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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
6章 貴族と平民と試験
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96話 友達とあの時の気持ち

ブクマ数が凄い事(私の感覚)になってて、毎回目を背けてたり……

 私は浮かない足取りで調理室に向かって歩いていた。


 途中でエオリアさんに会って「……マリアさんどうしたんですか?」と聞いていたけど、私は「よく分かってないのよ」と答えるしかなかった。

 そのまま、一緒に歩いていると。今度は、カルネルさんに会ってすぐに「なんか落ち込んでるわね」と言われた。そんなに顔に出てるかしら。

 場所的には、居てもおかしくは無いのだけど……2人は何してたんだろうか。


「ここで何かしてたの?」


「それよりも貴女の事よ」


 と言われても、この気持ちが何だか分からないから。どうしようもない……私は「よく分かってないのよ」とエオリアさんに言ったように、言うしかなかった。

 調理室に着くと、私は扉を開けると……本を読んでいる3人が居た。

 調理してないわね……休憩中かしらね。


「何読んでいるの?」


「「「あ、マリアさん! こんにちわ~」」」


「相変わらず、この貴女達のハモりはびっくりするわね……」


 私が声をかけると、3人は反応してくれた。カルネルさんは相変わらず、びっくりしているようだった。

 エオリアさんは近づくと……「……もしかして、恋愛文学ですか!?」と目をキラキラさせていた。

 珍しいわね、エオリアさんが声を上げるなんて。


「「「はい! 私達こういうの大好きでよく読んでますよ!」」」


「そういうのあったんだ……てっきり前世だけかと思ったわ……」


「マリアさんも読んだことあるんですか!」


 私は「読んでた時もあったけど、忘れちゃったわ」と答えた。カルネルさんは「私はこういうの読んだことないわね」と答えていた。

 エオリアさん本の事になると元気になるわね。

 そして3人も今気づいたのか、私に「どうしたんですか? 元気無いですけど」と声を合わせて言った。


「少しね、あったのよ」


「私で良ければ、聞くわよ」


「……私も」


 しょうが無いわね、1人で考えてもしょうがないから。教室を出てから、ケルトさんとリンアさんとのやり取りを伝えた。

 3人は頷いて「嫉妬ですね」と即答していた。

 嫉妬ってあの嫉妬? ヤキモチとかの? 私は自分の中にある物が落ちたような気がした。


「私、そういうの経験無いから、分からないんだけど」


「……私もしらない」


 3人は何故か誇らしそうに「私もですよ!」と答えていた。なんで断言したのよ……でもあながち間違いでも無いのは確かね。

 エオリアさんは「恋愛文学にそういうのありますよ」と低めの声でなく、普通のトーンで喋ってきた。

 生き生きしてるわね。


「どうしようかしらね……このまま同じ気持ちになるのは困るわ」


「……もしかして、ケルトさんに全然アピールしてないんじゃないですか?」


「え? アピール……した記憶は無いわね……」


 結局してないわね……何時も一緒にいるから、そういうの全然気にしてなかったし。

 ケルトさんの方から、してきた事はあった気がするけど……。


「「「勿体無いですよ! もっとくっつかないと!」」」


「しょうがないじゃない……私こういうのあまり興味無かったんだから」


「こういうの経験豊富そうな人いないかしらね」


 う~ん、経験豊富そうな人……学園の中で聞いてみようかな。セリカさんはどうだろう?

 料理の事すっかり忘れてたけど、どうしよう。


「今日はどうします?」


「「「今日は元々、本読む予定だったので!」」」


 それでいいのか、料理研究部……私はその言葉に甘え、調理室を後にする。カルネルさんは付いてきた。

 エオリアさんは「……一緒に読んでいく」と言って、一緒に本を読んでいた。

 後ろから楽しそうな声が聞こえてきたので、たまにはそういうの読んでみようかな……。


「それじゃ、行きましょうか」


「ケルトさんと付き合ってた、なんて知らなかったわよ」


 カルネルさんには言ってなかったけ?

 私は「少し前ですけどね」と答えた。逆に、カルネルさんはそういう人いないのかな? いや、前世にいなかった私が言うのもあれだけどね。


「カルネルさんはいないの?」


「いるわけ、ないじゃない……友達だって貴女達くらいしか……いないのに」


 何か悲しくなったわ、私は「出来るといいですね~」と答えると「別にいいわよ、いなくても困らないもの」と答えた。

 でもナタリアさんとかは、政略結婚させられてるから。そういうのになるのかも。


 保健室に着くと、扉を開けた。

 セリカさんがのんびりと、コーヒーを飲んでいた。


「あら、どうしたの?」


「少し相談事が……」


 最近は、セリカさん大人の人っぽいし。そういうの詳しいかなと思って、これまでの事を含めて聞いてみる。

 セリカさんは「なるほどね、アピールをしないと行けないのは確かよ」と言って。


「私、独身なの知ってるわよね?」


「はい」


「知るわけないじゃない」


 ですよね、恋愛したことのある人って言っても。他に……あ、丁度いい人がいたけど、それだけの理由で行くのは気が引ける。

 私は「王妃様辺りなら、答えてくれるかしら」と呟くと……。カルネルさんは「それはそれでいいのかしらね」と答えた。

 しょうがないじゃない、身近にそういう人がいないんだもん。しかも学校よ? 年齢も13よ? 分かる人いるわけないじゃない。


 と悩んでいると、オルドさんが入ってきた。


「セリカこの書類だが、間違いが……ってなんだお前ら」


「オルドさんって結婚してましたっけ?」


「いきなりどうしたんだよ、一応してるぞ。こんな俺でもな」


 セリカさんは「そういえば、貴方してたわね」と呟いていた。

 私とカルネルさんは「嘘……この人が!?」と口を揃えて言ってしまった。

 オルドさんは溜息をついて。


「で? 何か俺に用か?」


「それはですね……」


 これまでの事を話すと、オルドさんは悩んで「なるほどな、そういうのは直接言ってやるといいぞ?」と答えてくれた。

 私は「なんで?」と答えると……。


「俺は女子の気持ちなんてもは知らない、知らないからこそ……伝えて欲しいもんだ」


「なるほどね」


「アピールなんてものする必要があるが……その気持ちを伝えた方が、俺は良いと思っただけだがな」


 経験者は違うわ、割とこういうのダンディ? なのかな。適当に普段やってるから誤解されるのよ。


 という事で、ケルトさんが寮に戻るまでのんびり待っていようかしら。

次は、ケルトさん視点になります。

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