第149話 酒池肉林
また一晩中続く宴だった。
フィヨルニルが去った後、彼は厨房と観の門を繋ぐ、永続的に開いた通路を残していってくれていた。
大勢の食料部隊とエインヘリャルが、この光の門をひっきりなしに行き来していた。肩に食材やワイン樽を担ぎ、休みなく往復しながら、喜びに満ちた熱狂の中で働いていた。
女神を喜ばせるため、俺は一晩中、寝室の中で終わりのない「肉体労働」に付き合わされていた。
フレイヤの笑い声が部屋の外まで断続的に漏れ聞こえていた。俺の四肢はとっくに力を失っていて、ただ彼女のなすがままにされているしかなかった。
部屋の外では、まったく違う種類の宴が繰り広げられていた。
ベルゼブブとベリアルを討伐したこと、そして厨房の害虫を一掃したことを祝うため、この戦いに参加した者たちは、山のように積み上がった料理と、プール三杯分はありそうな極上のワインを用意していた。
白蟻と蟻たちが葉や枝を運んでは、宴の会場を整えていた。
半焦げの猪の脚が低く垂れた枝からぶら下がり、脂が皮の上を滴り落ち、ジュウジュウと火花を散らしていた。
油でてかてかと光る焼き鳥が木の棚に何列も吊るされ、切り口にまだ血の跡が残るステーキが石の板の上に整然と並べられ、誰でも好きに取れるようになっていた。
黄金色でこんがりと焼けたパンの山が次々と積み上げられ、割れ目からは温かい白い湯気がにじみ出ていた。
蜜漬けの果物が串に刺されて蔓から吊るされ、シロップが果肉を伝って流れ落ち、地面に琥珀色のべたついた小さな水たまりを作っていた。
トレントたちは土のゴーレムを操って、深さ半メートルほどの浅いプールを掘らせた。防水のマットを敷き詰めると、ワイン樽を次々と注ぎ込んでいった。あっという間に、琥珀色の小さな湖が出来上がり、ワインの香気が立ち上って、焼き肉の煙の香りと混ざり合いながら会場全体に広がっていった。
一列に並んだ陶器の甕には、深紅、金色、水晶のように透き通ったものと、それぞれ違う色のワインが入っていて、それぞれが果実と穀物の濃厚な香りを放っていた。
ヴァイキングの襲撃者たちは角杯を手に、頭をのけぞらせて蜂蜜酒をあおり、髭から酒の雫を滴らせていた。荒っぽく口元を拭うと、杯を打ち合わせ、耳が震えるほどの叫び声を上げた。
一方、プロイセンの兵士たちは輪になって座り、小さなガラスの杯でワインを口に運びながら、先ほどの戦いについて低い声で語り合っていた。その表情は真剣で、隣のヴァイキングたちの豪快さとは際立った対比をなしていた。
そして、狂乱の祭りが本格的に始まった。
食料部隊たちが互いに決闘を始めた――互いを「調理」し合うことで勝敗を決めるのだ。
カステラがバーベキューソースを浸した刷毛を武器に、ホイップクリームを塗ったへらを持つ焼きトウモロコシと対峙した。二人は塗っては塗り返し「戦い」続け、どちらも優劣がつかなかった。
トウモロコシの粒はすっかりソースまみれになり、ホイップクリームはカステラの顔中に塗りたくられた。
アーモンドチョコと練乳の缶が取っ組み合いになり、転がり回るうちに互いの欠片が全身にまぶされていった。最終的には二人ともくっついてしまい、離れられなくなった。二人はただ抵抗をやめ、地面に横たわってにやにやしながら、誰かが食べに来てくれるのを待っていた。
クレームブリュレとケバブは長い間もみ合いを続けていた。クレームブリュレは自分のキャラメルの殻を一枚ずつ剥がしては相手に投げつけた。ケバブは竹串を振り回して応戦した。二人とも十分な「味付け」を受けるまで、決して止まらなかった。
敗者――つまり戦いによってより念入りに「味付け」された方――は、両腕を広げて嬉々として大皿の上に飛び乗り、皆に取り分けて食べてもらうのを待っていた。
トーテムの絵を描いた戦士は近くにしゃがみ込み、舌なめずりをしながら乱闘を見物していた。我慢できずに、倒れたクレームブリュレを指でつつこうとしたが、逆にそのプリンに指をぴしゃりと叩かれ、隣にいたズールー族の戦士が腹を抱えて笑い転げた。
ケツァールの羽根を身につけた戦士は、ワインの池のほとりに腰を下ろし、近くの木から丸ごと焼かれた魚を一匹取ると、かぶりつき始めた。パリパリの魚の皮の欠片が服の裾にぼろぼろと落ちても、彼はまったく気にしなかった。噛みながら、周りの熱気に合わせて自分の腿を叩いていた。
ゴブリンとピクシーたちには、この行動がまったく理解できなかった。顔をしかめて、数歩後ずさりした。
そして俺が南米から連れ帰ったあのチンピラの一味も――生まれついての無法者とはいえ、この光景にはさすがに耐えられないようだった。頭を寄せ合ってぼそぼそと話し合い、一人などは自分の皿の焼き肉をそっと遠ざけていた。
一枚のトーストが、いつの間にかブドウジャムに火をつけられて、縁が軽く焦げ、次々と香ばしい匂いを漂わせていた。
ブドウジャムは得意げに自分の頭からスプーンで大きく一すくいすると、トーストの体に塗りつけた。二人は息の合った掛け合いで周りの観衆に呼びかけ、皆に楽しんでもらおうと自ら差し出す構えを見せていた。
エインヘリャルたちは皆、首を伸ばして、この二人が捧げる成果を味わおうと待ち構えていた。
ちょうどその時、塩昆布が大股で駆け出してきて、両腕を大きく広げて間に割って入った。
「駄目だ!やめろ!」
その叫び声は、近くの葉がざわめくほど大きかった。
ピクシーやゴブリン、そしてカルテルの私兵たちも、ほっと息をついて数歩後ろに下がった。
塩昆布は怒りの形相で振り返り、調子に乗った食料部隊たちを厳しく叱りつけた。
「こんなことに蘇生のチャンスを無駄遣いするやつがあるか?その戦略的価値がどれほど高いか、分かっているのか?」
トーストとブドウジャムは顔を見合わせ、傷ついた表情を浮かべた。数秒の沈黙の後、トーストがおずおずと口を開いた。
「分かったよ。じゃあ、一人か二人に少しだけ一口分けるくらいなら、大丈夫だろう?」
彼は自分の体から小さな一切れをちぎり、軽くジャムに浸すと、こちらを覗き見ていたゴブリンに差し出した。
ゴブリンは警戒しながらそれを受け取り、鼻先に近づけて匂いを嗅いでから、ようやく慎重に一口かじった。
次の瞬間、その表情は至福に満ちたものへと変わり、顔全体がぱっと輝いた。
「へへ!うまいだろう!」
トーストとブドウジャムは左右からゴブリンの肩に腕を回し、ひっくり返りそうなほど笑い合った。
「お前はもう、俺たちの一部を食べたんだ。俺たちはもうお前の体の一部になったんだよ――まるで同じ腹から生まれた兄弟、血肉を分け合った仲間だ!」
ゴブリンは二人を見つめ、その名誉に深く感激した様子で、自分の腕をさすった――まるでお返しに自分の肉を一切れ切り取るべきか、迷っているかのようだった。
こうして、この食料部隊たちの一団は、混乱の中でいつの間にか、まったく新しい友情の儀式を作り上げてしまっていた。
近くにいた何人かのエインヘリャルは、興味津々でそれを見つめていた。鎖帷子を着た中世の弓兵は、ゴブリンに向かって杯を掲げると、ゴブリンには理解できない古代語で祝福の言葉をいくつか口にした。ゴブリンはすっかり戸惑いながらも、手にした果実ジュースを掲げて返礼した。
俺と仲間たちが寝室の中でフレイヤの「祝福」を受け続けている一方で、外では従者や配下たちが心ゆくまで宴を楽しんでいた。部屋一つ隔てただけで、まったく異なる二種類の喧騒が織り交ざり、一晩まるごとの放埓な夜となっていった。
夜が明けた。宴の会場のあちこちに、荒らされた料理や食器の山が散乱していた。空になったワイン樽がワインの池の縁に転がり、何匹かのアンドリアス・サピエンスがまだ酔いつぶれたまま池のそばに横たわり、息から酒の匂いを漂わせていた。
トレントの土ゴーレムたちと蟻たちが列をなして後片付けを始め、地面に散らばった骨や果物の皮を一つひとつ運び出していった。白蟻たちは残った食べ物の切れ端を背中に載せ、群れをなして自分たちの巣へと運び込んでいった。菌類を育てるためだ。
正午になってようやく、外に倒れ伏していた者たちが一人また一人と目を覚まし、腫れぼったい頭をさすりながら立ち上がり始めた。
そして俺は――フレイヤの祝福を受けながら――なんと夜明けまでずっと「全力疾走」を続けることになっていた。
『これで、お前は神の一柱と肉体的な繋がりを持ったことになる。お前の成長とレベルアップの障壁は、大幅に軽くなったはずだ』
彼女は神同士の声で俺の耳元に囁いた。その口調には、高みから見下ろすような満足感が滲んでいた。
これから成長が加速していくということなのだろうか?俺は半信半疑で自分に問いかけた。どれだけ強くなれるのか、正直まったく想像がつかなかった。
『調子に乗るなよ、濁世の人間。お前がこれから直面する試練は、おそらく今のお前が想像できる以上に強大なものだろう』
フレイヤは指先で軽く俺の頬をなぞり、満足げな笑みを浮かべたまま、寝室を後にした。
俺は痛む体を引きずりながら、サチたちを連れて一緒にゆったりと湯浴みをした。
フェアリーは水を張った盥を手に、温泉の湯で俺の疲れを洗い流してくれた。
サチは俺の肩にもたれかかり、調子外れの鼻歌を口ずさんでいた。ワカナはというと、両手ですくった水をユウキに浴びせかけ、笑いながら「ごめん」と謝りつつも手を止めなかった。
湯浴みの後、俺たちは小さなテーブルを囲み、のんびりと朝食を楽しもうとしていたその時――俺の代わりにカルテルの構成員をまとめている、ラトンというあだ名の小柄な男が、慌てた様子で駆け込んできた。何か俺に報告したいことがあるのか、苦しげな表情を浮かべていた。




