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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
6章 貴族と平民と試験
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104話 再会と本当の先にある本当の真実

シリアス全開過ぎる……!

じんましんが~(嘘です)

 これから頑張ろうって意気込みながら食器を片付けていると。


 いきなり、凄いスピードで戻ってきたホレンダさんとケルトさんがやってきた。


「戻りました、食事はどうでしたか?」


「あの後って、特に無いですよ?」


「そうですか……」


 戻ってきてすぐそこを気にする所、凄いわね。それでケルトさんも連れてきたのね。

 何処にどうやって行ったかは、この際聞かないわ! だって、理解出来なそうだもの……。

 ケルトさんは私に用があるみたいで、ホレンダさんに「少し、喋っていてもいいですか?」と断りを入れていた。


「えぇ……次の仕事までは、時間があるのでその間までは」


「ありがとうございます」


 そうして、ホレンダさんが普通に歩いて、出ていった。

 一体何処まで行ったのかしらね……というか、学校休んでるけど大丈夫なの!? ホレンダさん~! 学校についてはどうすればいいですか!

 口に出さなかった為、戻ってくる訳もなかった。


「マリアさん」


「は、はい!」


 そんな事を思っていたら、突然ケルトさんに話しかけられてビクッてなってしまった。

 うん? そういえば、少しイケメンになった? いや、違うよね。多分変わってないと思うけど……。


「少し、聞きたい事がありまして……」


「どうしたの? 急に」


「前世で、何があったのか聞かせて貰えませんか?」


 前世、前世ね……。て、前世の事!? う~ん、聞かせる様な事無いと思うけどな~。

 電車とか、洗濯機とかかな? すると、ケルトさんは真面目な顔で。


「マリアさん……いえ、シラユキさんの過去を知りたいんです!」


「え? 特に面白い事なんて無いわよ?」


「それでもいいです、聞きたいのは……そうまでして、人に触らせないかです」


 そうでも、ないと思うけどね。割りかし、肩とか掴まれてるし……。

 「そうでもないわよ?」と返すとケルトさんは「なら何故、僕から1歩引いてるんです」と言ってきた。

 ケルトさんが1歩先に進むと……私は1歩下がる。

 そう、意識してはいない……無意識上で働いてるのかもしれない。でも、街へ行った時はあんなに近くにいれたのに。


「何故、何も喋りたがら無いんですか? 過去の事を」


「それは、面白くないからよ……だって、以外無いもの」


「それでも良いと言ったじゃないですか」


 ケルトさんは、私に向かって1歩ずつ進んでいく……。それに対し私は少しずつ下がるが……部屋であるから、壁に背中が付いてしまう。

 窓ガラスが後ろにあり……太陽が落ちていく日差しが茜色に、床を照らしていた。


「それなのに、何故言ってくれないんですか?」


「だって……」


「何故、気持ちを押し殺してるんですか!?」


 ケルトさんは泣いていた……誰の為に? 私の為だ……それは分かる。だけど、気持ちを押し殺している。

 そんな気持ちとケルトさんに戸惑っていると……。

 すると女神が話しかけてくる。


――中々、気まずい雰囲気の中ですが……。ケルトさん――


「なんですか」


――マリアさんの記憶を誰が、封印してたと思ってます?――


「女神さんですよね?」


――そう、なら……必然的にぼやかすのも私の仕事です――


 2人は記憶? そういえば、雨嫌いなのは何時だったんだろう? そういえば……。

 ケルトさんは「どうしたんですか!?」と私の肩を掴んでいた。今にも崩れ落ちそうな程力が入らない。

 私は……泣いていた。


――貴方は、真実から彼女を救い出せますか?――


「どういう、事?」


――マリアさん……いえ、シラユキさんの記憶は本人が思い出そうとした時にしか……出ないようにしたんですよ――


 何故か、溢れ出る涙は……。雨が嫌いな事をキッカケに、記憶の紐が解かれる様に流れ込んできた記憶と共に流れ出ていた。

 記憶が全て戻ってくる、引き出しが壊れるように……全てが溢れ出た、その一部を……。

 それの一部を、そばに居るケルトさんに伝えながら……記憶を掘り起こす。


――――――――――――――


 それは、現実世界で1回……そう1回だけ会ったことがあった。

 現実世界で、1度死にかけた時だ。子供時に、父親に殺されそうになったことがあった。


――なんでこんな事に、なったんですかね――


「……だれ?」


――こんにちわ~、女神ですよ~――


「……そ、う」


 目の前に、知らない女性が立って私を覗き込んでいた。だけど……その女性は、凄く懐かしいような感覚だった。

 何故かは、分からない……。もしかしたら、なんてこともあったけど……考える暇なんて無かった。

 体は、突き刺さっている刃物で血は溢れ……外の風は、地面と共に急激に体の体温を奪っていたから。


 だけど、傷みが感じられない。ただ、声は掠れていた。


――運命というのは、面倒ですね~――


「うん、めい……?」


――そうです、なので私と契約しませんか?――


「けい、やく?」


 何を言っているのか理解が出来なかった。運命、契約それは良くわからない。


――私と、契約することで生きる事が出来ます。そして、貴方は私達の実験道具になります――


「生き、る事……でき、るの?」


――はい、次は無いですが今回はサービスで! 実験道具になるのは、死んだ後の話なので気にしなくてもいいですよ――


「する……けいやく、して、生きたい!」


――それでは、貴女を……契約に基づき1度の願いを叶える事を致しましょう!――


 その時の年齢も……12歳だった。白雪 葵の運命は……本当は12歳で終わるはずだった。

 女神が消える前にこういった。


――貴女の記憶は……そうですね、また死なれても……それでもいいのですけど。悔いが残りそうなので、ぼやけさせて貰いますね――


 そう一言を添えて、女神と名乗る女性は……立ち上がった私の目の前から消えた。


――――――――――――――


 話を終えると、ケルトさんは「1度……いえ、2度も死んでいたんですね」と言った。

 涙を流して、声が上手く出ない声で……「引いた?」と聞くと。首を振って。


「いえ、巡り巡ってここに来てくれたんですから……僕は、うれしいですよ」


「でも、普通2度も死んでたら……引く」


「それの何が悪いんですか? 僕はマリアさんの過去を聞いてからも、気持ち変わりません。すぐに変わるわけが無いでしょ」


 顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。まだ、教えないと行けない事もあるのに声が出ない。

 どんなに嫌われてもいい……でも、知ってほしい事があった。


 1度死ぬ前の出来事を……。

次は、過去話! 

くっ、真面目なシリアスだって入れたいんだ~!

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