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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
6章 貴族と平民と試験
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95話 授業と初めての感情

この章、説明多いような……

 私はケルトさんと別れ、教室に戻った。


 流石に廊下は走れないため、のんびり歩く事になったけどね……。

 教室に着くとオルドさんが「お前ら、何で遅れたんだ?」と言ってきたので「話込んじゃって」と答えた。間違っていないわよ? だって、話込んだのは本当なんだから。


「まぁいい、席に着け」


「は~い」


 周りの人は、席に座っていた。こっちをちらちら見てるけど、特に気にせず席に座る。

 するとオルドさんは、話を始めた。


「今回は、奴隷についてだ。知ってる奴もいると思うが、勘違いしてる奴もいるかもしれないからな」


奴隷とは

人としての権利や自由を認められない。また、他人による労働を強制される。

魔法による、契約または破棄が行える。契約された場合、上記の事が適用され契約主に対して逆らえなくなる。

もし、奴隷が契約主を殺めた場合。奴隷は契約違反となり、息を引き取られる。契約主が自殺または他に殺された場合、フリーとなるが奴隷に変わりはない。


「ということだ、主としては契約してもいいが。奴隷にはなるなよ」


 ということは、あの人達が言ってたのはそういうことね。ゲオールさんが怒るのも分かるわね……。

 ゲオールさんが居なければ、私のこのこ付いていくとこだったの? 怖いわ、やっぱり知識くらい知ってた方がいいのかな……。

 オルドさんは私に「お前が一番危ないんだがな、人が良すぎるし」と溜息混じりに言ってきた。うっ……確かについていきそうだったわ。


「先生、何でそんな事が広がったんですか?」


「発端は国ごとに理由は違うが……だいたい人は金になるから、罪人を他国に売った事が始まりと言われてるな」


 ナタリアさんがそう質問したに対して、オルドさんは淡々と答えた。

 割と周りの貴族は知っていたらしく、当たり前でしょ? という言葉が聞こえた。私知らなかったです! 異世界に来て1年も経って無いわね。

 この世界って、前世より治安が悪いのかしら。


「最近は異種族差別が、各国で見られるから。気をつけた方がいいぞ」


「何で私を見て言うんですか……」


「お前が! 一番、危ないからだ!」


 私を見て言われたので、反抗すると。信用ならないという風に、叫んだ……酷い、私知らない人について行かないわよ。

 全員もオルドさんの言葉に、肯定して「マリアさんなら、ありえるわね」と口を揃えていた。

 そこまで、子供っぽいかしら……。


「まぁ、身の回りの世話とかさせるのが一般的だな。酷いとこだと……いや、いいか」


「何かあるんですか?」


「気にするな……それでだ。よく異種族が居る……それは、差別する国が増えたからだ」


 私って結構危ないじゃないの……。でもマルズダマは種族平等国家らしいし……魔族は嫌ってたけど。

 ハルデルト国はどうなんだろうか? 裏で色々あるなんて知らないから、ゲオールさん辺りに聞いてみようかな。

 そんな事を思っていると、オルドさんは続けた。


「この国も奴隷商売してる場所はある。しかし、国も認めてるため買うのはいいが。潰すのは捕まるぞ」


「人身売買も国の利益になるから?」


「そうだ、例えば……果実の不作や魔物の侵攻で、金が足りない時。何ですぐに稼げると思う?」


 ナタリアさんの問いに答えつつ、例を出して。オルドさんは一呼吸置き、そして……「人だ」と言った。

 労働するにも、人が必要……生活するのにも、開発するのにも。人が居なければ、意味がない……と。


「今日の授業はここまでだ、後は各自聞きたい事あったら聞いてくれ」


「「「「はい」」」」


 そう言って、オルドさんは教卓に寄り掛かり……何か考える表情をしていた。

 私は近くに行こうとすると、ナタリアさんとメルトさんが付いてきた。

 何か訳がありそうだけど、少し聞きたい事があったわ……。助ける為じゃないけど、相場ってどのくらいかな? と思ったから。


「オルドさん~」


「ん? お前らどうした、何かあったのか」


「値段とか何も言わなかったから」


 オルドさんは「お前、買うつもりか?」と言ってきた。私は「金銭感覚がよく分からなくて」と答えた。

 メルトさんは「黒貨5枚くらいですわ」と答えたけど。黒貨1枚いくらだっけ?

 ナタリアさんは「黒1枚9000くらいよ」と言った。あれ、そんなに中途半端だったっけ?


 私が疑問符で一杯になっていると、オルドさんが。


「最近は、黒4枚くらいで……この国だと1枚9500だな。後、通貨の値段は国によって違うからな」


「「そうだったんだ……」」


 ナタリアさんと一緒に、声を上げていた。メルトさんは「私は、父から色々聞いてますから」と言っていた。

 メルトさんの家、商業で功績残してたわね、何かそんなイメージ無いから……。

 そういえば、前世でも国が変わると通貨も違うし……理解出来るわね。


「奴隷と契約しても、寮にも入れないがな……人権が無いからな」


「そうなんだ……」


「当然じゃない! 奴隷は人権が無い上、主人に何されても構わないって事ですのよ!」


 とメルトさんが何時にもなく、真面目だった。もしかして、お金の話とか人権になると性格変わるの?


 という事で、授業が終わる時間になったため。放課後になった。

 のんびり料理研究部に顔を出そうかと、廊下に出ると……。ケルトさんとリンアさんが話していた。


「2人共どうしたの?」


「あ、マリアさん。何時もなにしてるか聞いていたんですよ」


 なんだろう、このモヤッとした感じは……。ただ、話をしていただけなのに。私は「そう?」と返すとケルトさんは「どうしたんですか?」と心配そうに聞いてきた。

 初めての感覚だから、分からないわ。ケルトさんが遠くに行ってしまいそうで……。


「な、なんでもないわ……」


「そうですか、僕は今日。別行動取らせてもらってもいいですか?」


「いいけど、どうしたの?」


 つい私はそんな事を聞いてしまった。ケルトさんは「リンアさんが今日の事で心配だと言うので」と言われた。そうなのね、まぁあんな事があれば……当然かな。

 私は「分かったわ、今日はのんびり過ごすわ」と答えた。

 2人は廊下を歩いて行った。私は気分は先程より落ちていた。


 私はそのまま、料理研究部に歩いていった。

次は、料理研究部と?

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