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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
6章 貴族と平民と試験
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97話 一時の後悔は最後まで

暗い~!

書き方を色々頑張っているので、おかしい所あったらごめんなさい!

 僕は、何時もと同じでマリアさんが教室から出てくるのを待っていた。


 すると、平民教室に向かう方向から。リンアさんが、小さい帽子を被って猫耳を隠しながら白髪を揺らして歩いてきた。

 僕は「こんにちわ」と言うと彼女も「こんにちわ~」と笑顔で返してきた。


「マリアさんに用事ですか?」


「いえ、ケルトさんに用事があって」


 僕に、ですか? とは言わなかった。リンアさんは続けて「昼の事で心配になっちゃって……」と言って。少し顔を赤らめながら、僕を見てきた。

 そうか、まぁしょうが無いけど。大丈夫だと思うけど……。思考がマリアさんに似てきたかもしれない。


「今日色々な人に言ってみたいんです、獣人族だってことを」


「そうですか、マリアさんと共に行きましょうか」


「えっと……マリアさんに今日は何度も助けられてるので、頼りたく無いので……」


 そういうものか、僕はそんな気持ちだった。正直、心配事は今のマリアさんには無いし。

 渋っているとリンアさんが「お願いします!」と頭を下げながら、お願いしてきた。


「マリアさんに許可を頂いたら構わないですけど……」


「ありがとうございます!」


 そんな事を話していると、授業が終わったのか……マリアさんが教室から出てくる。


 なんか少し、落ち込んでいる? 何でだろうか……。僕達を見た瞬間少し、落ち込んだ表情になったのが見えた。しかし、それを感じさせないようにマリアさんは紅い瞳で見て話してくる。


「2人共どうしたの?」


「あ、マリアさん。何時もなにしてるか聞いていたんですよ」


 何故か、喋っていない内容をマリアさんに言った? 隠したいからかな……。すると更に落ち込んだ表情になった。おかしい、ただそれだけは思っていた。


「どうしたんですか?」


「な、なんでもないわ……」


 少し、無理をした返しをしたようだった。だが、リンアさんが見ているため切り出した。


「そうですか、僕は今日。別行動取らせてもらってもいいですか?」


「いいけど、どうしたの?」


 少し話した内容を簡潔にマリアさんに伝えると、マリアさんは「分かったわ、今日はのんびり過ごすわ」と答えた。

 表情は暗くなるばかりで、何故か凄く心配になっていた。

 リンアさんに「行きましょう!」と腕を掴まれ、引っ張られた。


 その何時もの様に、料理研究部に行く足取りは……重く、フラフラしているようだった。

 その時追わない事で、後悔する羽目になるとは思いもしなかった。

 リンアさんは、ご機嫌の様に歩いて行く。


「何処から行くんですか?」


「2年の教室に行きます」


 リンアさんと共に歩いていると、エンカさんが歩いてきた。碧い瞳は僕を見た瞬間に睨みつけに変わった。

 エンカさんに「こんにちわ」と挨拶すると「ごきげんよう」とムスッとした声で帰ってきた。

 リンアさんも「こんにちわ!」と挨拶した。


「それで、マリアさんはどうしたの?」


「今日だけ許可を得て、別行動になりました」


「そう、そっちの子は?」


 リンアさんは「リンアと言います」と一礼した。エンカさんは青い髪のポニーテールを揺らしながら、交互に僕とリンアさんを見合うと。

 エンカさんは「ケルトさんを少し借りるわ」と言って有無を言わさず、僕の腕を引いて離れた。

 どういうことか聞こうとした時に……。


「マリアさんの、目の前でこんな事して歩いていたの?」


「引っ張られたのは去る時ですが」


「はぁ……貴方はまだマシかと思ったけど、こんな状況見たら。他の女の子に移るみたいに思われるわよ」


 僕は驚いた……。マリアさんが落ち込んだのはそういう事だったのか、と。

 エンカさんは首を振りながら「今から行って謝るのを推奨するけど?」と言った。

 僕は「リンアさんと約束してしまったので……」と返したら、エンカさんは「分かってないわね……」と呟いて、手を振って別れた。


「ケルトさん、どうしたんですか?」


「いや、何でもないです……行きましょうか」


 エンカさんに言われた事を気にしていると、リンアさんが小走りに走ってきて聞いてくる。

 今は、こっちを終わらせないとな。話はそれからでも出来るんだから。

 ただ、一瞬……僕を見て怪しい笑みを浮かべたのは何でか。歩き出そうとすると奥から、女子生徒2人の声が聞こえてきた。


「何か天気悪くなってきたよね」


「嘘っ! 私何も準備してなかったのに」


「私もだよ~、最近ずっと晴れ続きだったのに何で急に天気悪くなったのかな?」


 天気か……なんか忘れている気がするけど、なんだったか……。リンアさんに手を引かれて、考えを消されてしまった。

 ナタリアさんが歩いてきた。碧く長い髪を揺らして、こっちに歩いてきた。

 ナタリアさんは「ごきげんよう」と言ったので僕は「こんにちわ」と挨拶した。


「珍しいわね、マリアさんと居ないなんて」


「そうですね、基本は一緒ですから」


 ナタリアさんは挨拶だけして、僕の横を通り過ぎようとした時に……言った。


「……ケルトさん、雨はヤバイわよ」


 何がと答えようとした時には、ナタリアさんは居なかった。それが何を意味するのかを知る術は今、この状況では無かった。

 普段は優しい2人、何故かその2人が冷たく感じた。それは、何かの警告でもあった……はずなのに。


――――――――――――――――


 それはもうどうしようもない程に、少しの時間だった。

 目の前の状況は、最悪とも言えた。


「マリアさんが、攫われた……ですって?」


「間違いないわ、寮近くを歩いている所を殴って。連れ去った人達を見た人が居たわ」


「おいおい……マジか、学園内でそんな事やるやつが居るとはな」


 カルネルさんが、エンカさんを問い詰めていた。どうしようもないのか、答えるが……脇でオルドさんが信じられないという感じに、頭を掻いていた。

 僕は、連れ去られた現場らしい場所で……雨にうたれながら膝を付いていた。

 この場に攻める人は居なかった。


 自分しか居なかった。

次は、視点戻りますよ~ え? 軽いって?

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