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倒した敵は俺の力になる 〜魔物だらけのダンジョンを攻略しながら、ドロップ品を配信で売って一気に億万長者へ〜  作者: 上部乱
巽の塔ー巽為風

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第218話 本当にそれを見つけたいなら、見つけようとしちゃダメなんだ。


誰もアラユの問いに答えられなかったが、俺はまだ諦める気にはなれなかった。


「もう一度試してみる」


俺は言った。


ワカナは俺のそばで静かに手引書を開き直し、見落とした手がかりがないか探し始めた。他のみんなもそれぞれ座れる場所を見つけて腰を下ろし、明らかに長丁場を覚悟している様子だった。


俺は知覚の仕方を何度も変えて試し始めた。


まず、位置を固定することにすべてを注ぎ込んでみたが、方向は同じように消え去った。次に極めてリラックスしたやり方に切り替え、ほとんど意志を込めずにその方向を感じ取ろうとしたが、完全なぼやけしか得られず、何も掴めなかった。位置と方向、二つに同時に意識を割り振ってみたが、両方とも絡まったぼやけになり、どちらか片方だけを試すよりもさらに悪くなった。


「まだ駄目?」


サチが小声で尋ねた。


「駄目だ」


俺は正直に答えた。自分の声にすらはっきりと分かるほどの疲労があった。


俺は角度を変えて試してみた――正面から詰め寄る、側面から回り込む、その座標を真上から見下ろすように試みる。どの角度もほぼ同じ結果に終わった。位置と方向は常にどちらか一方を選ばせるように強制してきて、まるで最も根本的な部分に刻まれた法則であるかのように、どうやっても回避できなかった。


ユウキは見ていて、思わず気の毒に思わずにはいられない様子だった。


「一旦休憩しようか」


「もう少しだけ」


俺は首を振った。その動きがいくつもの節に波及し、かすかな機械の擦れ音を立てた。


俺は知覚の強度を調整してみた。全力で集中した状態から、ほとんど諦めかけているような状態まで、段階を追って弱めていき、それぞれの段階での結果を丁寧に比較した――強く集中すれば正確な位置は得られるが方向は完全に失われ、弱すぎれば両方とも完全に消え去り、何も得られなかった。


失敗は数えきれないほど積み重なっていったが、それぞれ同じ苛立ちを伴っていた。それでも俺はそこで止まる気にはなれなかった。


そんな試行の最中のどこかで、あまりに何度も連続で失敗が重なったせいで、俺の集中が緩み始めた。自分でも気づかないうちに意志の力が弱まり、以前ほど意図的に耳を澄ませようとはしなくなり、代わりに半ば注意散漫な状態で、その方向へできる限り軽く、触れるようにしてみた。


その瞬間、俺はかすかに、極めて曖昧な何かを捉えた。それでも位置の感覚と、かすかな傾向の感覚を同時に伴っていた――どちらも絶望的なほど曖昧だったが、以前とは違い、一方を得ることで他方を完全に失うわけではなかった。


俺は固まった。


「どうしたの?」


ワカナが俺の反応に気づいた。


「待って、これは……」


俺は今何が起きたのかを正確に思い出そうとした。


「あまり頑張って見ようとしなかったら、なんだか両方とも少しずつ得られた気がする」


「集中しすぎないってこと?」


サチが興味深そうに尋ねた。


「俺にもよく分からない」


俺は正直に認めた。


「集中の欠如って感じじゃない。むしろ……とても軽い集中、って感じだ」


そう口にした瞬間、不意にあることに思い至った――最初に「たった一つ」のあれを発見した時も、実際には意図的に探そうとしていたわけではなかった。あの時はただ、周囲のあらゆる気体分子を何気なくその像に折り込んでいっただけで、特定の何かを凝視するために意識を集中させたわけではなかった。そしてその異常は自然に、勝手に浮かび上がってきたのだ。


もしあの時、位置をロックして方向を追う時と同じ全力を尽くしてそれを探していたら、あの異常に気づけていただろうか?


その考えは強烈だった――答えの手がかりは、最初から「一生懸命見ようとしない」という行為の中に隠されていたのだ。俺がそれに今まで気づいていなかっただけで。


言い換えれば、もし最初から「あれを見つけたい」という気持ちでこれに臨んでいたら、俺はおそらく何一つ見つけられなかっただろう――見つけたいと思うことは、見つけようと試みることについて考えられないということを意味する。何かの矛盾したパラドックスのように聞こえるが、それはまさに俺自身が、今二度も経験したことだった。


俺は同じ状態を再現しようとし、意図的に意志の強さをその極めて軽く、要求のない水準に保ちながら、再びその方向へと手を伸ばした。


今度も、同じかすかで、それでいて二重の情報を得ることができた――曖昧ではあったが、確かにそこにあった。


「効いた!」


俺は思わず叫んだ。


「今度は?」


ユウキがすぐに食い下がった。


俺はもう一度試してみたが、今回は失敗し、得られた情報はほぼ何もなく、まったく掴めなかった。三回目はまた少し成功した。四回目は空振りだった。成功率はまったく安定しておらず、まるでランダムにサイコロを振っているようだったが、少なくとも最初の一回がまぐれではなかったことは証明された。


「毎回うまくいくわけじゃないみたいだ」


俺は正直に報告した。


「でも本当に、両方の情報を少しずつ同時に捉えられるチャンスがある」


セバスティアンの触角がぴくりと動いた。


「マスミ様、もし一回の試みで得られるものが断片だけだとしても、こうした断片を何度も重ね合わせれば、より完全な何かを組み立てられるのではございませんか」


その一言が何かを俺の中でかちりとはめ込んだ。


俺は意図的にこの極めて軽い接触を何度も繰り返し始めた。一回一回の成否を気にせず、それぞれから得られるかすかでぼやけた情報を着実に積み重ねていった――あるところではおおまかな位置、あるところでは曖昧な漂う方向、少しずつ層を重ねていく。


最初、これらの重なった断片はまだ混沌としたぼやけで、位置の範囲もまだ広く、方向の予測も曖昧なままだった。だが試行回数が増え続けるにつれ、何らかのパターンが浮かび上がり始めた――それまで散らばっていた可能性のある位置が少しずつより小さな範囲へと収束していき、それまで混沌としていた漂う方向も徐々により明確な傾向へと絞られていった。


「これは……」


俺は徐々にはっきりしていくこの重ね合わせた像を見つめた。


「範囲が縮まってきてる」


「マジで?」


ワカナがさらに身を寄せた。


「一発で正確な答えは掴めない」


俺は説明した。


「でも十分な回数試せば、これらの曖昧な結果が重なり合って、実際にどんどん収束していく」


俺はこの過程を繰り返し続けた。一回、二回、十回、何十回と、それぞれが軽く触れるだけで、無理強いも固執もせず、そのわずかな情報の欠片が自然に流れ込んでくるに任せ、着実に形成されつつあるこの像に積み重ねていった。


サチは不安そうにそばで見守っていて、気づかないうちに風纏う爪を時折開閉させていた。ワカナは手引書を手にしたまま、もうページをめくることはなく、意識のすべてを俺の体に注いでいた。ユウキは剣の柄を握る手を一度も緩めなかったが、口に出して急かすことはやめていた。アラユとセバスティアンは少し離れた場所に立ち、静かに待っていた。


重ね合わせの回数が増えるにつれ、それまでぼやけていた確率分布は少しずつ狭まっていき、その中心がはっきりとしてきた。まるで見えない力によって、それまで拡散していた霧が徐々に鋭い核へと凝縮していくかのようだった。


俺は何回それを繰り返したのか分からなかった。分かっていたのは、一回触れるたびに、ある確実な答えへと前回よりも近づいていくということ、位置の範囲がさらに小さくなり、方向の傾向がさらに安定していき、この二つはもはや以前のように互いに反発し合うのではなく、一つの共通した結果へと収束していっているということだけだった。


ついに、また一回のごく軽い接触の後、その重ね合わされた像は、まだいくらか曖昧な縁を残しつつも、十分にはっきりとした範囲へと凝縮した――位置は特定の区域にロックされ、方向は特定の進路をはっきりと指し示していた。両方が同時に存在していて、もう先ほどのような、一方を掴めば他方を失うという行き詰まりはなかった。


俺はこの結果を見つめたまま、一瞬信じられなかった。


「俺……」


俺はゆっくりと言った。自分の声にすらはっきりと分かるほどの震えがあった。


「掴んだ」


みんなが一斉に俺を見た。


「本当にそうなの?」


ユウキが急いで食い下がった。


「本物だ」


俺は確認した。


「一回だけのまぐれじゃない。何度も繰り返して、結果は収束し続けた。今のこの範囲は本当にはっきりしてる」


ワカナが長い息を吐いた。張り詰めていた肩がようやく緩む。


「よかった……それで、次はどうすればいいの?」


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