にある本当の真実
シリアス全開過ぎる……!
じんましんが~(嘘です)
これから頑張ろうって意気込みながら食器を片付けていると。
いきなり、凄いスピードで戻ってきたホレンダさんとケルトさんがやってきた。
「戻りました、食事はどうでしたか?」
「あの後って、特に無いですよ?」
「そうですか……」
戻ってきてすぐそこを気にする所、凄いわね。それでケルトさんも連れてきたのね。
何処にどうやって行ったかは、この際聞かないわ! だって、理解出来なそうだもの……。
ケルトさんは私に用があるみたいで、ホレンダさんに「少し、喋っていてもいいですか?」と断りを入れていた。
「えぇ……次の仕事までは、時間があるのでその間までは」
「ありがとうございます」
そうして、ホレンダさんが普通に歩いて、出ていった。
一体何処まで行ったのかしらね……というか、学校休んでるけど大丈夫なの!? ホレンダさん~! 学校についてはどうすればいいですか!
口に出さなかった為、戻ってくる訳もなかった。
「マリアさん」
「は、はい!」
そんな事を思っていたら、突然ケルトさんに話しかけられてビクッてなってしまった。
うん? そういえば、少しイケメンになった? いや、違うよね。多分変わってないと思うけど……。
「少し、聞きたい事がありまして……」
「どうしたの? 急に」
「前世で、何があったのか聞かせて貰えませんか?」
前世、前世ね……。て、前世の事!? う~ん、聞かせる様な事無いと思うけどな~。
電車とか、洗濯機とかかな? すると、ケルトさんは真面目な顔で。
「マリアさん……いえ、シラユキさんの過去を知りたいんです!」
「え? 特に面白い事なんて無いわよ?」
「それでもいいです、聞きたいのは……そうまでして、人に触らせないかです」
そうでも、ないと思うけどね。割りかし、肩とか掴まれてるし……。
「そうでもないわよ?」と返すとケルトさんは「なら何故、僕から1歩引いてるんです」と言ってきた。
ケルトさんが1歩先に進むと……私は1歩下がる。
そう、意識してはいない……無意識上で働いてるのかもしれない。でも、街へ行った時はあんなに近くにいれたのに。
「何故、何も喋りたがら無いんですか? 過去の事を」
「それは、面白くないからよ……だって、以外無いもの」
「それでも良いと言ったじゃないですか」
ケルトさんは、私に向かって1歩ずつ進んでいく……。それに対し私は少しずつ下がるが……部屋であるから、壁に背中が付いてしまう。
窓ガラスが後ろにあり……太陽が落ちていく日差しが茜色に、床を照らしていた。
「それなのに、何故言ってくれないんですか?」
「だって……」
「何故、気持ちを押し殺してるんですか!?」
ケルトさんは泣いていた……誰の為に? 私の為だ……それは分かる。だけど、気持ちを押し殺している。
そんな気持ちとケルトさんに戸惑っていると……。
すると女神が話しかけてくる。
――中々、気まずい雰囲気の中ですが……。ケルトさん――
「なんですか」
――マリアさんの記憶を誰が、封印してたと思ってます?――
「女神さんですよね?」
――そう、なら……必然的にぼやかすのも私の仕事です――
2人は記憶? そういえば、雨嫌いなのは何時だったんだろう? そういえば……。
ケルトさんは「どうしたんですか!?」と私の肩を掴んでいた。今にも崩れ落ちそうな程力が入らない。
私は……泣いていた。
――貴方は、真実から彼女を救い出せますか?――
「どういう、事?」
――マリアさん……いえ、シラユキさんの記憶は本人が思い出そうとした時にしか……出ないようにしたんですよ――
何故か、溢れ出る涙は……。雨が嫌いな事をキッカケに、記憶の紐が解かれる様に流れ込んできた記憶と共に流れ出ていた。
記憶が全て戻ってくる、引き出しが壊れるように……全てが溢れ出た、その一部を……。
それの一部を、そばに居るケルトさんに伝えながら……記憶を掘り起こす。
――――――――――――――
それは、現実世界で1回……そう1回だけ会ったことがあった。
現実世界で、1度死にかけた時だ。子供時に、父親に殺されそうになったことがあった。
――なんでこんな事に、なったんですかね――
「……だれ?」
――こんにちわ~、女神ですよ~――
「……そ、う」
目の前に、知らない女性が立って私を覗き込んでいた。だけど……その女性は、凄く懐かしいような感覚だった。
何故かは、分からない……。もしかしたら、なんてこともあったけど……考える暇なんて無かった。
体は、突き刺さっている刃物で血は溢れ……外の風は、地面と共に急激に体の体温を奪っていたから。
だけど、傷みが感じられない。ただ、声は掠れていた。
――運命というのは、面倒ですね~――
「うん、めい……?」
――そうです、なので私と契約しませんか?――
「けい、やく?」
何を言っているのか理解が出来なかった。運命、契約それは良くわからない。
――私と、契約することで生きる事が出来ます。そして、貴方は私達の実験道具になります――
「生き、る事……でき、るの?」
――はい、次は無いですが今回はサービスで! 実験道具になるのは、死んだ後の話なので気にしなくてもいいですよ――
「する……けいやく、して、生きたい!」
――それでは、貴女を……契約に基づき1度の願いを叶える事を致しましょう!――
その時の年齢も……12歳だった。白雪 葵の運命は……本当は12歳で終わるはずだった。
女神が消える前にこういった。
――貴女の記憶は……そうですね、また死なれても……それでもいいのですけど。悔いが残りそうなので、ぼやけさせて貰いますね――
そう一言を添えて、女神と名乗る女性は……立ち上がった私の目の前から消えた。
――――――――――――――
話を終えると、ケルトさんは「1度……いえ、2度も死んでいたんですね」と言った。
涙を流して、声が上手く出ない声で……「引いた?」と聞くと。首を振って。
「いえ、巡り巡ってここに来てくれたんですから……僕は、うれしいですよ」
「でも、普通2度も死んでたら……引く」
「それの何が悪いんですか? 僕はマリアさんの過去を聞いてからも、気持ち変わりません。すぐに変わるわけが無いでしょ」
顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。まだ、教えないと行けない事もあるのに声が出ない。
どんなに嫌われてもいい……でも、知ってほしい事があった。
1度死ぬ前の出来事を……。
次は、過去話!
くっ、真面目なシリアスだって入れたいんだ~!




