90話 生徒会と謎の人影
学園での生活とノームさんの話が少々? の章です
私は何時もと変わらず、朝食を作りながらワローナさんと喋っていた。
誕生日を祝ってもらったり、お泊り会をしたり色々な事があったけど。
少し前の事で……時が過ぎて、季節的には春を過ぎて夏に入っていく所だ。
「そういえば、この学園はテストとかあるのかしらね……」
「……テスト?」
「あ、試験って言えばいいかしら」
「……それなら、もう少し先だけど……ある」
そうなんだ……つい学園って言うとテストのイメージだから。試験っていう事になるみたいね。
もう少し先って、夏休みあるんだろうか。それなら久しぶりにマルズダマ国に戻ってみたいな~、なんて。
あ、ちなみに……ナタルさん達は帰ったみたいで、お爺ちゃんが転移? したとか。
「試験って言葉が聞こえたけど?」
「あ、ミネールさん。おはよう~」
「おはよう、最初の試験になるのね……また、荒れるのかしら」
ミネールさんが上から降りてきて、試験って言葉が聞こえたみたい。挨拶してくれるのはいいんだけど……不吉な言葉が聞こえたんだけど!? 荒れるって何? 毎回何か起きるの?
私が頭の中で、叫んでいるとナタリアさんとエオリアさんが降りてきた。
「ごきげんよう、何か頭抱えてるけど。どうしたの?」
「……ごきげんよう、ミネールさん、マリアさん、ワローナさん」
「おはよう、そうだ……ナタリアさん、エオリアさん試験ってどういうの?」
私の言葉に、エオリアさんは首を傾げている。ナタリアさんは「あ、あぁ~……試験ね、うん。お楽しみ」と言って、何で言わないのよ。逆に気になるわよ。
エオリアさんは、ナタリアさんに「……隠すのはよくない、教えるべき」と言ってくれた。その言葉に、唸りながらナタリアさんは言った。
「筆記試験は、普通なんだけど……実力試験がね、チーム戦で成果を示すんだけど色々とあるのよ」
この学園の試験
筆記試験は、実際に知っているかを先生の質問と共に、書き出す。
実力試験は、3人1組で行う。組み合わせは学園側がランダムにするため、その都度話し合いをしなければならない。
種目は複数あり、順位はあるものの結果ではなく。先生の総合的な判断で点数が加えられる。
「まぁこんな所ね、毎回行われるんだけど……平民と貴族も関係無く組まれるから……荒れるのよね」
「なんか想像出来たわ」
前は平民と貴族で壁を作っていたらしいし、一触即発では無いにしろ。荒れるのは目に見えるわね。
まぁまだ先の話だし、私にはまだ関係無いことね。
そういえば、気になったのだけど。ミネールさんは分かるけど、ナタリアさんとエオリアさんは何で早いんだろう?
「何時も思っていたんだけど……2人は何で朝早いの?」
「……私は生徒会」
「私も同じよ」
意外! と言うと失礼かもしれないけど、何時から入っていたのよ。私が話していてもそんな話題1つも無いし……割と暇してるし。
そんな事を思っていると、ナタリアさんが答えてくれた。
「3年の引き継ぎで、私が副会長なのよね~」
「……私は、書紀です」
それにしても、何処と無く前世の学校を思い出すわね。生徒会とか面倒な役割しか無いと思うんだけど。ナタリアさんは前世を知っているから余計。
顔に出ていたのか、ナタリアさんが肩を落とし「私もやりたくなったのよ、無理やりよ」と呟いた。
「活動は基本的に昼だし、朝は貯まった書類の整理。面倒~」
「……その割に、一番処理が早くて手伝ってくれます」
「ナタリアさんらしいわね、文句言いつつ手伝ってくれそうだもん」
ナタリアさんは「何? そんなに褒めても何も出ないわよ」と言っている。私は料理が出来たので、それぞれ配っていく。
朝が早い人はいる。その為早めに作って、それぞれ配って送り出している。その際に、ワローナさんも手伝ってくれるので助かっている。
「それにしても、何時もこんなに作ってよく体力持つわね」
「全然疲れないけど、何かあるのかもね」
「……何か予想出来たわ、まぁ生まれの違いよね」
あ、なるほど。半魔族だから、色々な事で普通の人と違いがあるのかも。それはそれで少し寂しいかな……みんなと一緒じゃない所に。なんか昔を思い出すような……いやいや、今を楽しく生きなきゃね。
昔の事なんてどうでも良いのよ。
「さて、私は行くわ」
ミネールさんが先に動こうとしたけど、2人が「(……)一緒に行かないの?」と聞いてきた。
少し悩んだけど、答えを出したのか「そうね、一緒に行きましょう」と言った。
そうして、ミネールさんは少し待った後。3人で学園に向かっていった。
時間が立って、全員の食事が終わり。男子寮の食事も終わったし、私も支度をして学園に向かいましょうか。
そうして、寮から出ると何時もの様にケルトさんが壁に寄りかかっていた。
「おはようございます」
「おはよう~、今日は何も無いと良いわね」
「それをマリアさんが言うと、起こりそうで嫌ですね」
ケルトさんも言うようになったわね。確かに……否定出来ないわね。
そうして、歩いて行くと。学園の裏に入っていく、4人が見えた。何かそこにあるのかしらね。
「ケルトさんちょっと寄り道してもいい?」
「良いですけど、遅れないようにしてくださいね」
そう言いつつ、付いてくるのはケルトさん。私はゆっくりと、裏の影に隠れて誰も踏み込まないような場所に進んでいった。
次は、4人にこっそり付いていくと?




