100話 メイドの職場と一時の表情
そろそろあっちが何やっているか気になると思います……が! まだです。
誤字修正!
私達は、全員で並んで入ってくるのを待っていた。
ただ、何処に並べばいいのかも分からなかったから……ザエホさんの隣に移動した。
隣に行くと、ザエホさんは「な、なんでこっち来るのよ!」と言われたけどしょうが無いじゃない。
扉が開かれると、メイド長のホレンダさんが入ってきた。
「この様子だと、特に変わっていないようね……」
「そんな早く、人が変われたら見てみたいですよ」
「「「「……」」」」
ホレンダさんの呟きに私が、突っ込むがホレンダさんも「そうよね」と言う。他の4人は私達のやり取りに、戸惑っているようだった。
私がみんなの方を見て「どうしたの?」というけど、返事は返ってこなかった。
ホレンダさんに「何時もこんななの?」と聞くと「そうなのよ~」と砕けた喋り方になった。
「はい、それでは……今日は何時もの本邸と違いますが、掃除を行っていきます」
「「「「はい」」」」
私はみんなに合わせ返事をして。ホレンダさんに「本邸ってもっと広いの?」と聞くと「もっとデカいし、広いわ」と返ってきた。
それにしても、みんな無口……奴隷は喋らないのが基本、なのかな?
「それでは、移動しましょう」
「「「「はい」」」」
こう見るとみんな、動く人形みたいね。自我が無いような、意思がそこには必要無い感じ。
ホレンダさんの後ろに、4人並んで歩くが、私はホレンダさん横に並んで歩く。堂々としているが、ホレンダさんは、特に気にした様子も無かった。
「マリアさん、どうしたの?」
「そういえば、私の紹介されてないな~って」
「あら、あの後喋らなかったの?」
ホレンダさんが私が見ていたのが、気になったのか話しかけてきた。私は咄嗟に思いついた事を口にすると。ホレンダさんは溜息混じりに言ってきた。
廊下は割と長いし、全員こんな状態じゃ息が詰まりそう。
全員で行った先は、一室。
ホレンダさんが手をかけて、扉を開けると中に大量の掃除用具があった。
モップもあれば、雑巾に……スポンジまであった。割とこういうのあるのね。
ちなみに、私は家事好きよ? 掃除も綺麗になるからいいじゃない。
「マリアさん、何故楽しそうなの?」
「こういうの意外と好きで」
「そうなのね、広いからやりごたえがあると思うわ」
確かに、この量は1人じゃ何時になるか分からないわね。
こう……王宮もそうだけど、綺麗過ぎるのよね。メイド達の努力の結晶かしら……。
それぞれ、私とノコーエンさん、サザナさんとムンアさん、ホレンダさんとザエホさんに別れた。
私達は、廊下担当で……窓ガラス拭きだったり、廊下のモップがけだったり。
「それじゃ、やりましょうか」
「は、はい……」
私は取り敢えず、窓ガラスを雑巾を水に~……って食器用洗剤無いのかな? あれあると綺麗になるけど。
そもそも、洗剤無いよね~。そんな事を思っていると……。
――どうも~、女神ですよ~ってどんな状況?――
『貴女は何時もいきなり来るわね』
――お困りな感じがしたので――
『洗剤とか無いわよね?』
――無いですよ、ただ……えっと、クリーンでしたっけ? そんな魔法ありましたよ?――
相変わらず、いきなり来るとびっくりするわね。クリーンか~イメージ付かないんだけど……綺麗なガラスをイメージしてみればいいのかしら?
えっと……拭いて、ピカピカのガラスをイメージして。
「クリーン」
拭いてみると、あら不思議……綺麗になったわね。魔法って便利よね~。
でも、普通に考えたら出来ないって聞くけどどうなんだろう?
――どうしたんです?――
『いや、出来たのだけれど……普通の人が出来ないってのが、気になって』
――それは、形として知ってるからじゃないですか? 魔法というのは精神、精神でイメージが出来ていないのは実行出来ませんから――
『そういうもの? 前にも思ったけど、よく分からないわ』
と女神とそんな話をしていると、脇でノコーエンさんがキラキラした目で見ていた。
私は「どうしたの?」と聞くと……小走りに走っていってしまった。あ、転んだ。
「大丈夫?」
「大丈夫……」
顔面から思いっきり、転んだから大丈夫か聞くと。鼻を抑えながら言ってきた。
私は「今の気になるの?」と言うと「はい……凄く綺麗になってて」と返ってきた。
悩んで……うん、どうせなら見せようかな。
同じ様にして見せると「す、凄い……です!」と言いながら、私の腕を掴んできた。
「あ、ありがとう?」
「魔法、私使えないので尊敬します!」
さっきみたいな、無理やり使う敬語は無くなっていた。
凄い、嬉しそうに喋る所見ると。本当、魔法に興味があるんだな~って思う。
その後、窓ガラスは私の担当に。床のモップがけはノコーエンさん担当になった。
会話は、私のしてる事を見ては「魔法って、使うと疲れたりするんですか?」とか「どういう修行とかしたんですか?」など聞いてくる。
「よし、これで大丈夫でしょ」
「凄いですね! 見間違えるような綺麗さですよ!」
窓はピッカピカになって、私やノコーエンさんの顔が反射するほど。前の状態だと、埃や汚れでそこまでじゃなかったから。
掃除した箇所は1階と2階。2階建てなので、特に苦労もそこまでしなかった。まぁ床やったのはノコーエンさんなんだけどね。
そうして、両手を腰に当ててると。誰か歩いてきた。
「やぁ……元気か?」
「デオさん、どうしたんですか?」
「いや、廊下のガラスが綺麗になってたから。聞いたら君達だと言われてね」
そうなんだ、ノコーエンさんは萎縮しているようだった。デオさんは「床を磨いてくれて、ありがとう」と言うけど……「ありがとう、ございます」と返すのがやっとだったみたい。
私はデオさんに「元気だったんですけどね」と言うと「そうなのか? 気軽に接してくれるとこっちもやりやすいのだけど」と返してくれた。
「普通は、領主や契約主だと怒られないようにしないですか?」
「その割に君はしないけど?」
「私は、優しい人達に囲まれていたので分かりません」
と私は、質問を返された言葉に答える。笑顔で答えた私をデオさんが「君は確か、貴族だったね。何であんな所にいたんだい?」と聞かれたけど……私は「その内言います」とだけ返した。
その後、ホレンダさんが来るまでデオさんと喋っていた。ノコーエンさんはそんな2人を見て、オロオロしていた。
先が長そう。
次は、久しぶり? 料理ですよ~




