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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
6章 貴族と平民と試験
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90話 生徒会と謎の人影

学園での生活とノームさんの話が少々? の章です

 私は何時もと変わらず、朝食を作りながらワローナさんと喋っていた。


 誕生日を祝ってもらったり、お泊り会をしたり色々な事があったけど。

 少し前の事で……時が過ぎて、季節的には春を過ぎて夏に入っていく所だ。


「そういえば、この学園はテストとかあるのかしらね……」


「……テスト?」


「あ、試験って言えばいいかしら」


「……それなら、もう少し先だけど……ある」


 そうなんだ……つい学園って言うとテストのイメージだから。試験っていう事になるみたいね。

 もう少し先って、夏休みあるんだろうか。それなら久しぶりにマルズダマ国に戻ってみたいな~、なんて。

 あ、ちなみに……ナタルさん達は帰ったみたいで、お爺ちゃんが転移? したとか。


「試験って言葉が聞こえたけど?」


「あ、ミネールさん。おはよう~」


「おはよう、最初の試験になるのね……また、荒れるのかしら」


 ミネールさんが上から降りてきて、試験って言葉が聞こえたみたい。挨拶してくれるのはいいんだけど……不吉な言葉が聞こえたんだけど!? 荒れるって何? 毎回何か起きるの?

 私が頭の中で、叫んでいるとナタリアさんとエオリアさんが降りてきた。


「ごきげんよう、何か頭抱えてるけど。どうしたの?」


「……ごきげんよう、ミネールさん、マリアさん、ワローナさん」


「おはよう、そうだ……ナタリアさん、エオリアさん試験ってどういうの?」


 私の言葉に、エオリアさんは首を傾げている。ナタリアさんは「あ、あぁ~……試験ね、うん。お楽しみ」と言って、何で言わないのよ。逆に気になるわよ。

 エオリアさんは、ナタリアさんに「……隠すのはよくない、教えるべき」と言ってくれた。その言葉に、唸りながらナタリアさんは言った。


「筆記試験は、普通なんだけど……実力試験がね、チーム戦で成果を示すんだけど色々とあるのよ」


この学園の試験

筆記試験は、実際に知っているかを先生の質問と共に、書き出す。

実力試験は、3人1組で行う。組み合わせは学園側がランダムにするため、その都度話し合いをしなければならない。

種目は複数あり、順位はあるものの結果ではなく。先生の総合的な判断で点数が加えられる。


「まぁこんな所ね、毎回行われるんだけど……平民と貴族も関係無く組まれるから……荒れるのよね」


「なんか想像出来たわ」


 前は平民と貴族で壁を作っていたらしいし、一触即発では無いにしろ。荒れるのは目に見えるわね。

 まぁまだ先の話だし、私にはまだ関係無いことね。

 そういえば、気になったのだけど。ミネールさんは分かるけど、ナタリアさんとエオリアさんは何で早いんだろう?


「何時も思っていたんだけど……2人は何で朝早いの?」


「……私は生徒会」


「私も同じよ」


 意外! と言うと失礼かもしれないけど、何時から入っていたのよ。私が話していてもそんな話題1つも無いし……割と暇してるし。

 そんな事を思っていると、ナタリアさんが答えてくれた。


「3年の引き継ぎで、私が副会長なのよね~」


「……私は、書紀です」


 それにしても、何処と無く前世の学校を思い出すわね。生徒会とか面倒な役割しか無いと思うんだけど。ナタリアさんは前世を知っているから余計。

 顔に出ていたのか、ナタリアさんが肩を落とし「私もやりたくなったのよ、無理やりよ」と呟いた。


「活動は基本的に昼だし、朝は貯まった書類の整理。面倒~」


「……その割に、一番処理が早くて手伝ってくれます」


「ナタリアさんらしいわね、文句言いつつ手伝ってくれそうだもん」


 ナタリアさんは「何? そんなに褒めても何も出ないわよ」と言っている。私は料理が出来たので、それぞれ配っていく。

 朝が早い人はいる。その為早めに作って、それぞれ配って送り出している。その際に、ワローナさんも手伝ってくれるので助かっている。


「それにしても、何時もこんなに作ってよく体力持つわね」


「全然疲れないけど、何かあるのかもね」


「……何か予想出来たわ、まぁ生まれの違いよね」


 あ、なるほど。半魔族だから、色々な事で普通の人と違いがあるのかも。それはそれで少し寂しいかな……みんなと一緒じゃない所に。なんか昔を思い出すような……いやいや、今を楽しく生きなきゃね。

 昔の事なんてどうでも良いのよ。


「さて、私は行くわ」


 ミネールさんが先に動こうとしたけど、2人が「(……)一緒に行かないの?」と聞いてきた。

 少し悩んだけど、答えを出したのか「そうね、一緒に行きましょう」と言った。

 そうして、ミネールさんは少し待った後。3人で学園に向かっていった。



 時間が立って、全員の食事が終わり。男子寮の食事も終わったし、私も支度をして学園に向かいましょうか。

 そうして、寮から出ると何時もの様にケルトさんが壁に寄りかかっていた。


「おはようございます」


「おはよう~、今日は何も無いと良いわね」


「それをマリアさんが言うと、起こりそうで嫌ですね」


 ケルトさんも言うようになったわね。確かに……否定出来ないわね。

 そうして、歩いて行くと。学園の裏に入っていく、4人が見えた。何かそこにあるのかしらね。


「ケルトさんちょっと寄り道してもいい?」


「良いですけど、遅れないようにしてくださいね」


 そう言いつつ、付いてくるのはケルトさん。私はゆっくりと、裏の影に隠れて誰も踏み込まないような場所に進んでいった。

次は、4人にこっそり付いていくと?

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