96話 友達とあの時の気持ち
ブクマ数が凄い事(私の感覚)になってて、毎回目を背けてたり……
私は浮かない足取りで調理室に向かって歩いていた。
途中でエオリアさんに会って「……マリアさんどうしたんですか?」と聞いていたけど、私は「よく分かってないのよ」と答えるしかなかった。
そのまま、一緒に歩いていると。今度は、カルネルさんに会ってすぐに「なんか落ち込んでるわね」と言われた。そんなに顔に出てるかしら。
場所的には、居てもおかしくは無いのだけど……2人は何してたんだろうか。
「ここで何かしてたの?」
「それよりも貴女の事よ」
と言われても、この気持ちが何だか分からないから。どうしようもない……私は「よく分かってないのよ」とエオリアさんに言ったように、言うしかなかった。
調理室に着くと、私は扉を開けると……本を読んでいる3人が居た。
調理してないわね……休憩中かしらね。
「何読んでいるの?」
「「「あ、マリアさん! こんにちわ~」」」
「相変わらず、この貴女達のハモりはびっくりするわね……」
私が声をかけると、3人は反応してくれた。カルネルさんは相変わらず、びっくりしているようだった。
エオリアさんは近づくと……「……もしかして、恋愛文学ですか!?」と目をキラキラさせていた。
珍しいわね、エオリアさんが声を上げるなんて。
「「「はい! 私達こういうの大好きでよく読んでますよ!」」」
「そういうのあったんだ……てっきり前世だけかと思ったわ……」
「マリアさんも読んだことあるんですか!」
私は「読んでた時もあったけど、忘れちゃったわ」と答えた。カルネルさんは「私はこういうの読んだことないわね」と答えていた。
エオリアさん本の事になると元気になるわね。
そして3人も今気づいたのか、私に「どうしたんですか? 元気無いですけど」と声を合わせて言った。
「少しね、あったのよ」
「私で良ければ、聞くわよ」
「……私も」
しょうが無いわね、1人で考えてもしょうがないから。教室を出てから、ケルトさんとリンアさんとのやり取りを伝えた。
3人は頷いて「嫉妬ですね」と即答していた。
嫉妬ってあの嫉妬? ヤキモチとかの? 私は自分の中にある物が落ちたような気がした。
「私、そういうの経験無いから、分からないんだけど」
「……私もしらない」
3人は何故か誇らしそうに「私もですよ!」と答えていた。なんで断言したのよ……でもあながち間違いでも無いのは確かね。
エオリアさんは「恋愛文学にそういうのありますよ」と低めの声でなく、普通のトーンで喋ってきた。
生き生きしてるわね。
「どうしようかしらね……このまま同じ気持ちになるのは困るわ」
「……もしかして、ケルトさんに全然アピールしてないんじゃないですか?」
「え? アピール……した記憶は無いわね……」
結局してないわね……何時も一緒にいるから、そういうの全然気にしてなかったし。
ケルトさんの方から、してきた事はあった気がするけど……。
「「「勿体無いですよ! もっとくっつかないと!」」」
「しょうがないじゃない……私こういうのあまり興味無かったんだから」
「こういうの経験豊富そうな人いないかしらね」
う~ん、経験豊富そうな人……学園の中で聞いてみようかな。セリカさんはどうだろう?
料理の事すっかり忘れてたけど、どうしよう。
「今日はどうします?」
「「「今日は元々、本読む予定だったので!」」」
それでいいのか、料理研究部……私はその言葉に甘え、調理室を後にする。カルネルさんは付いてきた。
エオリアさんは「……一緒に読んでいく」と言って、一緒に本を読んでいた。
後ろから楽しそうな声が聞こえてきたので、たまにはそういうの読んでみようかな……。
「それじゃ、行きましょうか」
「ケルトさんと付き合ってた、なんて知らなかったわよ」
カルネルさんには言ってなかったけ?
私は「少し前ですけどね」と答えた。逆に、カルネルさんはそういう人いないのかな? いや、前世にいなかった私が言うのもあれだけどね。
「カルネルさんはいないの?」
「いるわけ、ないじゃない……友達だって貴女達くらいしか……いないのに」
何か悲しくなったわ、私は「出来るといいですね~」と答えると「別にいいわよ、いなくても困らないもの」と答えた。
でもナタリアさんとかは、政略結婚させられてるから。そういうのになるのかも。
保健室に着くと、扉を開けた。
セリカさんがのんびりと、コーヒーを飲んでいた。
「あら、どうしたの?」
「少し相談事が……」
最近は、セリカさん大人の人っぽいし。そういうの詳しいかなと思って、これまでの事を含めて聞いてみる。
セリカさんは「なるほどね、アピールをしないと行けないのは確かよ」と言って。
「私、独身なの知ってるわよね?」
「はい」
「知るわけないじゃない」
ですよね、恋愛したことのある人って言っても。他に……あ、丁度いい人がいたけど、それだけの理由で行くのは気が引ける。
私は「王妃様辺りなら、答えてくれるかしら」と呟くと……。カルネルさんは「それはそれでいいのかしらね」と答えた。
しょうがないじゃない、身近にそういう人がいないんだもん。しかも学校よ? 年齢も13よ? 分かる人いるわけないじゃない。
と悩んでいると、オルドさんが入ってきた。
「セリカこの書類だが、間違いが……ってなんだお前ら」
「オルドさんって結婚してましたっけ?」
「いきなりどうしたんだよ、一応してるぞ。こんな俺でもな」
セリカさんは「そういえば、貴方してたわね」と呟いていた。
私とカルネルさんは「嘘……この人が!?」と口を揃えて言ってしまった。
オルドさんは溜息をついて。
「で? 何か俺に用か?」
「それはですね……」
これまでの事を話すと、オルドさんは悩んで「なるほどな、そういうのは直接言ってやるといいぞ?」と答えてくれた。
私は「なんで?」と答えると……。
「俺は女子の気持ちなんてもは知らない、知らないからこそ……伝えて欲しいもんだ」
「なるほどね」
「アピールなんてものする必要があるが……その気持ちを伝えた方が、俺は良いと思っただけだがな」
経験者は違うわ、割とこういうのダンディ? なのかな。適当に普段やってるから誤解されるのよ。
という事で、ケルトさんが寮に戻るまでのんびり待っていようかしら。
次は、ケルトさん視点になります。




