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○地獄八景亡者戯◉ラウンド6

 そこにいるのは三途の川の渡し鬼、船頭の青鬼であった。まずは与太郎の船賃が計られようとしていた。ここを担当する青鬼には新卒のルーキーであったが「はいあなたの死因は?」そろばんを持ちながら聞いてきた。どうやら死因で料金を決めるようであった。「へえ、魚屋の五平の野郎がお屋敷の魚をおろし終わった後、おいらに鯖を一本くれたんで二枚におろして骨のついた方は引き出しにしまって、肩身を捌いて一杯やりながら食っていたら、苦しくなってそりゃもう七転八倒(しちてんばっとう)するわでポックリ逝ってしまいやした・五平のやろう腐ったサバ食わしやがってあのやろう」青鬼は「ふむふむ鯖で死んだとなさんぱ二十四、二十四文だお前さんは」とそろばんを弾いて船賃を決めてしまった。それを聞いていた喜八は「清やん、オイラたちはフグだから29(にっく)で十八だな安くついたな」と聞いた清六は「おいもっと値切ってみようぜ」「いいねぇ団体割引って方法もあるんじゃねえか」二人がそんな話を詰めていたのだが康成(やすなり)が勝手に話を進め九人で一千文を支払ってしまったのだ。

 喜八は肩を落とし「まったく康成(やすなり)様は面白みのねえことしなさって」「だよな。色々繰り広げるのも旅の楽しみだっていうのによ」清六も同意していた。さて何はともあれ渡し舟に乗船すると三途の川をわたり始めるのであった。

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