西暦2019/3/25(月)
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(忘れぬうちにメモ。)
昨晩は黒いたまに頭を突っ込んで、ロス128bにある「ペリロイド」と呼ばれるアバターに意識を転送。
ロス128bのハルマの家の近所を散策した。夢から覚める間だけの軽いホームステイ気分だ。
見たことも無いような風景。
ちゃんと空は大分暗いが青い。
地球で言うところの成層圏の宇宙側のコントラストというか。
木が多く、ほぼメープルだ。
空気は綺麗。適温。鳥が飛んでいる。
それはいい。
とにかく初めてのロスで特に印象的だったのは、非現実的な風景だ。
まさに別世界。
赤く優しく光る小さな太陽の赤色矮星はリングの空を照らし、若干青く染める。
そしてそのまま反れた地上の先を見上げてゆくと灰色の星に隠れるまでリングが反って、
夜の明かりが上空に見えるのだ。
ところどころに物資の配送エレベーターのレールがロス128bに向かって上空に伸びているのだが、上空を見上げるとそれが無数に突き刺さっているように見える。
そのエレベータの線たちが優しい太陽の光を遮り、星に縞模様のような影を落としている。
地球では見れない異様な光景だが、どこか神秘的な様相を呈している。
カラッとした心地いい風、澄んだ空気。
程よい気温。鳥のさえずり。
そう、この居住空間はいわば「超快適」だ。
食事もいらない。1日1回、夜に医療ポッドで寝るだけだ。
移動もほぼ要らない。情報は古いもの以外は大概どこに居ても手に入るそうだ。
スマホみたいなものでも携帯しているってことだろうか?
というか、そこかしこへの移動は本体ではなく全て「ペリロイド」でおこない、本体が外に出ることは無い。運動も不要。勉強も不要。知識はダウンロードできる。
この「ペリロイド」はペリサイトとアンドロイドの融合で名付けられたらしい。
脳と血管の間の組織であるペリサイトと、それを人工的に作った
人型ロボット=アンドロイドで包み込んだ技術の結晶。
どんな仕組みかなんて、知らない。聞いても俺にゃ分かるわけが無いと思う。
五感の全てが網羅されている。足の速さや頑丈さは肉体よりもはるかに上回るようだが
脳伝達に依存するらしく、肉体とあまり変わった気がしなかった。
上達にはトレーニングが必要らしい。このロスにはペリロイドのデスマッチ施設もあるそうだ。
それを聞いて、
「すげえ!マトリックスじゃん!!!!トレーニングしたい!」
・・・と思ったのも束の間。
それは生活するうえでは意味が無いという。
なぜならペリロイドは人間の10分の1程に軽く、ドローンのようなプロペラで空を飛べる。
車輪を付けたり、蜘蛛のような沢山の足を付けたり、弾丸のような形に姿を代えたり・・・
体にいろいろとオプション機能がついているそうだ。
簡単なハンドジェスチャーでそれが出来てしまう。
ハンドジェスチャーとは、何もかもがまずグーパーグーパーすると起動するロック画面から
ロック解除の手の動きを行うことで開始できる。
その手の動きとは、右手左手の親指が各指に触れられる関節の全て、あるいは関節から関節への親指のスライドなどの軌跡パターンを予め決められる。このパターンによりハッキングによる乗っ取りが発生しても体の自由を奪われることは無いという。
その為、特にそのパターンは目で見ないこと。
これがセキュリティルールだそうだ。
目で見ると、その記憶映像からパターンを辿られてしまうからだ。
メニューを開くとハンドジェスチャーによる入力を行って様々なことができる。
例えば左手親指を中指の第二関節に触れた状態でそれを見るとプロペラメニューが発動する、といった操作インタフェースだ。自由に体に装着されたモジュールの起動スクリプトを登録できる。
左手の親指を握ったこぶしをクルっと反時計回りに捻れば左手のメニューが。
右手の場合は時計回りにクルっとひねれば右手メニューが出てくる。
呼び出し方法や決定ジェスチャーは声でも瞬きでも、とにかく色んな手段でカスタムが可能。
ハルマが貸してくれたこのペリロイドには、口を一定の大きさ以上に開いたまま瞬きを2連続すると
写真を撮る、みたいな設定にしていた。
これはハンドジェスチャーの応用だが、別に手での操作に限定されているわけではない。
耳をひっぱりながら、鼻をつまみながら、片足を上げながら、様々なバリエーションがある。
聴力も調整ができる。音量メニューを開いたら親指の腹を上下に中指で撫でるのだ。
これは最大にすると厄介だ。そばで揺れるメープルの葉がこすれる爆音のせせらぎ中に、かすかに数百メートル先のハチの羽音まで聞こえてしまう。ギャー!うるさい!というほどではないが、情報量が多くなるせいか、クラクラするので抑制機能が備わっている。
地図も見れる。これも親指の腹を自由に撫でて操作する。
親指がちょうどタッチパッドのような操作感だ。
ロスの住人はこのような体で宇宙やロス128bに資源を取りに行くのだ。
大抵は装備のカスタムで事足りる。カスタムが足りなければドローンに届けさせればいい。
トレーニングするとしたら、デスマッチ用の戦闘だろうか・・・
とにかく五感と意識は超明瞭だ。
!!!
そうだ。視力も。
コンタクトを付けている感覚だったがそれ以上に視力が良い。
現実じゃひどい乱視で、コンタクトを付けても若干にじむ世界だ。
こんなに細かい物や遠くのものが、、、、遠くの建物の形や揺れる草の先までが、、、
こんなに明確に見えたのは、幼少期以来かもしれない。感動した。
とても夢の世界とは思えなかった。
視力だけでなく視界も広く、感覚が研ぎ澄まされているような気がした。
しかしこれは夢なので、何か非現実的なことが叶ったとしても夢で終わる。
きっとこの感覚は今だけなのだろう。
だがしかし、夢から持ち帰れるものが1つある。
そうだ。
わずかで、そして稀薄性の高い
「記憶」だ。
ここがもし本当に未来なら、
例えば誰もが想像するのは過去の競馬結果だろう。
夢から覚めたら大儲けできるはずだ。
映画バックトゥザフューチャーの敵役のビフから学んだ。
未来に行ったらをスポーツ年鑑を見よと。
ビフはスポーツ年鑑を過去に持ち帰り、馬券を買いまくって大金持ちになったが
その話の中では未来はとんでもなく荒廃してしまった。
そんな未来は嫌なので、ちょっとだけでいい。ちょっとお試し程度に。
と、ハルマのペリロイドと共に近くのライブラリー(図書館)を訪れた。
この図書館に紙は、存在しない。
全てデータだ。
古い地球のデータはロス内のネット上にはさらされていない。
平気で過去の遺産を消しにかかるバカがいるらしく、
スタブ環境、つまり外部からのアクセスが不可能な孤立した環境として点在する
このライブラリーにのみ、古いデータが保管されているらしい。
だが調べていてふと思った。
スポーツ年鑑で競馬もいいのだが、一回のレースに大金を掛けるにしても元手が少なすぎる。
仮にあったとしても、1億も張ったとしたらきっとその馬券の倍率は大幅に下がってしまうだろう。
また、沢山のレースの馬を記憶して勝った金を何度も全ベットし続けるとすれば日程とレースナンバーと馬の名前のセットを沢山覚えておく必要がある。そんなに覚えられる自信はない。
カジノは日本には無いし何より過去の結果は高額な、例えば歴代JACKPOT取得者のような
人の名前くらいしか記録されていないだろう。
もっとスマートなものは無いか。
・・・と、ちょっと考えて、もっと強烈で一発逆転、覚えやすい日本の博打があるじゃないか。
「ロト7」にした。
14桁の数字を覚えればいい。それなら得意。
今日が 2019/3/24 だから・・・次回は・・・
よし!1等当選者なし。相当キャリーオーバーが貯まってる・・・!!!
これだ。これしかない。
「ロト7 2019年3月29日第310回当選番号」
17 25 26 28 31 32 37
いーな富豪風呂には再三踏みな
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こうして、目が覚めるまで、夢の中で延々とこれをつぶやいた。
目を覚ましてすぐにこの数字をこの夢日記にメモった。
あとで近くのイオンモールにある宝くじ屋に買いに行くことにする。




