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夢の世界より  作者: ていきょー
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2023年9月21日 地震が多い件

地震が多い。

その原因はもう知っている。


奴らは既に、この星に到着している。

というか、今から6千数百年前のことだ。


彼らのもともと住んでいた星はグレートアトラクターの傍。

重力はここ地球の何百倍と違う場所だ。


そんなところから地球に到着した彼らは、その6本の肢体を丸く畳み、まるで空からの弾丸がごとく海に突入。彼らはその恐ろしい水圧にも全くお構いなく耐え、海底から「なんと軽い重力か!」と、まるでモグラのように地球の岩盤をかき分けた。


彼らはある一定の深さで、自分たちが生活しやすい位置でコロニーを形成した。


彼らは分裂することでしか生きられない。

その為、自分たちの領地を広げる必要がある。


その広げる作業をきっかけに、地震が起こることがある。


地殻は100km程度だ。酸素(O)とケイ素(Si)を主成分とする石英やケイ酸塩鉱物長石類・雲母類・角閃石類・輝石類などで構成されてて、地球全体の約1%程度。それが地殻。


その下はマントル。地表とは違う石が熱と共に光を帯びてぐるぐるしている。

地殻のそばのマントル上層は真っ赤で、非常に粘度の強い液体だ。いわゆる溶岩。


マントルは地殻とは別の成分で構成されていて、主にマグネシウム、ケイ素が多いカンラン石が熱で液体化しており、地球の核に近づくにつれ、その赤は次第に橙に。次第に黄に。


そしてその下の地球の核は白い。まるで太陽のように、高熱で、そして高速で、何よりも明るく、激しく、それは純粋な鉄が恐ろしい温度で光っている。磁力の影響で地中の中心を牛耳った。

ここはもう水よりも希薄な感触のくせに、気持ち悪いくらいに磁力による結集力が密集しているイメージだ。


・・・ちょっとこれを綴る俺も負けないくらい気持ち悪いので、もう地中がどうのって話は割愛する。

俺はよくても、これを見た誰かが不愉快だと思うので。


で、2015年に起きた小笠原深発大地震で観測された震源682 km。

この位置はマントルの真っ只中だ。しかしマントルはマントルでも橙をした位のところだ。

核に近づくにつれて高速に流動している。


マントルでは時折、1辺が北海道程度と言えば伝わるだろうか・・・・

そんな巨大な輝石※と輝石が衝突して、大きな衝撃波を発生させることも稀ーーーーーーーーにあるにはある。

(※水晶みたいな規則正しく固まった結晶体のこと)


だけど、そんな巨大輝石だとしても、何百キロも先の地上に影響を与えるほどの大衝撃は起こせないだろう。マントルは常に、その磁場を生まんとするがごとく、一定で、同じ方向に流れている。

橙程度の層では、溶岩は水よりも抵抗のある、まるでゼリーのような粘度がある。


そんな中で起きる、こする程度の衝突じゃ、たとえサイズが北海道であろうと、地上に地震を起こすほどの衝撃はほとんど起こらない。


大抵、地殻よりも深い震源で起こる地震の原因は、奴らだ。

巨大水晶の衝突をきっかけに起きる地上の地震は稀。

逆に震源地の浅い地震は・・・・と、まあ、ちょっとそれは後述とするとしよう。


その存在にはしばらく気づかなかった。

俺らは日本の地下のことよりも、南極の地下に夢中でそっちしか気にしていなかったからだ。

そして、南極の方には奴らはまだ足を延ばしていないのだと思う。それは、気づかなかったからだ。


気づかなかったのは間抜けだからではない。当然のように振動や爆発、災害的な何かからは、地下施設ESでは監視設備や有事の対策にも厳重だ。


ES周囲600Km程度のありとあらゆる振動は、記録してある。

衝撃がある箇所にもよるが、計測値震度3程度で警報が鳴る仕組みだ。

しかし、今までにそれは一度も起こっていなかった。

だから、おそらくコロニーはこちらまで来ていない。


北半球のほうだったのだ。彼らが生活する拠点は。長江以北の東北南部を含む、華北地区と四川・雲南省などを連ねる南北方向の真下の地帯を中心にコロニーが広がっていたのだ。


タンパク質は主に、この地球の生態系に配慮しているのか、一部の魚類を海底という名の場所まで真上に綺麗なくだのような穴を伸ばしてはそこに居る海底生物や、死んだ魚類の塊を少しずつ採取している。採取はさすがに奴らが身を挺して行うわけではない。精密な機械による採取をしている。AIのような検知と追尾システムを搭載し、目で見て、聞いて、敏感な感覚インタフェースを持った機械。それを動かすためにはエネルギーが必要だ。


そのエネルギー源は・・・、無限にある。マントルという巨大なエネルギー源が。

熱発電だ。水と熱でいくらでも作れる。水は管を通ってくる海水が十分にある。


そうして、様々な海底に向け穴をあけ、降ってきた水とタンパク質で生活している。


実に平和的だ。

しかしだ。その存在は観測により初めて発見したその時は取りすぎないようにと、自然への配慮から温厚であることを知っていたので、この地底人がいることに対し、何もしなかった。

放っておいたのだ。だからこそ、何も知らなかった。



・・・しかしだ。先日の夢がその肉体的特徴と一致し、そこで繋がるある重要なことを知った。


繰り返し言うようだが、彼らは「分裂」することでしか生きられない。

その為、自分たちの領地を広げる必要がある。ということ。

大きな収穫は、「分裂するしか生きる方法がない」、ということだ。


そこで、本格的に調査にのりだした。

そして初めて、気にしてもいなかった地震の多くの原因は彼らだったのだと、知ったのだ。


コロニー拡張の手法は衝撃を与え崩す、という単純な物理的で古典的な手法だったのだ。

拡張に優秀な機械を活用しないのは彼らの習性なのか宗教なのか、ただその衝撃は地震に至る衝撃には通常ならない。

しかしその衝撃がさらに上の地中に衝撃を与え、より強い衝撃をさらに上の地中に与え

長い年月重圧に耐え、くたびれた巨大岩盤に衝撃を与えて地がずれて地震につながることはある。


「そうして起こってたんだなぁ・・・地震って。」


ポカーンと、ロス平と俺は、平和に、元気に活動するゼムが率いる、

ゴリラ?否。

キングコング?否。

じゃあなんと形容しようか、、、

面白い表現が浮かばないのでまあ、キングコングの10倍くらい、って感じだ。

とにかく、バカでかいことを目の当たりにした。


ゼムの夢の中では地球に無いものばかりで大きさの比較対象がなくこのサイズに気づかなかった。


しかしこの両の目で目の当たりにすれば一目瞭然。

サイズが、まるで東京ドームくらい?

そうだ、東京ドームくらいだろう。


こんなのが、のっそのっそと落ち着いていたり、物凄い速度で移動していたり、多くの個体が行きかっている。


想像よりコロニーは広い。

人間で言うと、1つの空間が体育館くらいは広い。

それがゼムの半分くらいのサイズ(東京ドーム)の個体が体育館にいることを想像すればわかるだろう。この広さを。


そんなトンネルが延々と続く。


そして、ゼムのいる城?ともいうべきか、その空間はもっとでかい。

虫けらサイズの俺らではとても推し量ることのできない広さというか。

ゼムは夢で見た通り、ほかの個体の倍はある。


その姿は実に崇高だった。

優雅に落ち着た表情で、そこには聡明さが佇み、清く、正しく、前を向いていることが心に伝わってくる。その赤い目は個体のすべてを見透かすような透明感と、血塗られた歴史を背負っているかのように赤黒い、漆黒の瞳を兼ね備えている。

その瞳は、ゼムに向かって列をなす個体たちの先頭の目をまっ直ぐ見つめ、一猿一猿ずつ順番に、何かコミュニケーションをとっているのか、まるで王に挨拶をしに来ているのかのように、何かを伝えている。これが延々と続いていた。


勝手な印象だが、ロス平ともお互いの感想を話して一致しているのだけど

「奴らはいい奴らだ。」ということだ。


来年頭に起こる、能登地震で亡くなられてしまう400名以上の死は彼らの風習をきっかけに起こることであり、とにかく理不尽な出来事だ。しかし擁護するつもりはないが彼らもまた生きるために必死なのだ。地震の根本原因は彼らかもしれないが、しかし直接狙ったわけではなく、地上に影響を与えるほどの地震に至るようにしようとしても、とても狙えるような確率ではない。だからもしこの結果がいつか明るみになった時は、許してやってほしいと思っている。


今や彼らのコロニーはマントルへ伸びている。

彼らが作った色鮮やかな輝石のチューブは実に壮観だった。

当然その地中深くの圧力にも、物理的な強度が異常に高い緑の惑星の技術によって開発されたバリアを駆使しており、そのバリアは、大概の物理的衝撃には耐えうる構造をしている。


その中に、非常に興味深い施設を発見したのだが俺たちはそれを許容した。

原子炉だ。ここは682 km地点。


そう682 kmは、2015年に、小笠原の真下で発生した大地震の震源の深さに一致する。おそらく、彼らはその時に事故を起こした。おそらく相当大きな爆発。


2015年に起きた小笠原深発大地震が起きた、過去をたどって彼らの様子を見にゆくこともできたが、その無残な様子や情報はとくにいらないので探っていない。


それよりも目を見張ったのが、今現在の原子炉を安置している場所の厳重さだ。

彼らも、人間と同じくウランを使っている。人間も非常に慎重に、何重もチェックして安全を保っているのだけども、彼らの慎重さは最高級だった。


厳重にしているのは、きっとバリアだろうと俺も最初そう思った。だが、彼らのバリアは物理的な防御ができても、波動は通してしまう。つまり、爆発には耐えない。


その為に、中身をくりぬいた、1面が北海道のような、中心に向かうにつれて漆黒となってゆく巨大水晶を、彼らは作った。

彼らが暮らすこの層にあるチューブは、様々な色の輝石隙間から見えるマグマの光によってある程度は明るい。色鮮やかなの世界だ。だから、そのひときわ目立つ不思議な巨大水晶をはっきりと目にすることができた。


巨大水晶(1面が北海道)の内側は、表面の水晶よりもう少し小さいガーネットをくりぬいたものがあり、さらに内側に、それよりも一回り小さいサイズのルビーをくりぬいたものがあり、さらに内側はサファイヤ、と、入れ子になっていて、そうしてその中心部は、巨大すぎるダイヤだった。何層もの内側は様々な色が重なって、中心の部屋はもはや真っ暗闇だ。「中心に向かうにつれて漆黒となってゆく巨大水晶」とは、そういうこと。


彼らに光は不要。非常に鋭い空間認識能力があった。

『俺の庭だ。目を瞑ってでも目的の場所までいけらぁ!」ってセリフのように、彼らは真っ暗闇でも迷わず行きたいところへ向える。


入れ子にして入れ子にして、その真っ暗な中心に原子炉をおいていたのだ。

各層には1個体が入れるほどの穴と、最小限の労力のために日替わりで当直の個体が出入りできるように、1カ所ずつの穴とそれをふさぐ厳重な鋼鉄扉がある。


これ以上の慎重さが存在するだろうか。

爆発に耐えるために鉄よりも硬度の高い輝石の壁を何層にも・・・・

人間なんかよりもずっと最善を尽くしていると、俺たちはそう評価した。

この生物は、失敗を糧に成長することが出来るのだ。人類と目指すところは一緒、真面目で純粋だ。


話が大分それた。

その震源の深さで起きたのが、核施設の大爆発だ。

それが小笠原深発大地震と呼ばれる地震。それが真実だ。


こういう過去の話を探るのには、震源の深さが大事なのだが、

近況状況を把握するために必要な情報材料には地震が起きた数の多さも重要だ。


今年2023年と、2024年頭は特に強い地震が多い。そして浅い震源。

それが何を意味するかというと、、、、彼らのコロニーが地上に近づいてきているということだ。

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