第204話 難攻不落
「みんなで一斉に、隙を作らせるぞ!」
ユウキが鋭く叫び、真っ先に距離を詰めた。勇気の剣が空中に鋭い弧を描き、ゴーレムの細めの関節連結部の一つに強く打ち込まれる。
剣が命中した瞬間、鈍い金属音と共に火花が散っただけだった。最初のやり取りで浅い傷を残したはずのその関節は、今度はかすかなひび一つ見せなかった。
「どうしてこんな……」
ユウキの表情が曇り、無理やり剣を引き戻して数歩下がった。自分の剣を丁寧に確認してみたが、刃こぼれ一つしていない。
アラユもすぐ後に続き、紫がかった赤茶色の大きな鋏でゴーレムの別の節を強く挟み込んだ。その力は地面をわずかに揺らすほどだったが、その石と金属の外殻にはまったく傷一つつかなかった。
「この防御力、常軌を逸してる!」
アラユは歯を食いしばりながら後退した。鋏に痺れるような痛みが走り、その感覚を振り払おうと手を振った。
プルートゥンシャも重い体をぶつけにいった。分厚い甲羅に覆われた体がゴーレムに正面から激突し、耳をつんざくような衝撃音とともに砂埃が舞い上がったが、砂埃が晴れると、その外殻はまったく無傷のままだった。
「俺の甲羅で突っ込んでも何ともないとはな」
プルートゥンシャが息を切らしながらゆっくりと言った。いつもの落ち着きの中に、本物の驚きが滲んでいる。
マファガイスも側面へと回り込み、可能な死角を探しながら、以前ひびが入っていた関節へ尾刺を強く突き立てたが、また硬化した外殻に弾かれてしまい、その衝撃でくぐもった呻き声を漏らし、自分の握り手の根元に細いひびが入ってしまった。
「俺が試してみる!」
俺は雷霊鳥へと変身して急降下し、鉤爪の手でゴーレムの体を強く掴んだ。
「サンダー!」
電気が掌から迸り、その体を貫いたが、ゴーレムは一瞬止まっただけで、まるで何事もなかったかのように動きを続けた。その一撃はまるでただの通り過ぎる風でしかなかったかのようだった。
「雷すら効かないの?」
ワカナが信じられないというように叫んだ。
彼女は真理の鏡を取り出し、いくつかの光景をめくっていった……
遠くから見ていると、彼女はどこかのホームセンターで電動ドリルと卓上グラインダーの前で数秒立ち止まり、考え込んでから首を振った。それから何かに閃いたように、不意に顔を上げた。
「お前たち」
彼女は何匹かのピクシーを呼んだ。
「クペの入江の武器庫から在庫を持ってきて。急いで!」
ピクシーたちはすぐに飛び立ち、しばらくして何種類もの銃を抱えて転移で戻ってきた――あの麻薬密売人たちから押収した密輸武器、サブマシンガンやショットガンなど、あらゆる種類のものだった。
ワカナはその一つを手に取り、真理の鏡から弾帯を丸ごと複製した。
彼女は銃を装填し、薬室に一発送り込み、狙いを定めた。
ワカナが引き金を引くと、弾丸の雨がゴーレムの体に降り注ぎ、その硬化した外殻に火花を散らした。
煙が晴れ、俺は何か実際の結果があるかどうか見守ったが、その巨体には傷一つ見当たらなかった。
「弾丸すら貫通しないなんて!」
ワカナは歯を食いしばりながら、いくつかの手榴弾も取り出し、鏡ですばやく複製して次々と投げつけた。
爆発音が次々と響き渡り、煙が辺りを覆ったが、それが晴れると、ゴーレムの体はまったくの無傷のままだった。まるでその激しい猛攻がそもそも起きなかったかのようだった。
「これどんな防御力だよ、銀行の金庫まるごと身にまとってるの?」
ワカナは苛立ちながら空になった銃を地面に投げ捨て、すぐさまピクシーの手から新しい銃を掴み取った。
「今それを愚痴っても仕方ない」
ユウキが注意した。顔中に汗が流れ落ちている。泥の鎧の余分な重さが、俊敏さだけでなく一挙一動に重い代償を強いていた。
「私だって愚痴りたくないけど、こいつ本当に重圧すごすぎる!」
ワカナは休まず手榴弾を投げ続けた。
「こんなに皮が分厚くて、こいつ自分の元の姿覚えてるのかな?」
爆発の一つ一つが、俺たちの火力が足りていないことを思い知らせてきた。
「火力不足か……」
俺はピクシーが持ってきた密輸武器の中を探した。
何かあるはずだ、重装甲専用に作られたあの物が……
「これ探してるんじゃない!」
ワカナが重いロケットランチャーを持ち上げた。
「ピクシーが持ってきたのはこれ一本だけか?」
俺の記憶では、倉庫にはロケットランチャーだけでも二十本以上あったはずだった。
そのときフェアリーが俺のもとに歩み寄り、丁寧にお辞儀をした。
「主様のご命令であろうとも、我が民が耐えられる限度というものがございます」
彼女は急に普段とは違う、やけに格式ばった丁寧な口調になった。すぐに理解した――これは彼女なりの、行き過ぎた主に真実を告げるやり方だった。
俺はピクシーたちを見た。誰もが疲れ切った様子で、そこでようやく気づいた――一日中転移で往復させ続けたことが、彼女たちを限界まで追い詰めていたのだ。
「じゃあこれが全部だな」
ワカナの表情も強張った。
「これ、かさばりすぎてピクシーが運ぶのも大変だし、鏡でも複製できない。この一発撃ったら終わりだよ」
「なら今この瞬間を掴んで、決定的な一撃を叩き込む必要がある」
ユウキが剣の柄を握り直し、視線をゴーレムの体に鋭く据えて、比較的弱そうな箇所を探した。
「あの頭の文様の板、たぶんそこが一番の狙い目だ」
「みんな援護して、あいつを正面向かせて!」
ワカナがロケットランチャーを肩に担ぎ、深く息を吸い込みながら、その文様の刻まれた板に狙いを定めた。
「これでも貫けなかったら、こいつをマジノ線まで引きずってって、記念碑にでもしてやる!」
「散開して、あいつを振り向かせろ!」
俺は叫び、全員が一斉に散った――アラユが左から強く攻撃を仕掛け、プルートゥンシャが正面から突っ込み、マファガイスが右側から回り込んで押さえ込み、ゴーレムに体を振り向かせて、ワカナの立つ方向へまっすぐ向かせた。
「今だ!」
ワカナが引き金を引くと、炎を引きながらロケット弾が飛び出し、あの文様の板の中心に命中した。
轟音とともに爆発が響き渡り、その衝撃波が砂埃をあちこちに巻き上げ、みんな思わず腕を上げて顔を庇った。
だが煙が晴れると、その文様の板は完全に無傷のままそこに立っていて、焦げ跡一つ残っていなかった。文様は相変わらず着実に脈打っていて、まるであの全力の一撃が、靴の上から痒いところを掻いた程度でしかなかったかのようだった。
「そんなことあり得るのか……」
ワカナは今は空になったロケットランチャーを手にしたまま呆然と見つめた。声には深い無力感が滲んでいる。しばらくしてようやく言葉が出てきた。
イヤピースの中の視聴者たちも動揺していた。
『ロケットランチャーですら貫通しない、この防御力は壊れてる』
『全力の一撃すら効かなかった、これはガチで絶望的だ』
『このゴーレム、ほぼ無敵じゃないか』
『大丈夫なのか、これ本当に危険な状況だ』
「このまま続けるわけにはいかない」
セバスティアンがみんなの攻撃がすべて効果なく終わるのを見て、深く眉をひそめた。
「あいつの防御力は、もはや通常の手段ではまったく突破できない領域に達しているようでございます」
俺は喘ぎながら、依然として無傷のその巨体を見つめた。これまでにない苛立ちが湧き上がってくる。斬撃も、挟み込みも、雷も、銃弾も、爆発も、どれ一つとしてまともな痕跡を残せなかった。
「最初の頃、あいつに残せたあのいくつかの傷、もしかして……」
ユウキが不意に何かを思い出し、顔に衝撃が浮かんだ。
「あの時はまだ完全に起動しきってなくて、防御も完全には整ってなかったんだ」
俺は歯を食いしばりながら彼女の言葉を引き継ぎ、ようやく全体像が繋がった。
「実際に全力稼働モードに入った後、その防御はすでに、俺たちが正面から突破できるものを完全に超えてしまってる」
みんな息を整えながら、ゴーレムの周りに警戒の輪を作って立っていた。この実りのない消耗戦の中で、体力と士気が少しずつ削られていく。
「一旦下がって立て直そう」
俺は提案したが、その言葉が口を離れた瞬間、あの馴染み深い震動が足元から立ち上るのを感じた。
「この震動……」
サチの表情が急に変わった。
あの断続的な上昇気流がまた前触れなく噴き出し、足元から凄まじい力が真上へと突き上げ、一行全員を一気に空へと巻き上げた。
「まさか!」
ワカナの叫び声が轟く風の音に混じり、体が勢いよく上へと吹き飛ばされた。
「これは本当にまずいことになったぞ!」
俺は叫んだ。その激しい気流に完全に制御を失って巻き上げられていくのを感じながら、一行の姿が急速に昇っていく空の中へと消えていった。




