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マジか

翌朝。


「やばい!」


 エイヤは時計を見て飛び起きた。


「遅刻する!」


 顔を洗い、着替え、急いで家を飛び出した。

 駅まで走る。


「ハァ……ハァ……」


 大学へ向かう。

 ところが。


「……あれ?」


 大学の前まで来て、エイヤは足を止めた。

 人がほとんどいない。

 スマホを見る。


「…………」


 もう一度見る。


「今日、休みじゃん」


 大学を見つめる。


「何しに来たんだ俺……」


 家に帰ろうとして、足を止めた。


「せっかくここまで来たし」


 エイヤは方向を変えた。

 向かった先は――


 KUROWADA FIGHT GYM。


 ドアを開ける。


「おはようございます」

「ん?」


 中にいた黒和田が振り返った。


「お前、今日大学じゃねえのか?」

「休みでした」

「休みなのに大学行ったのか?」

「はい」

「アホだなぁ」


 黒和田が笑った。


「ちょうどよかった」

「何が?」

「大会の件だ」


 エイヤの表情が変わる。


「3週間後の?」


「ああ」


 黒和田がスマホを机に置いた。


「三熊の代わりにお前を出すって話、向こうに確認してたんだ」


 黒和田がエイヤを見る。


「向こうも了承した」


「…………」


「主催にも話は通った」


「…………」


「正式に決まったぞ」


 エイヤが黒和田を見る。


「俺の試合?」


「ああ」


 黒和田が笑った。


「お前のデビュー戦だ」

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