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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
6章 貴族と平民と試験
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100話 メイドの職場と一時の表情

そろそろあっちが何やっているか気になると思います……が! まだです。

誤字修正!

 私達は、全員で並んで入ってくるのを待っていた。


 ただ、何処に並べばいいのかも分からなかったから……ザエホさんの隣に移動した。

 隣に行くと、ザエホさんは「な、なんでこっち来るのよ!」と言われたけどしょうが無いじゃない。


 扉が開かれると、メイド長のホレンダさんが入ってきた。


「この様子だと、特に変わっていないようね……」


「そんな早く、人が変われたら見てみたいですよ」


「「「「……」」」」


 ホレンダさんの呟きに私が、突っ込むがホレンダさんも「そうよね」と言う。他の4人は私達のやり取りに、戸惑っているようだった。

 私がみんなの方を見て「どうしたの?」というけど、返事は返ってこなかった。

 ホレンダさんに「何時もこんななの?」と聞くと「そうなのよ~」と砕けた喋り方になった。


「はい、それでは……今日は何時もの本邸と違いますが、掃除を行っていきます」


「「「「はい」」」」


 私はみんなに合わせ返事をして。ホレンダさんに「本邸ってもっと広いの?」と聞くと「もっとデカいし、広いわ」と返ってきた。

 それにしても、みんな無口……奴隷は喋らないのが基本、なのかな?


「それでは、移動しましょう」


「「「「はい」」」」


 こう見るとみんな、動く人形みたいね。自我が無いような、意思がそこには必要無い感じ。

 ホレンダさんの後ろに、4人並んで歩くが、私はホレンダさん横に並んで歩く。堂々としているが、ホレンダさんは、特に気にした様子も無かった。


「マリアさん、どうしたの?」


「そういえば、私の紹介されてないな~って」


「あら、あの後喋らなかったの?」


 ホレンダさんが私が見ていたのが、気になったのか話しかけてきた。私は咄嗟に思いついた事を口にすると。ホレンダさんは溜息混じりに言ってきた。

 廊下は割と長いし、全員こんな状態じゃ息が詰まりそう。


 全員で行った先は、一室。

 ホレンダさんが手をかけて、扉を開けると中に大量の掃除用具があった。

 モップもあれば、雑巾に……スポンジまであった。割とこういうのあるのね。


 ちなみに、私は家事好きよ? 掃除も綺麗になるからいいじゃない。


「マリアさん、何故楽しそうなの?」


「こういうの意外と好きで」


「そうなのね、広いからやりごたえがあると思うわ」


 確かに、この量は1人じゃ何時になるか分からないわね。

 こう……王宮もそうだけど、綺麗過ぎるのよね。メイド達の努力の結晶かしら……。


 それぞれ、私とノコーエンさん、サザナさんとムンアさん、ホレンダさんとザエホさんに別れた。

 私達は、廊下担当で……窓ガラス拭きだったり、廊下のモップがけだったり。


「それじゃ、やりましょうか」


「は、はい……」


 私は取り敢えず、窓ガラスを雑巾を水に~……って食器用洗剤無いのかな? あれあると綺麗になるけど。

 そもそも、洗剤無いよね~。そんな事を思っていると……。


――どうも~、女神ですよ~ってどんな状況?――


『貴女は何時もいきなり来るわね』


――お困りな感じがしたので――


『洗剤とか無いわよね?』


――無いですよ、ただ……えっと、クリーンでしたっけ? そんな魔法ありましたよ?――


 相変わらず、いきなり来るとびっくりするわね。クリーンか~イメージ付かないんだけど……綺麗なガラスをイメージしてみればいいのかしら?

 えっと……拭いて、ピカピカのガラスをイメージして。


「クリーン」


 拭いてみると、あら不思議……綺麗になったわね。魔法って便利よね~。

 でも、普通に考えたら出来ないって聞くけどどうなんだろう?


――どうしたんです?――


『いや、出来たのだけれど……普通の人が出来ないってのが、気になって』


――それは、形として知ってるからじゃないですか? 魔法というのは精神、精神でイメージが出来ていないのは実行出来ませんから――


『そういうもの? 前にも思ったけど、よく分からないわ』


 と女神とそんな話をしていると、脇でノコーエンさんがキラキラした目で見ていた。

 私は「どうしたの?」と聞くと……小走りに走っていってしまった。あ、転んだ。


「大丈夫?」


「大丈夫……」


 顔面から思いっきり、転んだから大丈夫か聞くと。鼻を抑えながら言ってきた。

 私は「今の気になるの?」と言うと「はい……凄く綺麗になってて」と返ってきた。

 悩んで……うん、どうせなら見せようかな。


 同じ様にして見せると「す、凄い……です!」と言いながら、私の腕を掴んできた。


「あ、ありがとう?」


「魔法、私使えないので尊敬します!」


 さっきみたいな、無理やり使う敬語は無くなっていた。

 凄い、嬉しそうに喋る所見ると。本当、魔法に興味があるんだな~って思う。


 その後、窓ガラスは私の担当に。床のモップがけはノコーエンさん担当になった。

 会話は、私のしてる事を見ては「魔法って、使うと疲れたりするんですか?」とか「どういう修行とかしたんですか?」など聞いてくる。


「よし、これで大丈夫でしょ」


「凄いですね! 見間違えるような綺麗さですよ!」


 窓はピッカピカになって、私やノコーエンさんの顔が反射するほど。前の状態だと、埃や汚れでそこまでじゃなかったから。

 掃除した箇所は1階と2階。2階建てなので、特に苦労もそこまでしなかった。まぁ床やったのはノコーエンさんなんだけどね。

 そうして、両手を腰に当ててると。誰か歩いてきた。


「やぁ……元気か?」


「デオさん、どうしたんですか?」


「いや、廊下のガラスが綺麗になってたから。聞いたら君達だと言われてね」


 そうなんだ、ノコーエンさんは萎縮しているようだった。デオさんは「床を磨いてくれて、ありがとう」と言うけど……「ありがとう、ございます」と返すのがやっとだったみたい。

 私はデオさんに「元気だったんですけどね」と言うと「そうなのか? 気軽に接してくれるとこっちもやりやすいのだけど」と返してくれた。


「普通は、領主や契約主だと怒られないようにしないですか?」


「その割に君はしないけど?」


「私は、優しい人達に囲まれていたので分かりません」


 と私は、質問を返された言葉に答える。笑顔で答えた私をデオさんが「君は確か、貴族だったね。何であんな所にいたんだい?」と聞かれたけど……私は「その内言います」とだけ返した。


 その後、ホレンダさんが来るまでデオさんと喋っていた。ノコーエンさんはそんな2人を見て、オロオロしていた。

 先が長そう。

次は、久しぶり? 料理ですよ~

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