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夢の世界より  作者: ていきょー
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西暦2018/9/13(木)

昨日はビックリワクワクすることが起きた。

それは、黒い球体の向こうに人がいて会話をした!


声は小学生の高学年、もうすぐ中学生な感じがした。もう中だ。そんな声。


「うわっ!・・・石ころがいっぱい・・・なんでだろう?見たことない素材だ・・・

ん?!何だこれ・・・あーあー!あーあー!こーえーがーひーびーくー!」


そして相手は、奇跡的に日本語を使う。


「もしもーし!こちらの声は聞こえますか?」


「・・・え!(がしゃがしゃ!)いってて・・・!誰??なにこれ!」


「あなたは誰ですか?私は鉄平と言います。」


「僕は、は、ハルマです!」


「ハルマくんっていうんだ。すごいね。こうしてここで、誰かと話が出来るとは思わなかった!」


「・・・ええと、はい。」


少しどもった。

ビックリしているのか、照れているのか。それとも緊張しているのだろうか。いや、普通に考えて怪しいよな。とにかく、怖がらせたくない。あわよくば色々聞きたい。なんてといっても日本語だ!この機会は逃したくない。


「いきなりごめんね。ビックリしたよね。でも、怖くないから安心して!決して怪しい者ではありません。」


いや、十分怪しいよね。。。急におじさん声に話しかけられたら誰でもそうなる。そうだよね、わかる。


「はい。個人情報はその・・・あまり」


「ああ、そうだよね・・・!ごめん。怖いよな。ただちょっと、もう少し聞きたいことがあるんだけど、

いいかな?時間は有る?答えたくないことは答えなくてもいいんだ。」


「時間は有るけど、言えることと言えないことは、ある。」


「おお!そりゃそうだ。それなら言えることだけでいいよ。例えば、ハルマくんがいるそちらは、どんな場所?あと、その場所の何に向かって話しているの?とか。マイクかな?例えば、こっちの情景が見えてたりするのかな?」


「ここは、僕んちの庭です。今お昼で、えっと、黒い不思議なボールのようなものに話しかけてます。

姿は見えません。本当に真っ黒です。」


「そのボールは、高さ3メートルくらいの大きさ?」


「いえ、サッカーボールくらいです。」


「なるほどなるほどふむふむ」


きっと同じ性質のある球体だ。ワームホールみたいになってるのか?それにしても、向こうはそんなに小さいのか。


「こっちも黒い球体でね。でも大きさは私の身長の2倍くらいあって、そっちのよりずっと大きいよ。」


「・・・へえ、そうなんだ。」


「逆にさ、聞いてばかりじゃあれなので何か聞きたいことはある?」


「そこは、どこですか?」


「こっちは・・・なんだかよくわからん場所なんだけど、たぶん日本だと思う。空が暗くて夜っぽいな。」


「・・・・。自分でもよくわからない場所に居るんですか・・・?日本・・・?」


怪訝な表情なのが見えはしないが、想像がつく。そんな言葉のトーン。


「日本ってことは近いのかな?しかし日本だなんて、右翼って組織の人がそう言うって聞いたことがありますが、おじさんは右翼の方ですか?」


「うーん、若干右翼寄りの思考かもしれない。日本大好き人間だからなー。何か変かな?しかし若いのに良く知ってるじゃない。右翼だなんて言葉。おじさん関心した。」


「へへっ」


じじくさい口調で返すと、向こうも何となく安堵のトーンになってきた気がする。


「じゃあ、次はこちらの番ね。ハルマ君は、なぜその黒い球体に話しかけようと思ったの?」


「ええと、独り言をしてたら声が響いてなんか面白くなって。」


「そんな面白いんじゃ触りたくならない?でも触ってはいないよね?」


「触ってないです。本当に真っ黒で、声も響くのでなんかおかしいと思ったのと、おかあさんには普段から『何でもかんでも触るんじゃないの!』と怒られていたから・・・」


「うん。絶対触らない方がいい。多分触った部分が消し飛ぶから気を付けて。」


「ええっ!やっぱり!先にまずその辺にあるメープルの葉でツンツンしたら、

この黒い球に少しずつちぎれながら吸い込まれてったので、手で触るのはやめておきました。」


「それは賢明な判断だったね。で、メープルってことはー、そこはカナダかい?」


「いえ、違います。カナダは第1区画で、ここは第81居住区画です。」


「んんん?居住区画ってなんだい?SFみたいだな。念のため聞くけど、そこは地球だよね?」


「あはは!そんなはずないでしょ、ロスですよ!」


「(ん?地球じゃないけどロス?)へえ!ロサンゼルスかあ!」


「いやいや、ロスです。ロス128bの第81居住区画です。」


(んんんんん?ロスって略すのが流行ってんのかな?128?番地かなんかか?・・・まいっか。あんまり細かく聞いても無粋だろう。)


「あ、そうそう、そっちは今何年かな?こっちは2018年なんだけど。」


「せいれき2018年です。おじさんの方と時間は同じようですね。」


黒い球体の下に、細切れの葉と、丸ごと緑の葉が1枚落ちてた。


「おお、カナダのマークの葉っぱだ。」


「???カナダ?」


「たぶん君がツンツンしてた葉っぱの一枚がこちらに届いてるよ。やっぱり君は海外の子なんじゃないか。それともこの形の葉って、日本にもあるのかな?」


「いやいやー、どこいったって見渡す限りメイプルばかりじゃないですか。」


やはり何かがおかしいと感じたからか、そう言われたところで目が覚めた気がする。

相手先が地球じゃない・・・?だなんてこと、有り得るか?

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