おまけ 3人の女神の集いと語られなかった未来
100部記念だけど、話が重い! 暗い話になりますので……嫌いな方は飛ばしてください……。
私は、古びた教会に来ていた。
何時もはマリアさんの様子を見守っているけど、ハトホルから話があるという事でここに来ていた。
真っ暗な教会が鏡から光りに照らされてそこにいる。お婆さん……ハトホルが居た。
「あら、早かったわね」
「流石に約束を守らない私じゃ無い」
「後、もう1人か」
私は光を放ちながら顕現して、ハトホルに向かって歩くと。隣から、また新たに光が放たれた。
彼女はティアマト、幼女の様な姿だが……私達と同じく長い事生きている。
「遅くなった」
「さて、聞かせてもらうぞ」
「な、何の……ことかな」
私は誤魔化す、それが無駄という事は分かっているけど。ハトホルは「全員の女神が知ってるのよ! 観念しなさい!」と答えティアマトも「3回以上、時を戻した事説明してもらわないと」と2人して問い詰めてきた。
そう、私はマリアさんを助ける為に数度、時を戻している。ノルンという女神に頼んで。
「言わないと……ダメですか?」
「当たり前、普通に考えて異常」
「そうだ、ノルンに聞いても本人から聞けと言われるし」
私は「しょうがない……ですね。逃げられませんし」と呟き、語りだした。
転生をさせた後と……私の過ちと変えないと行けなかった未来を。
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事の初め、転生を任されて……白雪 葵にスキルや種族、身分を聞いて適当の体に入れようとした。
一応転生する際、記憶の容量が耐えられなくなるため。10歳までは入れる事を許されていない。
ターゲットは半魔で生まれてきた少女だ。その体に入れよう……と申請をだした。
私はよし、なんとかなるでしょ。という事で離れようとした。
私は見ていなかった、その少女がどんな生活をしていて……どんな風になっていたのかを。
そして、聞こえてきたのは……悲鳴だった。慌てて見た私は……驚愕をした。
「嫌、嫌! イヤァ――――!」
最初に見た時は確かに屋敷だった。しかし、映像には小屋でも無く牢獄。いや、監禁部屋と言ったほうが正しかった。
体を叩かれ、折られ。食事も無く……血を抜き取られ、記憶の混濁と共に痛みを含んだ悲痛な叫びを上げていた。
それなのに、やっている本人は心を痛めるどころか……笑っていた。今までの反応が無くてつまらなかったとか、言っているように。
そして、精神は簡単にへし折れ……白雪 葵だったものは、毎晩荒れ狂っていた。
途中から、溢れ出す魔力で体を蝕み……血を吐いていた。監禁部屋は、魔力によって明らかに傷後を残していた。
「アアァァァ――!」
という声がした瞬間大爆発を呼び、その規模はマルズダマ国全体に及んだ。
私は、最初の……この時に自分の過ちに気づいた。
この少女は、報われずに記憶を入れられ。しかも、地獄の状況だった事を……。
その時、私は急いで……時の女神に頼みに行った。
「ラクシュミー、貴女何をしたの? 普通にやったらこんな結果にならないはずよ?」
「何もかもタイミングが悪かったのかもしれないわ。時を戻してちょうだい!」
私は詰め寄り、淡々と答えるノルンに。何とかなると思い思考しながら言う……絶対に何か方法はあると。しかし、ノルンが言った言葉は。
「……正直に言うわ、どう頑張っても……この子は救われない」
「どういうことよ」
「そのままの意味よ、今可能性を全て探って……記憶を入れるタイミングをずらして計算した……だけど無理」
運命の神とも言われるノルン、その女神が無理という言葉を使う事はまずない。全ての確率を測った上で検証して言うのだから……。
私は信じられなかった。変えられる……未来を変えないと行けない。
そう思ったのは、その映像を見てから……見た彼女過去だ。
同じとは行かないけど、父親に酷い事をされ……虐待を受け、食事を与えられず。雨の日であっても、家の中に入れてもらえなかった。
彼女はそれでも、生き延び……両親が逮捕され、虐待が浮き彫りになったことで一命をとりとめ。ある社長を務めるまでに至った。
「絶対にあるはず、貴女にも出来なかった確率を」
「はぁ……やってみるといいわ、私は時を戻すだけ。手伝いも一切しないわ」
そうして、私は数回なんてものじゃない。数万回と進めては巻き戻した。
記憶を入れないという、選択肢を使ったり。逆に危ないとされる最初に記憶を入れる事もした……だけどダメだった。
およそ、50万回を迎える時に1つの可能性を見出した。それは禁忌に近く、非干渉をギリギリ通るやり方。
場所を監禁部屋ではなく、小屋にすること。そして……私が魔力の管理した状態で、過去の記憶を一部改変や消し。12歳で死んだ後、体が本当の死を向かえる瞬間に記憶を入れ……蘇生させる。
そうすれば、死んだ事を知っている為、虐待者もおらず。精神が不安定にならない……半魔のため体の再生能力は問題ない。
小屋にするのはその後に精神を安定させる為、魔力の操作は記憶が無くなった際に暴走を防ぐためだった。
「……やった、出来た。やっと彼女が生きられる道を見つけた」
「でもその方法、貴女はずっと……魔法を抑え続けなければならないわ」
「今更ですね、もう私は覚悟を決めたんだから……この莫大な、爆弾を抱えてないといけないけど。多分あの子の運命はいい方向に向かってくれるわ」
そう言って、映像で鏡に向かって両手を掴んでいる。彼女の元に向かった。
――――――――――――――――
私はいい終えると2人を見つめた。
「どうですか?」
「50万なんて、普通じゃないわ……あの子の過去は私は見たことないけど。半魔の子の過去は知っているわ」
「なんでそこまで……貴女にとってはただの仕事のはず」
私はその言葉に答える様に、笑った。あの時、ノルンに言ったように。
「何故か私と似ていたのよ……それだけ」
そうして、私はこの場から去っていった。
次は、6章の初め。まったり日々と?
6章は、学園生活メイン予定ですよ~




