第145話 魔王を電撃で炙る
ベルゼブブは巨大な食卓の上で、めちゃくちゃに暴れ回っていた。
六本の脚はまるで狂ったハンマーのように、休みなくテーブルの表面を叩きつけ、戦場全体を震わせていた。
ひっくり返った皿、砕けた食材、倒れた害虫やウルフフライがテーブルの上に散らばっていた。彼が突進するたびに、それらは混沌とした瓦礫の渦へと巻き込まれていった。
ふと気づいた――
彼の視力を奪ったのは、本当にまずかったかもしれない。
もう敵の姿が一つも見えなくなった今、俺の隠密行動はまるで意味を失っていた。
視力を失ったことは、彼の動きを止めるどころか、むしろ周囲のあらゆるものへの無差別攻撃へと駆り立てていた。
すでに翼を一枚引きちぎっていたので、残っているのは一対だけだった。
彼は飛ぶことをすっかり諦めたようだった。残った翼はただ狂ったように震え、まるで暴走したエンジンのようだった。
彼は六本の脚をすべて回転させ、テーブルの上を高速で行き来していた。
体は巨大なのに、その速さはまるで黒い稲妻の閃きだった。
突進するたびに腐った風の波を引き起こし、テーブル上の空気全体が彼の通過によって悪臭にかき乱されていった。
テーブルの上でまだ戦っていたあらゆる生き物が、この盲目の暴走の標的になっていた。
害虫たちは四方八方に吹き飛ばされ、羽はへし折られ、体は歪んだ形に変えられた。
ウルフフライはテーブルの端まで押し流され、角にぶつかって完全に弾き飛ばされた。
フォッグシェル・サラマンダーが踏みつけられ、頭部の甲羅が凹み、痛みの悲鳴を上げた。
何人もの食料部隊がぬいぐるみのように打ち飛ばされ、着地の際に何度も転がった。
俺のピクシーたちは彼になんとかついていくのが精一杯だった。だが針のように細い刺突は、ハエの外骨格をまったく貫けなかった――ただ彼の周りを飛び回るだけで、無力な雨粒のようだった。
俺が従者に変えた巨大なムカデは、銃と槍を持った数人のエインヘリャルとともに、しっかりとした防衛陣を組んでいた。
ムカデは体を丸めて輪の形にし、まるで天然の防壁のようだった。
エインヘリャルはその後ろに立ち、銃口と槍の穂先を前方に向けていた。
彼らは蠅の王の全力の突進を正面から受け止めた。
その衝突の力は、テーブル全体が跳ねるほど強かった。
ムカデの体は打撃で折れ曲がり、殻が砕け、エインヘリャルたちはボウリングのピンのように蹴散らされ倒れた。
戟を持った中国の武将はテーブルから弾き飛ばされそうになったが、戟をテーブルの表面に深く突き刺し、刃が木にめり込んだところで、ようやく端で踏みとどまった。
忍者のような男はテーブルの下まで実際に飛ばされてしまった――だがどういう方法なのか俺には分からないが、まったくの無傷で着地していた。
今は鉤爪付きのロープを振り回して、再びテーブルの上へ登ろうとしていた。
だがベルゼブブもその衝突で無傷というわけにはいかなかった。
彼は完全にひっくり返っていた。
テーブルの上に仰向けに倒れ、六本の脚が空を掴もうとするかのように激しく蹴っていた。
翼は全力で震わせていたが、それでも体を起こすことはできなかった。
体はテーブルの上を滑っていった――まるでハエ叩きで空中から叩き落とされたハエというより、ひっくり返って起き上がれない亀のようだった。
こんな機会を逃す手はない!
隠密なんてくそくらえだ!
俺は全速力に切り替え、まっすぐベルゼブブへと突っ込んだ。
テーブルの上は割れた皿と瓦礫だらけで、走るたびに足の下でそれらが砕けた。
倒れたエインヘリャルを飛び越え、弾き飛ばされた害虫をまたぎ越え、足取りの合間に雷が踊った。
左右の手を伸ばした。両手の先には鳥の鉤爪があり、片手ずつで片方の脚を掴んだ。彼の左側の第一脚と第二脚を掴んだ。
彼の脚は太い黒い鉄のフックのようで、表面には細かい毛が生えていた。
掴んだ瞬間、その毛が俺の存在を感じ取ったかのように、一斉に逆立った。
彼は俺の匂いを「味わって」いた!
ハエの脚の感覚器官は嗅覚と味覚を兼ねている。だから今自分を掴んでいるのが俺だと、彼にはもう分かっているはずだった。
彼の体が突然激しく震えた。
他の脚もすべて必死に俺のほうへ絡みついてこようとしていた――六本の脚で俺を檻のように囲い込もうとしていたのだ。
その醜悪な口から伸びる突き出た舌からは、湯気の立つ消化液が滴っていた。
もし彼に掴まれたら、あの舌に貫かれたら、あの熱い消化液を全身に浴びせられたら――想像すらしたくなかった。
俺は深く息を吸い込んだ。
『サンダー』
再び、電流が意のままになった。
ベルゼブブの全身が激しく痙攣を始め、俺を絡め取ろうとする動きが強制的に止まった。
今回は彼の二本の脚をしっかりと締め上げた。
俺の両手と彼の体が、電流の完璧な閉回路を作り上げていた。
俺の右手が陰極となり、電子を絶え間なく放出していく。
俺の左手が陽極となり、電子を絶え間なく引き込んでいく。
雷が両腕を伝い、二匹の青い蛇のように筋肉に絡みついた。
電流が掌から噴き出し、彼の外骨格を貫いて、体の奥深くへと突き進んでいった。
感じ取れた――俺の手から解き放たれた電子の流れが、この魔王の体を構成するあらゆる分子を、一つ残らず叩きのめしていくのを。
原子のレベルから波状に、この魔王を形作るあらゆる部分を打ちのめしていった。
エネルギーと熱を帯びて、俺は強烈な焼け焦げた臭いを嗅ぎ取った。
もし電気蚊取りラケットでハエや蚊を退治したことがあるなら、俺が今吸い込んでいたのがどんな臭いか、だいたい想像がつくだろう。
ただ思い出してほしい――記憶にあるその臭いは、おそらく鼻先をわずかにかすめた程度、副流煙のような虫の焦げる匂いの一筋に過ぎなかったはずだ。
今この場で俺が体験していたもの――同じ臭いが、まるで風呂場の湯気のように俺を取り囲み、完全に包み込み、その中に浸からせていた。
電気で焼かれた魔王の臭いが、今や俺の全身にまとわりついていた。
蠅の王の体は電流の中で痙攣し、翼は火に触れた紙のように震えていた。
六本の脚は必死に蹴り続けたが、俺の手からまったく逃れられなかった。
だが――
これほど大量の電流を浴びせても、ベルゼブブはまだ死んでいなかった。
彼は再び激しくもがき、そして体が縮み始めた。
外骨格が圧縮されていく。複眼が小さくなっていく。翼が肩甲骨の下へと引っ込んでいく。
姿は次第に人間の形へと変わっていった。
最終的に、彼は俺たちが最初に見た姿へと戻った――
軽薄で詩人めいた雰囲気をまとった、生意気だが自信に満ちた堕天使の姿だった。
人間の姿を取り戻すと、彼はようやく体を起こし、身を支えることができた。
テーブルの上に膝をつき、肩を激しく上下させていた。まるでまな板から逃げ出したばかりの活きた伊勢海老のようだった。
人間の姿になったベルゼブブは、見るからにやつれ、みすぼらしい様子だった。
複眼は瞳孔へと縮み、その視線は焦点が定まっていなかった。
俺が掴んでいた二本の脚――今は人間の腕に変わっている――は、完全に引きちぎられていた。
数分前に引き裂いた翼と比べても、今回の損失のほうがさらに大きかった。
人間の姿では、彼は左腕を失っていた。左肩からはまだ電気火傷の煙が立ち上っていた。
皮膚は炎に舐められたかのように黒く焦げていた。
そして俺の手の中には――この戦いのもう一つの戦利品があった――
暴食の王の左腕。
その腕はまだかすかに痙攣していて、まるで魔王の怒りがまだその中に残っているかのようだった。
俺はテーブルの中央に立ち、周りには雷がちらついていた。
ベルゼブブは俺の前に膝をついていた。翼を失い、視力を失い、左腕を失って。
戦場の風が一瞬、止んだ。
誰もが、俺と魔王の間の距離を見つめていた。
この瞬間――
俺たちはついに、蠅の王を追い詰めていた。




