91話 新たな出会いと種族
誤字を見つけるのって難しい……感想書いてくれるまで、気づかない私……。
私達は気づかれないように、こっそりと後ろを付いていくと。
男性3人が1人の女性を追い詰めていた。
うん、なんか予想出来るけど……勘違いとかあるじゃない? 前世で追い詰めている様に見えて、ただ頼んでいるだけだったり。
私は壁に体を付けて様子を伺う。なんか、わくわくするわね……何故かとは言わないけど。
「……正義感で動くと、痛い目会うから話しながら。通り過ぎましょうか」
「……こういうのは、聞き耳立てるのがいいのでは?」
「……考えてみて、中途半端に聞いて勘違いだったら。どうするのよ、恥ずかしいわよ」
ケルトさんが「……それもそうですね、何かあれば聞こえてたと言い訳できますし」と言ってくれた。こういうのは、それとなく聞いてればいいのよ。
私達はそういう事で、話している振りをして壁から出てくる。
「誰か、誰か……助けて……」
「勘違いしないでほしいな。僕達は、君に恨みなんて物はない……ただ、邪魔なだけなんだ」
「おい、誰かこっちに来るぞ」
「大丈夫気づいていたようだよ」
う~ん、断定出来ないけど。女性が危ない事は確かかな? 貴族っぽい感じの人と、2人は普通の格好してるけど。
ケルトさんに「さり気なく聞いてみて」と言うと……「しょうが無いですね、1人で突っ込まないだけ前より安心できます」と返事が帰ってきた。酷いわね~、後悔した後じゃ意味ないのよ。
私達はそこで別れる振りをして、ケルトさんを送り出す。私はある人物にチャットを送っておく。
『何か面倒事に巻き込まれたので、お願いします』
「ここで何をしてるんですか?」
「……僕に何の様かな?」
「いえ、何かお話をしていたようなので」
2人の男性はお互いに顔見合わせ「……聞かれなくて良かった」と答えていた。
私は、ケルトさんの方に夢中な3人に……気づかれない様にこっそりと女性に近づく。ケルトさんは薄く笑って。
時間稼ぎくらいだけど、暴力沙汰起こして、退学したくないし……。
「ただ……邪魔と聞こえましたけど?」
「「!」」
「何の事か聞きたいのですが」
そーっと、女性に人差し指を出し。しゃべらないようにして、この場を去っていく。まぁ気づかれない訳が無く。
貴族っぽい人が「僕に黙って、何処に行くつもり?」と言ってきた。ケルトさんも意外と、演技がうまいな~、と思って去ろうと思ったのに~。
「この2人グルか! やってしまえ!」
「「こちらまでヤバイんだ、悪く思わないでくれ」」
『オルドさん~、お願いします』
『ちっ! 相変わらず、生徒のいざこざは無くならねぇな』
2人の生徒が遅い掛かる瞬間に襟が掴まれる。2人は「ぐえっ!」という声を上げて、貴族っぽい人は顔を青くしていた。
オルドさんは「何がヤバイのか説明してもらおうか」と言っていた……凄く悪い笑みで。
ケルトさんはこっちに走ってきて「やっぱりオルドさんを呼んでいましたか」と言ってきた。
「だって……ケルトさんにやらせると、暴力沙汰とかで退学にされそうだから」
「確かに襲い掛かってきたら、倒すしか無くなりますしね」
「お前ら、俺が近くに居たからいい物の……まぁ問題ないか、ただ……ケルト、手を出さなくてよかったな」
そういうと、オルドさんは一呼吸置いて「3人全員貴族だから、退学もだが。マリアにも面倒事が舞い込む所だったぞ」と言ってきた。何か凄く、良かった~と思ったわ。
最近、静かだったけど。やっぱり平民と貴族の間に何かあるのかしらね……言っていた言葉もそうだけど、面倒事引き寄せるのかな。
そう思っていると、びっくりしていたのか静かだった女性は頭を下げて。
「あ、ありがとうございます!」
「あら、私達は通りすがりよ……なんて言ってもしょうが無いわね」
「え、えっと……私は! リンア・ムーンライと言います!」
オルドさんは「んじゃ、俺はどうせロクに情報も出ないと思うが職員室に置いてくる」と言って、3人を連れ去っていった。
私達はそれぞれ、「マリア・トアネット・カールです」「ケルト・シライシです」と答えた。
どうせだし、のんびりとお話して教室に行きましょうか。
「それじゃ、教室に行きましょうか」
「えっと、マリア様は貴族なんですか?」
「そうよ、様は要らないわ……むず痒くなるのよ」
ケルトさんは「来年は下級生に言われるのだから、慣れないといけませんね」と言った。それもそうなんだけど……何度言われても慣れないのよ。
リンアさんは「それでは、マリアさんと呼びます!」と元気よく答えてくれた。
そういえば、帽子を被っているけど……なんでなのかしらね。そろそろ暑くなってくると思うのだけど……前世の夏って、暑いから。こっちも暑いのかと思って。ケルトさんも思ったのか聞いている。
「帽子は何で被ってるんですか?」
「そ、それは……」
「言いたくないなら、いいわ。秘密の1つや2つあるわよ」
そうなのよね~、学園全員に言ったわけじゃないし。私のは種族を隠しているし、秘密は誰にでもあるものよ。
何故かリンアさんは目を輝かせて「い、いいえ! 2人なら勇気だして、喋ります!」と言うので、改めて聞いてみる。
「そう? なら理由は……」
「私……獣人族で耳と尻尾が生えているんです……」
「なるほど、それなら仕方ないわね」
あ、ポカーンとしてる。ケルトさんも「そうですね」と言ってるし、特に気にした様子は無いようだ。
意識が飛んでる並に止まっているので、目の前で手を振ってみる。お~い、戻ってきて~。
「はっ! 反応があまりにも、予想外だったので意識が飛んでました!」
「そう? 私は半魔族だから、驚きもしないわよ」
「そうなんですか~……」
また、止まった……。反応面白い……。
リンアさんが「半魔族? 嘘ですよね……ははは! 冗談キツイですよ!」と笑い飛ばしていた。私も同じ立場だったら笑い飛ばしてるわ。
角隠してるし、普通の人間にしか見えないわね。
「本格的に遅れますから、行きますよ」
「「はい」」
ケルトさんにそう言われて、学園に入っていった。
次は、昼はまったりに!




