92話 獣人族と半魔族
次話予告通りに行けなかった……申し訳ない。
私はギリギリになりつつも、登校時間までに間に合った。
午前の授業は、魔法学……オルドさんの授業だった。
今回は、種族による魔法適正などらしい。種族で適正変わるって本当にあるのね……全員一緒の適正なんてあるわけないけど。
「さてと、まぁちょっとマリア出てきてみろ」
「え? あ、はい」
何故か不意に呼ばれたので出てみる。どうしたんだろう? あ、私が半魔族だからか……なんか凹むのは何でだろう。
と思いつつトボトボ教卓の近くに行ってみる。みんな見てくるし、少し恥ずかしいわね。
「ちょっと、これを言うのは抵抗があるんだが……マリアは半魔族、人間と魔族のハーフだ」
ハーフとは
人族と魔族の様に、異なる種族から生まれた子供。
遺伝子によっては、人の方に強く受け魔法が使えなかったり。逆も然り。
種族の特徴を持って生まれる事が多く、それをコンプレックスとして生きる人が大半らしい。
「という事だ、だから魔法が使えたとしても。遺伝によるもので左右される事がある」
「でも、マリアさんは特徴がありませんわよ?」
あ、そういえば。角出した所みんなに見せてないわね。オルドさんも「そういえば、そうだな……普通だな」と言ってるし。
丁度いい機会、ちょっと引かれるのが怖いけど。出してみましょうか。
「ありますよ?」
「何処にあるんだ?」
解除すると、モヤが掛かっていた様に大きな角が現れる。
全員が驚きの表情に変わっていくのが分かる……うぅ……この視線怖いのよね。
「魔法で隠していたのか……そういうのは、せめて学園側に通してくれ……」
「でも、ガルドさん……国王様が書状を送ったから知ってると思ったんですけど」
「まぁ……それは後で確認しておくか」
全員は私の角に視線を向けている。オルドさんは手を叩き「ほら言い始めたのは俺だが、見てやるな」と言って。その場を抑えようとしていた。
私は「私は隠しますね」と言って、すぅ~っと消した。
オルドさんが「それ便利だな、特徴を隠せるってのは」と言って感心していた。
「話が逸れたが、ハーフだとどちらの適正を持つ可能性もある。だが、その分不安定だ」
「精神が関わるとかですか?」
「そうだ、強大であれば……その分使用者の、強い精神力が必要だ。マリアは精神もまだ未熟だから、鍛えないとな」
私の方を見て、そう言ってきた。
どの様に、精神が強いのか聞きたいけど。私は頷いておいた。
オルドさんは「次の説明するから、戻っていいぞ」と言われたので、席に戻ると……続いて説明し始めた。
「それじゃ次に獣人族だが……」
獣人族の事良く知らないから、気になるわね。リンアさんの事だし、何かあるのか知っておきたい。
そんな私を他所にオルドさんは説明していく。
「動物の様な、嗅覚など目を持ってる。よく見る耳や尻尾のついた人間だな……次に魔法適正だが、ある者もいるくらいだ」
「そんなざっくりと……」
「普通に考えて、魔物や魔族……エルフや妖精でなければ、魔力自体無いことが多い」
そうなんだ、最近授業受けているけど。ここまで感心出来たのは、よく知らない魔法の事だからかも。
異世界って不思議よね~。
オルドさんの授業は続き、昼休みに入った。
私は、ケルトさんとのんびり廊下を歩いていると……。ミネールさんが何やら喋り掛けられてた。
どうしたんだろうね、私はこっそり近づいてミネールさんに話しかけている2人の間から顔をだした。
「どうしたの?」
「あら、マリアさんこんにちわ。案の定、貴族と登校して色々聞かれてたのよ」
と溜息付きながら、肩を落としていた。そんなに気にすることなの?
2人はこっちを見てるけど、私の顔に何か付いてる?
「えっと……お友達ですか?」
「そうよ、ミネールさんお食事どうですか?」
「えぇいいわよ、そういえば貴女に会いたがってた人がいたわ。その子も連れてくわ」
誰だろう? まぁ一緒にご飯食べるんだし、仲良くできそうね。ミネールさんが紹介する人だもん、いい人だよ……確証は無いけどね。
ケルトさんに聞くと「いいんじゃないですか」との事、会ってないのに拒否するのもおかしな話だしね。
逆に誰なのか興味がある……。
ミネールさんに付いて行き、貴族教室から平民教室に移動した……そういえば、なんでこっち側に居たんだろうね。あの2人も恐れ多い感じで「ご、ごゆっくり……」と言って去っていったし。
聞いてみると。
「貴女を探していたのよ、マリアさんって言う人知ってますかって」
「そうなのね」
「無駄に元気だったわね」
う~ん、予想は出来るけど会ってからのお楽しみね。そういえば、ケルトさんは何時も私と居るけど。友達は居ないのだろうか……従者だから、一緒にいて当然なんだけど。
教室に着くと、ミネールさんが「連れてきたわよ」というと奥から小走りで歩いてきた。
「マリアさん、こんにちわ!」
「リンアさん、こんにちわ」
リンアさんだった。なんでこんなに親しみが持たれてるのは不明だけど……。
ミネールさんは「貴女達が、知り合いだったのが不思議だわ」と呟いていた。特に事情知っている訳じゃなさそうだけど、貴族と平民だししょうが無いのかな?
そう思いつつ、私達は昼食を取ることにした。
次は昼食ともふもふ?




